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ムービーフィルムのスチールカメラでの使用方法  ⑤現像工程 修正しました。

フィルムのセット

撮影済みフィルムをパトローネから取り出し、現像用のリールに巻き現像ドラムに入れます。

この工程は全暗室で行います。モノクロのようなセーフライトはありません。

フィルムのリールへの巻き方はいろいろなサイトで紹介されているので省きます。

僕が勉強したのは下記サイトのチュートリアル

フィルムを収めた現像ドラムをCPE-2にセットし、回転スイッチを入れます。

基本データ

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コダックで見つけた上記データを元に使用

修正します

上記コダックデータで現像していたのですが、使用している薬品(オリタンタルのc41代替品)がC-41RA。ミニラボ用の迅速処理用の薬品だったので漂白、定着の時間が違いました。もともと上記コダックデータで現像していたのですが、間違いに気がつき、下記データでやってみたところクオリティが上がった様な気がします。

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漂白時間が45秒、定着時間が1分30秒。現像時間は同じ。

実践データ 修正しました。

薬品は38度、使用する水も35度前後のぬるま湯。

①水洗   3分

②発色現像 3分15秒

③停止水洗 1分

④漂白   45秒

⑤水洗   1分

⑥定着   1分30秒

⑦水洗


実践

各ポイントを説明します。

①水洗 

最初の水洗はフィルムを温めるためにする工程です。例えば冬季にフィルムが冷たい状態で現像液を入れると、現像液の温度が下がり現像の進み具合が変わってしまします。それを防ぐために現像液と同じ温度の水でフィルムを慣らします。35度前後であれば問題ないと思われます。40度以上の熱湯は避けたほうが良いです。温度が上がりレムジェットが剥離し現像ムラの原因になります。

②発色現像 ③停止水洗

いちばん大切な工程です。この現像時間によりカラーバランスが崩れたりコントラストが変わってしまします。現像時間3分15秒とありますがこれは現像が進んでいる時間が3分15秒なので、現像液を入れた瞬間から排出して次の停止水洗の水を入れる瞬間までを3分15秒にしなければなりません。1、2秒の誤差は問題ないかもしれませんが、私は最初の頃に現像時間が3分15秒ということを理解しておらず、現像液を全て入れ、3分15秒経ってから液を排出し、水洗の水を入れていました。間違った認識によって現像時間が4分くらいになっていたと思われます。結果は増感したコントラストの上がったネガになります。通常のスチールネガフィルムであればトーンが変わっただけで済むのですが、ムービーフィルムの現像時間を伸ばすとレムジェットが剥がれてしまい、現像ムラができる可能性があります。初期の段階で何度か失敗しました。

④漂白 ⑤水洗

この工程はいらない銀を落とす工程みたいです。すいませんあまり詳しくありません。この漂白時間を通常より短くする、漂白工程を省くなどして特殊なトーンを出すことができます。やったことありませんが。銀残し、ブリーチバイパスなどと言われる方法です。私は上記時間どうりにやっています。

⑥定着

定着させる工程です。時間通りにやります。シビアなことはないです。

⑦水洗

水洗します。ここでは1分くらい水洗すれば良いです。

スチール用のフィルムであれば、ここで水に色が付かなくなるまで水洗すれば現像工程は終了です。この水洗もぬるま湯で行ったほうが効果が高く時短になります。水洗促進剤というものも存在しますが使ったこと無いのでわかりません。

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上写真 この時点ではまだレムジェットがあるため黒いです。

次はレムジェットを剥がします。

つづく




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