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【研究報告書】ワーママ が週1日+夜時間の複業で 稼げるようになるのか? 私の働き方実験 #研究報告書

2021年6月〜10月までの新しい働き方LAB 研究員1期生としての研究活動をまとめました。

実験計画の詳細↓

◆実験の目的と背景

複業をしようと思っている方はとても増えています。特にワーママ は子育てのためにより柔軟な働き方をしたいと考える方が多いです。とはいえ、基本的にワーママ の時間は限られているし、とはいえ、いきなりフリーランスを始めるほどの勇気もない…。

そこで、本業の時間をすこし減らして、週4日で働くことができたら、ワーママ でも新しい働き方ができて、スキルアップもできて、本業にもよいフィードバックがあって、自分の将来に夢が持てるのではないかと考えました。

◆検証したこと

本業週4日+複業(週1日+夜時間)の生活をしてみて、実際に複業で未経験職種でも希望通りの収入が得られるまで成長できるのかを検証しました。

もしそれが可能なら、色んな組織で、週4日勤務と複業を組み合わせるという働き方を促していけるはずだからです。

追加として、この時間の使い方の変化によって収入アップにつながるかどうかも検証します。

さらにそもそもこの複業可能時間のうち、実際にどの程度の稼働時間がもっとも望ましいのかについても、収入面のみならず、心身の健康面などからも検証しようと考えていました。

基本的に土日祝の日中は子どもと触れ合う日、家のことを中心に考える日とします。私の人生の理想のゴールは、「家族と幸せに過ごしながら自分のやりたいことを叶えること」なので、子ども・家族をおいてきぼりにする働き方は望ましくないと考えています。

◆活動の概要

当初の計画

2021年1月から、週4日勤務の形態になり、週1日をこれまでインプットや仕事練習案件の時間にあててきました。

2021年5月、あるいは6月からは、この週1日と夜の時間を使って、Webデザイン関連の複業を進めていきます。

具体的には、週1日は9:00-17:00(昼休憩1h)の7h、夜は22:00-24:00の2hを週6日、合計19時間/週(76時間/月)を複業および関連する業務に充てることができる最大時間数とします。

この時間の使い方を記録します。また、活動期間(6月〜11月)中に副業で得られた収入と必要経費の支出についても記録します。

その他、収入アップにつながるような創意工夫、心身の健康状況、感情の変化なども記録します。
取得するデータ
週単位:複業可能時間のうち、以下の時間およびその内容
・複業に費やした時間
・仕事探しの時間
・勉強時間
・コミュニティに費やした時間
・その他の時間(家事やプライベート)

月単位:
・週単位の時間記録項目の小計
・複業で得られた収入
・インプットにかかった費用
・スキルレベルの変化
・心身の健康状態
・感情の変化
・創意工夫
比較方法
2021年5月を開始時点として、1ヶ月ごとの変化を見る。
特に収入面の変化を中心とする。
業務ごとの時給を求める。
週単位で得たデータを要因と仮定して、収入・時給の変化との相関関係を調べる。
実際に行った活動内容の相違点
・インプットにかかった費用
に関しては、未記録。

・スキルレベルの変化
・心身の健康状態
・感情の変化
・創意工夫
に関しては9−10月記録できず。感情の変化のみ他の記録媒体も確認の上検証した。

◆結論と根拠・気づき

結論:

「ワーママが週1日+夜時間で副業すると、 稼げるようになる!」

根拠:

根拠を以下の5つに分解して解説していきます。

❶ ワーママが週1日+夜時間に活動できるのか
❷ ワーママは学んだスキルを生かして、副業案件を獲得できるのか
❸ ワーママが副業を始めて収入を得られるようになるのか
❹ ワーママが副業で得た収入に満足できるのか
❺ ワーママは副業で収入を得て、幸せになれるのか

この5つすべてクリアしたら、結論につながると言えることとします。

❶ ワーママが週1日+夜時間に活動できるのか

まず、週ごとの時間の使い方の記録です。

週別の時間の使い方(6月〜)

波はありますが、副業時間(ピンク色)は、13h/週 確保できています。
他にも、学び時間が6h/週、コミュニケーション(学び関連)3h/週。
活動予定の週1日+夜の2時間は、ばっちり副業や学びに使うことができました。

