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審査会レポート

 報告が遅くなってしまいましたが、「てぃだ結の浜」命名までの過程を振り返ってみたいと思います。
2021年11月28日(日) 10:30 - 12:00 rat & sheep にて 浦添西海岸パルコ前の「うみになまえをつけよう」審査会が、浦添市港川の「rat & sheep」で行われました。
 審査員は、浦添市生まれの詩人、トーマ・ヒロコさん。 サンゴに優しい日焼け止めやプロジェクトマナティで海の保全活動を行なっている、金城由希乃さん。 浦添市長の松本哲治さん。 そして、港川小学校から、立候補で選ばれてきた4年生4名の子どもたち。 金城さんはオンライン参加での審査会となりました。
 10月1日から11月20日まで、51日の「うみのなまえ」募集期間に応募してくださったのは343名の方々。応募作品は全部で378件でした。
<内訳> ・港川小4~6年生:184名 / 184件 ・ハガキ応募:37名 / 44件
・ウェブ応募:122名 / 150件 合計応募人数:343名、合計応募作品:378件
 11月22日(月)に、浦添市役所ロビーに全応募作品を貼り出し、市民の皆さんにも見ていただけるようにしました。同時に、審査員のみなさんに全作品をお伝えし、378件の応募作品から、まずは各自で5点ずつを選んできてもらいました。審査会では、はじめに各審査員が選んだ作品の番号となまえ案を紙に大きく書き出し、壁に貼っていきました。そして、各審査員から、選んだ作品を理由とともに紹介してもらいました。

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 審査員の間で少し議論をしたあと、審査員がお互いに選んだ作品や、出てきた言葉を新たに組み合わせても良いことにして、さらに各自の候補を3点に絞り込みました。
 特に今回、小学校から代表の審査員として立候補で選ばれた4年生の4名、名前を選ぶ理由をとても深く考えていて、大人の審査員もスタッフも感動するばかり。3点ずつに絞り込み、その理由や、どういう名前をつけるべきか、浦添らしさ、呼びやすさ、覚えやすさなど、選ぶ基準についても議論が交わされました。
 大賞の前に、各審査員賞を1つずつ選びました。子どもたちは「港川小賞」として4人で1つのなまえを決めました。
・トーマ・ヒロコ賞:結の浜(301番)→人と人をつなぐ「結」の海というイメージが良い。シンプルで呼びやすい。
・ゆっきー賞:てだこうるビーチ(265番)→太陽と、サンゴ(うる)のビーチという名前が良い。大賞には選ばれそうにないので、自分の賞としたい。
・松本賞:カーミージ浜(247番)→カーミージーの名前を残したい。
・港川小の子どもたち賞:ぷくぷく自然海岸(316番 + 48番)→魚がたくさん泳ぐイメージという「ぷくぷくビーチ」と、自然が豊かな様子を表した「自然植物海岸」を組み合わせて、生き物や自然がたくさん残された海岸という名前にした。
 大賞を決めるにあたっては、多数決ではなく、合意形成で審査員のみんなが納得する名前を決める、ということにしました。そして、どんな名前がふさわしいのかを議論しながら、各審査員が3つに絞った候補から、これが良いと思うものに印をつけて、その理由を話し合いました。さらに、候補作の中のこの言葉が良い、この言葉を入れたい、というものを検討した結果、
・「てぃだ・ティダ」→てだこのまち浦添、ということで、県民からは「てだこ=浦添」というイメージがある。てだこは「太陽の子」であり、「てだ、てぃだ」は太陽。ここでは候補作でも複数使われてい る「てぃだ」が良い。
・「結」→人と人を結びつける場所になるというイメージがよい。浦添の「結の街」も連想できる。
・「カーミージー」→浦添の海のシンボルとして、親しまれてきた名前。応募作品にもたくさん使われている。カーミージーの岩の周りの海のイメージだが、パルコ前まで広げても良いのでは。
という理由で、3つの言葉が残りました。さらに「浜」と「海岸」の意味やイメージの違い、英語にしたらどうなるか、などを話し合いました。ひらがな・カタカナ・漢字の表記も検討した結果、「結の浜」に「てぃ だ」や「カーミージー」を組み合わせて、最終的に3つの名前が候補に残りました。
「カーミージー結の浜」
「てぃだ結の浜」
「カーミージーてぃだ結の浜」
英語を話す人たちには「カーミージー kamiji」は発音しやすいけれども「てぃだ tida」は言いにくいという意見、「てぃだ」も覚えてもらえば良い、という意見があり、また浦添のイメージもあるので「てぃだ」という言葉は入れたいということで、「てぃだ結の浜」と「カーミージーてぃだ結の浜」が残りました。最後は、両者を推す審査員同士でなかなか意見をゆずらず、お互いを説得しあう場面も見られましたが、長すぎずに呼びやすい名前が良い、という子ども審査員全員の意見に大人審査員が納得し、「てぃだ結の浜」 を大賞とすることで、審査員全員の了承のもとに審査が終了しました。事務局で、各賞と大賞に該当する応募作品を確認しました。「てぃだ・ティダ・ティーダ」「結」「カーミー ジー」の言葉を使った作品は、他にも多数ありましたが、審査会の中で最初に選ばれた作品から言葉を組み合わせていったため、選ばれた作品の中から、もっとも近い名称を該当作とすることにしました。その結果、
大賞:「てぃだ結の浜」
「結の浜」 佐久川 真司さん
「ティダ結(ゆい)海岸」 ミヤギ チエコさん
トーマヒロコ賞:「結の浜」 佐久川 真司さん
ゆっきー賞:「てだこうる」 太田 こまちさん
松本賞:「カーミージ浜」 川上 光男さん
港川小の子どもたち賞:「ぷくぷくビーチ」 たくしこども園(5歳児クラス)
                                       「自然植物海岸」  又吉 陽菜さん
以上の皆様が受賞者となりました。おめでとうございます!
 そして、今回、作品を応募してくださった全ての皆様に、心から感謝を申し上げます。 皆様どうもありがとうございました!


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