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心が動くつながりを作りたかった。アプリ「koely」をリリースしました。

初めて書くnoteは、自分の会社の初めてのサービスリリースのことになるみたいだ。

正直かなり緊張する場面だけど、普段は140文字の世界でしか文章を書いていないので是非お手柔らかに読んでください。

昨日、2020/2/13、私が代表を務める株式会社CAmotionは3分間の電話からはじまるマッチングサービス「コエリー」のリリースを発表しました。このnoteでは「なぜkoelyを作ろうと思ったのか、その熱量がどこにあるのか」、「koelyを作る上で自分の感情の変化」、最後に「koelyを通して実現したい世界」について話そうと思う。開発時はとにかく突っ走ってきたのと、私自身物忘れが激しい性格なので色んな記憶を繋ぎなおして頑張って書く。うぇいよ〜〜。

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つながり始める瞬間は、もっと「エモい」ものだと思う

koelyについて話すとき「どうして電話マッチングなの?」とよく聞かれる。色々な理由はあるが、とにかくシンプルに言うと「エモい体験を作りたかった」んだと思う。元々、情緒的なもの・感情が動く体験が好きだった。それが心を踊らすものでも良いし、胸を鷲掴みにして痛いくらいのものでも振り返れば良いものだったと言えたりする。そんな体験や思い出が自分の心の中にあることで、自分を誇れたりもする。

感じたことをありのままに言うと「エモいから!」だけど「じゃあ一体何がエモいねん」を紐解くと以下のようになるかな〜と思っている。

既存のマッチングアプリではフリックで相手を選ぶが、どうして彼を右スワイプしたか、彼女を左スワイプしたか、その理由に答えられる人はいない。逆に言えば、なぜ好意をもらえたのかも分からないということになっている。少しでも類似アプリを使った人がいれば分かると思うが、メッセージが「よろしくお願いします!」の羅列になってしまい、無機質な体験になってしまったのではないか。「新規事業を考えろ」では出てこなかったが「さあやが感じてきた負ってある?」と言われたときに頭に浮かび上がってきたのがこの体験だった。

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そもそも、新しい人とのつながりの始まりは、もっと心踊る、感情が動く、「エモい」ものであったはずじゃないのか?

その人と自分でしか生まれない会話、アイデンティティのあるやりとりを作りたい、感情が動く体験を作りたい、そう思ったのがはじまりだった。

そうして「電話ではじまる」マッチングアプリのコンセプトが生まれた。時間が制限されるときっかけがもっとドラマチックでエモくなるかなーと思って通話は3分で限定しているし、一人一人との電話から別々のストーリーが生まれる未来を想像して、それを表現したくてコピーを「声からはじまる、ドラマがある」にした。

いつしか思いは、願いから意志になった

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コエリーの開発は、そう簡単にはいかなかった。代表になってからはとにかく長い開発期間だった。その癖に時間はすぐ過ぎた。コエリーチームには、調整せねばならない物事も、考えなくちゃいけない設計も、書かなきゃいけないコードも、沢山あった。

開発が長くなればなるほど、壁にぶつかればぶつかるほど、自分の思いはいつしか「こんな体験を作りたい」だけでなく「こんな体験を作りたいから強くなりたい」になっていった。願いだけを散らかしていた自分から卒業して、意志を強くしてのめり込んでいった。

設計のこと、チームのこと、困ったら色んな人に色んな相談に行った。社内はもちろんだが、社外の方にも相談をしに行って、資本関係も交友関係も何もないのにDM1つだけで(困ってることをかなりの長文で書いたけど)応じてくれた。自分には何もないのに困ったときの世の中が優しすぎて、自分ももし何かできることが増えたらその分を返していきたい・・・いや、何かできることを必ず増やさなきゃいけない、と本気で思った。

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以前も今もまだ、私は桃太郎みたいにいつでもホイホイ出せるきびだんごみたいなインセンティブは持っていないので、自分の言葉を、思考を、形にして開発メンバーや信頼できる仲間たちに渡していくしかなかった。けど、それでも着いてきてくれたチームにも最大限の感謝しかない。

願いを意志にして、形にしたらチームができていた。これだけでも自分にはエモーショナルな体験だった。このチームで、エモい体験を作っていく、自分達なら作れる、と奮い立たせた日々だった。

サイバーエージェント=スタートアップらしくない

まだプロダクトも出てない時は、私には結果も何もないし、上記みたいなことを沢山言われた。大部分が事実だと思うし、その通りだと受け止めている。一番最初はインターンシップに参加して人事が決めたメンバーだったし、起業って言ったって社内起業、最大限自分が取れるリスクを取ったわけではないと言う人もいる。

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だけど、予定調和のような経緯で組んだチームだからこそ、自分たちがどうありたいか、何を作りたいのか本気で対話した。自分たちで起業したわけではないし、同世代のベンチャー・スタートアップ企業から浮いていて、ましてや社内からも少し浮いている組織だからこそ、プロダクトで証明して勝ちたいと本気で思った。

リリースまでの期間、すり切れるほど聞いたMOROHAは「ヒップホップもロックもジャンルじゃない、それは魂の名前だ」と歌っていた。情熱を注ぐ日々を過ごす権利は、誰にでもあるはずだ。

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コエリーがつくる未来、信じてきたこと

今までの過去の話ばかりをしてきたけど、やっとコエリーをリリースできた今日、未来の話もしたい。

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私は、コエリーというプロダクトを通して「みんなが人間の本質的な価値を見つめる」社会にしたいと思っている。誰でも友人に絶対一人はいる、喋ると良いやつ、話してみると面白いやつ。今のマッチングだけだとどうしても埋もれてしまう。

コエリーチームが信じていること・・・人間の本質的な価値は、話して分かるものの方が沢山あるということ。20年とちょっと、自分たちが色んな人と出会って、話して、別れて、強く信じていることだ。

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私たちが価値を表現できると信じられるものを作った以上、価値を届けるのが使命だと思うので粛々とやっていくしかない。話してはじまるあたたかいつながりを、あなたの元にも、全ての人に届けるぞ、という意志でやっていく。

そして、チームとしての株式会社CAmotionもこれから進化していきたい。事実、数字も何にも出ない長い開発期間を過ごしたので、今もユーザーの皆さんがアプリをさわっていると思うとドキドキする。コエリーと一緒に、私たちも成長していくのだと確信している。

今、私たちが熱狂していることの報告でした。昨日生まれたばかりの赤子同然のプロダクトですが「コエリー」の応援をよろしくお願いします。

AppStore:https://apps.apple.com/app/id1478879833

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(軽い気持ちでプレスリリース呟いたら思いの外いいねとRTが進んでしまい、もっとまともな文章で呟けばよかったなと思ってます)

さあや

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