眠くて眠くてしょうがない日もありましたが、「学びが楽しくて、早くやりたい!」という気持ち、「仕事をちゃんと納期に間に合わせなければ」という責任感でこの達成されました。

9月以降、副業時間が20h/週となっており、週末時間や隙間時間を使っていることもわかります。

❷ ワーママは学んだスキルを生かして、副業案件を獲得できるのか

本来は、お仕事探しのための時間も記録する予定でしたが、7月に10hほど記録したのみです。
4−5月に仕事探しをしていたり、昨年時点で業務委託契約を結んでいた仕事を本格稼働させたりしました。

ワーママが副業するとき、週稼働時間もかなりネックになると思います。
そのとき、❶のように10h /週くらいが余裕を持って副業できる案件かなと思います。

仕事探しをするときも、この稼働時間で絞って探していくと、業務量的にもワーママでも副業案件が探しやすくなると思います。

❸ ワーママが副業を始めて収入を得られるようになるのか

副業収入の変化のグラフです。

収入の変化

すこーし詳細わかりづらくて恐縮ですが、オレンジと黄緑が業務委託業務、水色がWeb制作業務です。Web制作も1つの案件が大きくなると、それに応じて収入も上がります。

❹ ワーママが副業で得た収入に満足できるのか

時給の変化

案件ごとに単価を時間で割って、時給換算してみました。
Web制作案件は、10月時点では、実は1000円/hを切っていますが、その後一気に上がっています(11月なので予測値)。他の業務委託の時給よりも最終的に上がっていることもわかります。

時給換算である程度得られるようになると、副業収入に対する満足感も上がってきます。

❺ ワーママは副業で収入を得て、幸せになれるのか

この問いに対しては、毎月のnoteでの記録が頼りになります。

感情の変化に着目すると、

6月まとめ
とはいえ、若干この研究内容の趣旨と外れたら困るんですが、「副業で稼ぐ!」って頑張りすぎて疲れるのもよくないなと気付き、仕事ガッツリ取りに行くのは休憩することにしました(今やってる案件だけ。)
割と自分の欲に従って動けているから、それも大きいのかもしれません。
7月まとめ
ちなみに、私、研究計画のテーマを「副業でいくら稼げるか」みたいなのに設定しているにも関わらず、6月の終わりには「稼ぐの目標にするとしんどい」とか言い出してるし、7月アタマに受けた人生相談会でも「もうWebデザインは、趣味の領域でやりたい!」くらいに言い切りました。
で、「本当にやりたいこと進めよう」、「Webデザインを趣味のように楽しそうなことだけやっていこう」と決めたら、なぜか仕事が回り始めた気がします。たぶん、なんか吹っ切れたんでしょうかね。
で、Webデザイン関係の仕事も動きが出てきて、作業するとやっぱり楽しいし、それで喜んでもらえるので、サイコーに幸せな気分になれたりします。
これまでのインプットが実るのを実感すると、自信が持てて、なんかよりインプットの精度が上がったような気がします(わかんないけど)!
8月まとめ
夏休み、子どもや家族と過ごす時間もちゃんと集計してるんですよ。
なんというか「一緒に遊んだ・過ごした時間」。
よく考えたら、これが自分の今の人生で最優先事項だから、どれだけ時間を使えているか知りたくて。

小1と過ごす初めての夏休み、「夏休み入るから、きっと何もできない、作業も進まない...」と不安だった夏休み、いざ終わってみると、意外とプライベート時間も確保できたし、なんだかんだ仕事もできて「いつも以上に色々時間使えてるやん!」と驚きの結果になりました。
9月まとめ(感情の記録なし)
副業頑張りまくってる!でもこれはキープできないししたくない!
また、9月末にこちらの研究員制度の中で、中間発表が行われました。
私自身は、時間の記録をやってみて、実際にこの研究の目的の「副業で稼ぐ」こと以上に、「副業してても家族・プライベート時間を確保できていることに喜びを感じた」ことを中間発表として報告し、ありがたいことに「特別賞」を受賞することができました。
10月まとめ(感情の記録なし)
そして、研究員としての研究活動は終わるのですが、この時間ログ、めちゃくちゃ自分の生活の一部として染み付いているので、できることなら続けたいなあとも考えています。

