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ムービーフィルムのスチールカメラでの使用方法  ①概要

このノートではムービー用35ミリカラーネガフィルムのスチールカメラでの使用方法、自家現像処理について紹介します。

私個人が情報を集め実際にやってみた方法です。間違いなどがあるかも知れませんがご容赦願います。

なお、現像の処理方法はムービー用現像処理のECN-2ではなく、スチールフィルム用現像処理のCー41を用います。

ムービー用フィルムをスチールで使う場合に必要なこと

どちらも35ミリフィルムの場合、同じフィルム幅、同じパーフォレーションの数なので35ミリフィルムカメラで使うことができます。

ムービー用フィルムをスチールで使うにはスチール用のパトローネと言われるフィルムカートリッジに入れる必要があります。ロールになっている長いムービー用フィルムを専用の機械で36枚撮り分パトローネに詰めます。

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ムービー用フィルムにはレムジェットと呼ばれる黒いカーボンが乳剤面と反対側に塗布されていて、これはアンチハレーションレイヤーと言われています。

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上写真 右の黄色いのが市販のフィルム(コダック ポートラ400) 左の黒いのがパトローネに詰めたムービー用フィルム(コダックVISION3 250D) 。フィルムの色が違うのがわかると思います。フィルム面の黒いカーボンが塗布されています。これはスチールのフィルムには無いもので現像の工程でどのように処理するか問題です。このレムジェットがあることにより通常の写真店などでは現像液が汚れてしまうので受け付けてくれません。

よって自家処理にて現像します。ムービーフィルムの現像処理はコダックのECN-2という方法ですが、薬品の入手、情報の収集などが困難な為、スチールのC-41で処理します。

ムービーフィルムの現像処理では最初にレムジェットを剥がしますが、個人の自家処理において全暗室でフィルムを傷めずに剥がすのは困難なので、現像後に剥がします。

ムービーフィルムの入手方法

コッダックの公式オンラインショップで購入可能なようです。

僕の入手方法は、もらいました撮影の現場で。いまどき滅多にフィルムの撮影はないのですが、撮影後に撮影部にお願いして余った端尺をいただきました。

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上写真 いただいた端尺フィルムの缶。撮影の作品データが書いてあるので一部隠しました。右端下のSEは残りのフィート数だそうです。上の缶は350、下の缶は400フィート残っているということみたいです。ほぼ新品。

 つづく


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