【和訳】Stronger than me〜Amy Winehouse

You should be stronger than me
あなたは私より強くあるべき
You been here seven years longer than me
7年も長く生きてるから
Don't you know you supposed to be the man?
男らしくしてほしい
Not pale in comparison to who you think I am
でもあなたが思うほど私は困り果てている訳でもない
You always wanna talk it through, I don't care
話し合いも必要ない
I always have to comfort you when I'm there
ただ私はいつもあなたのフォローをしてる
But that's what I need you to do, stroke my hair

それは私があなたにして欲しいことだよ
髪をなでるとかね

'Cause I've forgotten all of young love's joy
若者らしい恋の感情なんてとっくに忘れた
Feel like a lady, and you my lady boy
私がすごく大人の女に思える
あなたは女々しい男の子って感じ


You should be stronger than me
あなたは私より強くはないけど
But instead you're longer than frozen turkey
代わりに全然溶けない凍った肉くらい長ったらしく私と関わろうとするよね
Why'd you always put me in control?
どうしていつも支配下に置きたがるの?
All I need is for my man to live up to his role
私はただ男としての役割を全うしてほしいだけ
Always wanna talk it through, I'm okay
話し合いはもうたくさんなんだって

Always have to comfort you every day
毎日毎日、私はあなたのフォロー役
But that's what I need you to do, are you gay?
それはあなたがやるべきことだって言ってるでしょ、ゲイみたい

He said, "The respect I made you earn
Thought you had so many lessons to learn"
彼は「そういうお前の自信は結局、俺が与えてきたものなんだよ。まだまだ考えが足りないね」
I said, "You don't know what love is, get a grip
Sound as if you're reading from some other tired script"
私は「あなたは愛の何たるかを知らない。どこかで読んだような使い古されたセリフを言ってないで、大人になったら」
I'm not gonna meet your mother anytime
あなたの家族に会いたいとか、そんな将来の心配してるわけじゃない
I just wanna grip your body over mine
ただ今お互いに上手くやりたいでしょ
Please tell me why you think that's a crime
それが悪いと思うなら理由を聞かせて

You should be stronger than me
私より強くなってほしい
You should be stronger than me
私より強くなってほしい

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以下、管理人のたわ言です。
少し長いので、Amy Winehouseに興味のある方だけお読みください。

この曲「Stronger than me」がリリースされたのは、2003年です。
エイミーは、当時19歳でこの曲を書き上げました。
19歳で多くの恋愛経験を積んでいる女性はさほど珍しくありませんが、
その年齢でこれほど恋や愛に対して達観した考え方を持ち、歌詞と音楽で表現できる人が、どれだけいるでしょうか。
改めて、彼女は天才でした。

偉大なミュージシャンたちが若くしてこの世を去ったように、彼女も27歳という若さで逝去し、多くの人がその死を悼みました。

若いうちから並外れた感性を持ったエイミーは、私たちよりずっと早い速度で人生を駆け抜けたのだと思います。

2007年、イギリスの新聞社の取材に応えたエイミーは、「私は確かに歌の才能があるけど、歌うために生まれたんじゃない。妻になり母になるために生まれて、私の人生はそのためにあるの」と語っています。

エイミーが残した錚々たる音楽の数々は、彼女の死後も世界中の人々に聴かれているのに対して、結婚と子育てというまさしく"自分自身"の幸せは掴むことのないまま、この世を去ったエイミー。

死亡時には妊娠しており(2015年にエイミーの父親が吐露)、その幸せはもう少しで掴めるはずでした。

自身のアルコール依存を題材にした「Rehab」が大ヒットして彼女の代表曲となる中で、逝去の2年前にはアルコールでふらふらの状態でコンサートに出演し、観客から大ブーイングを喰らって活動休止に追い込まれていたエイミー。

彼女が生きた時間は、たしかに濃く、素晴らしいものであったと思います。
しかし、人々を楽しませてきたエイミーが、最後には観客に手の平を返され、自分の幸せは与えられないままこの世を去ったというのは、やはりどう足掻いても悲しいことです。

「せめて天国では安らかに」と願いたいところですが、私は、人の死後は天国も地獄も無く、完全にそこで終わりであると考えています。

1度きりの自分の人生を懸命に生き、1度きりの他人の人生もなるべく守れるようにしなければならない。そんなことを思う日々です。



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