まとめづらいですが、たぶんこの半年を通して、新しいスキルで副業に挑戦し、私は全体的に幸せでした。

以上、❶〜❺の根拠から、結論「ワーママが週1日+夜時間で副業すると、 稼げるようになるし、幸せになれる!」と言えます。

◆研究に関する考察・これから


考察-「時給換算」とコスパ

考察というより補足ですが、「時給換算」の考え方は気をつけた方がいいなと思っています。

時給換算って、比較するときにはとてもわかりやすいですが、「何視点か?」は考えといた方がよさそうです。

たとえば、案件獲得前のスキルアップのための勉強時間や、自分がどんな仕事をしていきたいかをちゃんと考えるための助走期間は入っていません。

「スキルのコスパ」として考えるなら、この助走期間もちゃんと含めて計算した方がよさそうです。(副業するときに、Webデザインのスキルはコスパがよいかわるいか、など。)

ちなみに私は、ストレングスファインダーの1位が学習欲ということもあって、この「勉強時間」そのものが至福の時かもしれません。

さらにいうと、時間を費やしすぎて時給が低くなったWeb制作案件は、かなり新しいことにチャレンジしていて、本当に毎日試行錯誤しながら新しいスキルを身に付けていました。まさに、学びながら稼げている、一番よい状態です。この期間も、単に「収入としてコスパがよいかどうか」で見ると、全然よくないのですが、「スキルアップのための費用と時間」で見たとき、たとえば「同じスキルを身につけるためにスクールに通って学ぶ」ことを考えると、圧倒的にコスパはよくなります。

「時給」を意識することは大事ですが、「その仕事で何を得たいのか」を意識することもすごく大事で、特に駆け出しのうちは「めっちゃ単価安いうえにめっちゃ時間かかる...コスパ悪いなにこれ」と考えがちですが、「時間かけて身についているもの」のことを考えると少し前向きな気分になれる気がします。

もし、「めちゃくちゃ時間かけてるの、意識すると辛いから記録つけるの避けている」という方がいたら、めっちゃくちゃもったいないので、ぜひ付けてください!!後からざっくりでもいいです!!

1年後、2年後、数年後に制作物と制作時間を並べてみたら、自分の成長が一目でわかる、すごい財産になっているはずです!

これから

私自身、10月のまとめからもわかるように、時間の記録をとること、それにともなって時間の使い方を日々意識することが習慣となり、それが一番の財産にもなりました。

これからもまだまだ時間の記録付けは続けていきます!

前も書いたけど、一緒にやりたい!という方、ぜひごいっしょにいかがですか??
時間管理用スプレッドシートも提供できる形にまとめていきたいです。

そして、時間の使い方も、より自分のやりたいことをめいっぱいできるように工夫していきたいですね。

もちろん、副業は続けます!(収入、時給が上がる工夫もしていきたい!)

◆全体振り返り

研究員制度、私が属する他のコミュニティに比べるととても多様性があって、中にいるだけで色々な働き方を知ることができました。

研究内容を見てもらえばわかるかもしれませんが、まあまあ余裕ない形の時間管理でやっているため、研究員コミュニティの運営やイベント企画などは全然貢献できず、申し訳なかった気持ちもあります。(ほんとごめんなさい!イベントや皆さんが主催されるワークショップ、参加しっぱなしでしたが、めっちゃ楽しかったです!)

最後になりますが、このテーマ「ワーママ」と限定していますが、男女の区別などは特にありません。
ワーパパでもいいし、子育て中の人に限らず、家族や身近な人のお世話(介護)に重点を置いている方、ある程度収入は必要で、本業は続けたいけど、新しいスキル、新しい仕事にチャレンジしたい方、などにとってお役に立てるのではないかと考えています。

もし近い環境の方がいらっしゃって、似たようなことをされていたら、ぜひ「自分の場合は、こんな感じだよー」と教えていただけるととても嬉しいです。

さいごに

新しい働き方LAB研究員制度の1期生として、活動させていただき、本当にありがとうございました。
運営の皆さま、いっしょに楽しんでくれた皆さま、研究員関係なく、日々おしゃべりしたり、いっしょに楽しいこと考えたりしてくれる皆さま、素敵な皆さま、本当に皆さんのおかげで、この半年(と言わず、1年?1年半くらい)楽しく、満足して過ごせて、おかげでこの最終報告書も仕上げることができました。
本当に本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします!

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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