WindowsミニPCをiPhoneの母艦にしようとした結果

古いMac miniをどうしよう

私は、古いMac mini(Late 2012)を使っていましたが、いかんせん10年選手、めちゃくちゃ動作が重いですし、もちろん最新のOSにも対応していません(公式には※)。
今は、iPhoneとiPadがあれば、こと足りるので、ほとんど使っていませんでした。

※「OpenCore Legacy Patcher」というユーティリティを使うと、最新のmacOSに非対応の機種にも最新のOSがインストールできるみたいです。

Mac miniの使用目的

出番が少なくなったとはいえ、Mac miniをまったく使わなくなったわけではありません。
主な使用目的としては

  • CDのリッピング

  • ミュージックライブラリのiPhoneとの同期

  • iCloudフォトに保存してある写真のオリジナルの保存

要はiPhoneの「母艦」としてしか使っていませんでした。

WindowsミニPCの存在

上記の3点をどうするか考えていたら、Amazonのタイムセールで1万6000円ぐらいで買ったWindowsミニPCが使われずにいることに気が付きました。
「こいつをiPhoneの母艦にすればいいのでは?」
これが、そもそもの間違いでした…

WindowsミニPCのスペック

  • メーカー:GMKtec

  • モデル:NucBox5

  • CPU:Intel(R) Celeron(R) N5105 @ 2.00GHz

  • メモリ:8GB

  • ストレージ:128GB SSD

  • OS:Windows 11 Pro

スペック的にはOfficeアプリの使用や動画鑑賞といった軽い作業ならストレスなく使えるといった感じです。iPhoneの母艦にも使えそうな感じです。スペック的には。

データの移行作業

Mac miniのデータのほとんどは、外付けハードディスク(これを「ハードディスク1」とします)に保存していました。

そのまま、WindowsミニPCにつなげればOKならいいのですが、WindowsマシンはMacの標準フォーマットのハードディスクは読み書きができません。

なので、フォーマットを変更してやる必要があります。
MacでもWindowsでも読み書きのできるexFAT形式にしました。

まず、Mac標準のバックアップ機能であるTime machine用に使っていたハードディスク(これを「ハードディスク2」とします)を「ディスクユーテリティ」でexFATにフォーマットします。

exFAT形式にフォーマットされたハードディスク2にハードディスク1のデータをコピーします。

ハードディスク1を「ディスクユーティリティ」でexFAT形式にフォーマットします。

ハードディスク2にコピーしたデータをハードディスク1にコピーして戻します。

データが多いので、この作業だけで2日ぐらいかかりました。

Apple製Windows用ツールのダウンロード

以前は、Windows環境では音楽データの管理もiPhoneとの同期もiTunesでやっていましたが、現在は、iPhone等との同期は「Appleデバイス」というアプリで、ミュージックライブラリの管理は「Apple Music」というアプリで行います。
Macで、iPhone等との同期をFinderで、ミュージックライブラリの管理を「ミュージック」でやるのと同じイメージでしょうか。
その他、iCloudの管理は「iCloud」アプリで行います。

Apple Music for Windows

Windows用の「Apple Music」アプリなのですが、ミュージックライブラリの管理はできるのですが、CDのリッピングができません。(ちなみにMacの「ミュージック」アプリはCDのリッピングは可能です)

私はCDを「Apple Lossless」で取り込んでいるので対応しているアプリを探さねばと思ったのですが、なんと、Microsoft謹製の「メディアプレーヤー」がApple Losslessに対応しているではありませんか!

 Apple Losslessに対応しているメディアプレーヤー

というわけで、メディアプレーヤーでリッピングしたデータをApple Musicアプリで取り込むという作業をすれば、Apple LosslessでCDをリッピングして、Apple Musicアプリで管理することは可能ということが分かりました。

iCloudフォトの写真データの同期

次に、iCloudフォトのデータをWindowsミニPCに同期して管理する方法です。

iCloudフォトのデータはWindows環境では「写真」アプリで管理することになります。

私の使っているWindowsミニPCはストレージが128GBのSSDなので、どう頑張ってもiCloudフォトに保存されているデータをローカルに同期させることができません。

そこで、iCloudフォトと同期するライブラリを外付けハードディスクにすればいいのでは?と思いつきました。実際、Macでは「写真」アプリのライブラリを外付けハードディスクに置いて、iCloudフォトと同期させていました。

しかし、Windows版のiCloudユーティリティでは、同期するフォトライブラリを外付けハードディスクにすることができませんでした。

しかたがないので、Web版のiCloudでiCloudフォトの管理をすることにしました。

「Appleデバイス」には要注意!

さて、今度はiPhoneとWindowsのミュージックライブラリの同期です。
先ほど書いたように「Appleデバイス」というアプリを使います。が、これが曲者でした…
私は、Apple Losslessでリッピングして、iPhoneの同期時にAACに変換するのですが、その変換時にエラーが出るのです。

Appleデバイス、同期時のエラー


結局、完全には同期できず…

無事、同期されたと思ったデータもiPhoneの再生時にエラーが…

iPhone再生時のエラー

結局、Macに…

iPhoneの母艦機能をWindowsミニPCに移すことは諦め、結局、Mac miniに戻すことにしました。

これはWindowsがどうとか、ミニPCがどうとかの問題ではなく、Apple製のWindows用ユーティリティの出来の問題です。
特に「Appleデバイス」には要注意です。

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