初めてのギターを手放す日
♪あの頃の おまえのギターは いつでも こんなに磨いては なかったよね♪(中島みゆき「おまえの家」)
YAMAHAサイレントギター SLG110S。
名前は「静(しずか)」ちゃんです。
里子に出すことが決まりました。
初めて買ったギターは、アコギではなくこのサイレントギターでした。
楽譜もまともに読めない大人が突然始めたギター。
中々初心者を抜け出せなかった。
中々、弾いて楽しいという状況にはならなかった。
集合住宅住まいで「練習のたびにカラオケボックスに行く必要がある」なんて状況では絶対に続かなかったから
最初に買ったのがこのサイレントギターじゃなきゃ続かなかったし、ギターの楽しさ弾き語りの楽しさも知らずじまいだった自信がある。
外見も結構使用感あるけど、
9V電池を頻繁に交換するために電池を止めるスナップの部分が1回断線して、その時は友人がハンダで修理してくれて。
(・・・その時持っていたのはこのサイレントギター一本だけで、修理に出すと一か月はかかると言われ。「一か月も弾かないでいたら今度こそ挫折しそうだ(←。)」と困っていたら道具持ってきてくれてその場で直してくれました✨。その節はありがとう!)
でもその後さらに電池を交換しまくる内にまた断線して、それも繋いだんだけど
さらにさらに、今度は充電器まで壊れた。。。そこで、同じYAMAHAのサイレントギターでも単三電池で駆動する後継版のSLG200sを買い直すことに。
それでも初めてのギターは愛着があるし。
普段とは違う弦を張るとか、まあなんかには使うだろうとか理由をつけて手放さずにいたんだけど
同じようなサイレントギターで新しい型があったらやっぱり弾かなくなるね。音も200Sの方が生ギターに近くて、弾いていて楽しいし。
放置して早数か月。そんな時に、これも友人づてに、そのサイレントギターを譲ってほしいって話が来たのでした。
次のオーナーとなる方はなんと!!プロとして活動している方なんですって!
夜の練習用とか配信?限られた用途に使うだけだから新品を買うまでもないということで中古を探していたらしく。
ギターは、弾いてなんぼ。
機械仕掛けのサイレントギターなら、なおさら。
仕舞い込んでいても時が経てば壊れるし、メンテナンスしても普通のアコギのような長い時間を刻むことはできない。
有り難いご縁ということでお譲りすることになったのでした。
これまでありがとうね、静ちゃん。
ギターの楽しさを教えてくれて、ありがとう。
そして、良いギターを作ってくれてありがとう、YAMAHA!
静ちゃんはこれからその方の手で、どんな声で歌うんだろう。
壊れて音を出せなくなるその時まで、弾いてもらえるといいな。
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