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商品やサービスは物語(ストーリー)と作り手の想いが一番大切というお話し
白馬村の山を滑るためだけに自社で設計、テスト、開発をし中国で生産しているスノーボード「THEDAY.HAKUBA」
クラフトビールのような地域密着型のスノーボードメーカーを目指しています。白馬村の物語(ストーリー)と僕のスノーボードに対しての想いを乗せて数量限定で販売しています。
今回は、どんな商品やサービスであっても物語(ストーリー)と作り手の想いが一番大切なのでは?!というお話しです。
努力して良い商品を作るのは当たり前のこと
大手企業でも小さなベンチャーでも予算や開発スキルは違えども努力して良い商品を作るのは前提であり当たり前のことだと思っています。
良く、商品説明において「○○性能が高い」「抜群の乗り心地」「新鮮で美味い」「最高の味」...等など。もちろんその説明もとても大切ですが、一番先にくるものではないと思っています。
ユーザーの方が専門的な文言や感覚的な話しで頭の記憶に残るか?と言われると疑問に思います。
つまり、他社でも同じように語れることは特徴でもストーリーでもなく、実は差別化、差異化にもなっていない。大手企業なら多額のプロモーション費用が他社との差別化になるかも知れませんが、小さなベンチャー企業では戦えません。
しかし商品に対してのストーリー(物語)は他社との大きな差別化になる
予算も少ない小さなベンチャー企業において他社と差別化するためには、「商品に対する圧倒的なストーリーと作り手の強烈な想い」が必要だと思っています。
来年モデルはボードを販売することで気候変動への想いを乗せる。
— 佐藤 敦俊@白馬村 Monster Cliff (@otoshi_s) January 9, 2020
例えば、白馬村の30年間の降雪量がアートチックなグラフィックの線なっているとか。細かい部分までストーリーを持たせて大好きなスノーボードを通じて社会にうったえる。こんなメーカーはない。白馬から発信することに意味を持たせる pic.twitter.com/A8VJKXyIFg
この世にある商品には、ストーリーが浅いものから深いものまであります。実はそれぞれの商品のストーリーは、他社とは全く同じにならないのでは?と思っています。
つまり、圧倒的なストーリーと作り手の強烈な想いこそが、商品の一番の特徴であるということ。具体的な商品の説明はその次の次くらいです。
地域・自然・地球・関わる人達に敬意を持ちながら、思いを持って生まれたブランド・プロダクトは自ずと胸熱なストーリーが紐づいてきて、執着するファンが生まれ、コミュニティとなり最後に熱狂を生み出すのだなと感じた。
— Sohei Yagi/八木 創平 (@YagiSohei) October 17, 2020
そして、ポチってしまうよねぇ。#白馬#嫁には事後報告 https://t.co/nVua62DkU0
では商品のストーリー(物語)とは何か?
ストーリーとは、大失敗も成功も含めてクリーンでオープンな実話の物語であり「商品やサービスに対してどういう想いで何に一番時間をかけて考えたのか?」だと思っています。
そして、ストーリーは全て事実でなければならないということ。
開発断念。THEDAY.HAKUBA
— 佐藤 敦俊@白馬村 Monster Cliff (@otoshi_s) March 25, 2020
Oshidashiモデル。プロトタイプ
押出沢専用で長く続く左右のバンクにトルクを落とさず当て込める設計で開発しましたが、イメージとかなり異なりどこをどういじって良いのか分からなくなりましたので開発を断念します。幻のボードとなりました。
その他のボードは現在も開発中 pic.twitter.com/hhr3tDkpJX
THEDAY.HAKUBAのスノーボード。
— 佐藤 敦俊@白馬村 Monster Cliff (@otoshi_s) February 12, 2020
どうやって開発してるのとご質問があるので一部共有します
例えば、スワローテールの一番割れやすい部分のテスト
あえてテールから着地し強度をテストします。この状態でもテールは全く問題なしの強度を実現
そう開発費がないので僕が実験台でテストするしかないのです pic.twitter.com/afE68DIfQ1
人はカッコいいことだけを言いたくなりますが、どんな苦労と失敗があったのかを隠さずにフルオープンするこそ共感と信頼度が増すのでは?!と思います。つまり、商品をリリースする前からストーリーは始まっているということ。
【悲報】
— スノーボードモンスター (@MONSTER_SNOW) November 27, 2019
ついに当社が開発中のHakuba Special (白馬スペシャル)のスノーボードが到着するも、すべてサンプルデザインで納品される。
しかもデザインもインサートホールに被っている。 pic.twitter.com/qIJgzd3x6a
まとめ:なぜストーリー(物語)が大切なのか?
世の中にある商品、それぞれに「ストーリーと想い」があり他社と被ることがない。予算のないベンチャーであっても大手企業に「ストーリーと想い」では勝る可能性があるということ。つまり、その部分が他社との圧倒的な差別化、差異化に繋がる。
THEDAY.HAKUBA
— 佐藤 敦俊@白馬村 Monster Cliff (@otoshi_s) March 2, 2020
本日よりMinamiOiwa(南大岩)モデルの設計に着手。3年後の発売を目指す
八方南斜面の雪質の特徴を生かし大きく数発当て込みながらトルクを落とさず僕の大好きなポイントでぶっと飛べる設計にします
全ては雪質と地形に合わせてレギュラースタンス限定
滑るライン大きく2種類のみに設計 pic.twitter.com/r3Kuh7Lc9Q
そして「ストーリーと想い」には共感の輪が広がる力があると思っています。小さなベンチャーでは、広告費用まで捻出するのが難しい。しかし、「広がる」という部分では、良い商品を作ればユーザー個々がSNSという一つの自分メディアで良いものを広げてくれる時代。
だからこそ全ての失敗を隠さずオープンでクリーンな実話のストーリーと想いこそ大切だと思っています。
もはや、都会でも田舎でも立地とかも関係なく本質的な部分をぶらさずに突き進めば誰でもチャンスがある時代なのでは?と思います。
商品やサービス以外にも作り手の人間にもそれぞれの「ストーリーと想い」があり表現できるしとても面白い時代です。
ー終わりー
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