撚りを制する者はテキスタイルを制す!!
織りで使用される糸は編みで使用される糸より強く撚りをかけています。
編みは柔らかい生地をつくるために撚りが甘いと思っていました。
が全然違いました。
ulcloworksさんのHP見てください。
https://www.ulcloworks.net/posts/7642007
織りで使用される糸(織り糸、レギュラーと私は言っています。)、その糸に更に撚りをかけたもの(強撚)があります。
編み糸<織り糸<強撚
織りは緯糸を打ち込んでいきますので編み糸より強度が必要ですので撚りが多いです。
更に強撚にする必要があるのかと
思いますが、風合いです。
強撚にする事で張りが出ます。
夏物の生地では特にシャリッとした清涼感が必要ですので強撚する場合があります。
強撚と艶
生地は表面が平らなほど艶があります。強撚にすると糸が丸い状態を保つ為、艶が減ります。通常織り糸の緯糸は筬で打ち込まれて潰れます。
余談ですが、イタリアの生地メーカーは緯糸単糸が多いです。私は艶とドレープの為と思っています。
杢糸と撚り回数
これまでのは風合いがメインでしたがここからは見た目です。
チラチラところどころに見える色糸は恐らく杢糸を使っています。
違う色の単糸を撚った双糸を杢糸と読んでいます。
例)黒の単糸と白の単糸を撚った双糸
この撚り回数が曲者です。
例で出した糸の場合、撚り回数が少ないとグレーの糸のように見えます。
撚り回数が多ければ白と黒がしっかり分かれて見えます。
狙った風合い、ツラを意識して撚り回数を決める必要があります。
記載した内容はごく一部です。
撚り回数だけで、生地を大きく変化させることが出来ます。
ここからが大事、
難しい事書きましたが、
撚糸屋さんがあっての撚り回数です。
甘撚りの糸は強度がありません。
それを扱う撚糸屋さんは
高度な技術が必要です。
オイリングやテンションの調整をして、
撚って頂いています。
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