あけましておめでとうございます
新年も明けて数日。完全に仕事をしない正月を初めて過ごしました。
とは言っても毎日の除雪作業であったり、メールの返信等、、、結局何かはしてた園主です。昨年末から左足股関節の不調で接骨院通いの厄年園主です。
ウサギのように
今年の干支は兎。初詣に行ったら絵馬には「ビジネスが兎が跳ねるように飛躍、、、」などの書かれた絵馬がたくさん。
私はこの仕事をしてから一気に飛躍したいとは思ったことはなく、どちらかというと「ウサギとカメ」の話の中で出てくるカメでいいと思っている方です。自分のペースでゆっくりと確実に前へ進むカメ。そんな生き方を選んで仕事をしているつもりです。
数年前に、同業者のりんご農家とご一緒した際に、佐藤農園はビジネスにスピード感がないと言われたこともあります。確かにそう、ポスティングや折り込み広告、他県へ出向いての販売などしている方から見れば、当農園はカメビジネスかもしれません。でもいいんです。
カメかウサギか?
今の時期、りんご農家は「剪定」という一番大事な作業をしています。SNSでも農家の剪定投稿が目立って来ました。剪定する際にいいりんごをとるキーワードとして「円熟枝」というものがあります。最初は目立たず何年もかけてじっくり伸びた枝でりんご農家が望むいいりんごが実る枝です。最初から何十センチも伸びる枝ははっきり言って使い物になりません。カメが進むようにゆっくりじっくりと伸びた枝が最後にはいいりんごを実らせてくれます。
しかし、りんごの木にもウサギのような枝、亀のような枝が多数混在しているのが理想。その枝がウサギなのか?カメなのか?見極めるのが園主の技量でもあると思います。
今年もスタート
当農園でも昨日から剪定作業が始まりました。この時期園地までは車で行けず雪藪を漕いで行かなくてはなりません。カンジキを履いても膝までぬかる雪藪を漕いでいくのはとても重労働。真っ新な新雪を歩いて来た道には踏み固められた私の足跡だけが残り、翌日には動物たちもその道を通る。
吹雪の中、鋸と鋏を持ち作業するのもなかなかいいもんです。正月ボケし鈍った体にはちょうどいいと自分に言い聞かせ今日も剪定作業していました。
また今年も喜んで頂けるようなりんごを目指し頑張ります!
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