ムービーフィルムのスチールカメラでの使用方法　　⑥レムジェット剥がし

2020年5月14日 23:57

レムジェット剥がし工程

現像の終わったタンクに、炭酸ナトリウムで作成した液を入れ、２、３分攪拌し排出します。この時点でだいぶ剥がれ、真っ黒だったフィルム面から像が見えます。しかしまだ黒いレムジェットが残っています。

上写真　炭酸ナトリウム液排出後のフィルム。まだ黒いカーボンが残っています。これを取り除きます。

炭酸ナトリウム液排出後、フィルムをリールから外し水に浸しながら柔らかい布（メガネ拭き、レンズ拭きなど）で残ったレムジェットを剥がします。

上写真　水に浸しながら布で拭き取る感じです。裏面の乳剤面は痛めないように意識します。

上写真　何度か拭き取りきれいにレムジェットが剥がれました。

全てのレムジェットを拭き取りきれいに洗い流したらひとまず完成です。

フィルムを乾燥させます。

私はユニットバスの浴室乾燥機能を使っています。埃もつかず短時間で乾燥できるのでおすすめです。１時間くらいで乾きます。

浴室乾燥機能がない場合でも浴室で換気扇を回して一晩干すのが良いと思います。部屋などに干すと埃がついてしまします。

干すときに水滴が残ってしまっても跡になってしまうので水滴防止剤を使います。

1リットルくらいの水にキャップ１杯ドライウェルを入れます。泡が立たないように攪拌し、フィルムを浸します。数秒後、ゆっくり泡などが付かないように引き上げ吊るします。私は普通の洗濯物干しに吊るしています。

フィルムが乾燥したらカットし透明のスリーブへ入れます。

スリーブに入れたフィルムはカールしているので、本などで挟み、何か重いものを載せて２日くらい放置するとフラットになり扱いやすくなります。

これで完成です。あとはベタ焼きしてプリントです。

おしまい

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