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赤ちゃんの思考を文字起こしすると、たぶんこんな感じ

お腹が空いた。

泣きそうだ、泣きそうだ、泣いた。泣いたぞ。あ、ご飯がきた。今日のやつはカリカリの音がする。カリカリ、カリカリ。音がする。楽しい。カリカリ、カリカリ。喉がかわいた。声を出したい、出したい、

アーーウーーー!!

出した出した。あ、水が出てきた。吸う。吸った。おいしい、おいしい。水、おいしい。水、すき。水、、そうだ、ガラガラしよう。上を向いてガラガラしよう。水。そして、水を口から出そう。たまに見かけるヒゲの人があっちのお風呂の部屋でやってたやつだ。あのガラガラ音を鳴らすやつ、楽しい。笑えてくる。水を口から出すんだ。笑える。楽しい。

わっ、なにか大きな音がした!!

あ、母ちゃんが大きな音を出してる、怖い。怖い、泣けてくる、泣きそうだ、泣いた。泣いた。母ちゃんが大きな音を出して、怖い。泣いた、大きな音いやだ、泣いた。泣いた。

あっ、、、抱っこきた!!

抱っこされた。あったかい。抱っこ好き、抱っこ、楽しい。母ちゃんの抱っこが好き。落ち着く。楽しい、笑えてきた。抱っこ楽しい、

うわっっっ!

逆さ、部屋が逆さになった。楽しい、笑っちゃう、笑える、世界が逆さ。楽しい、楽しい。カリカリしたい。あ、そうだ!カリカリしたい。カリカリしたい。うーー、あ、カリカリのやつの前にきた。座った。ここ座るのも楽しい。カリカリのやつ、楽しい、食べた、

あれ?まわりにいっぱいカリカリのやつが落ちてる

えーい、全部机の下に落としちゃえ。あはは。あ、ヒゲの人が何か言いながら、拾ってる。楽しい、落とすとヒゲの人が拾う。変な顔とかもする、楽しい、このたまにいるヒゲの人。

あれ、音がする、何か楽しそうな音がする

後ろに楽しい人が、何か手に持っている。音がしてて、楽しそう。降りたい、椅子から降りたい。下ろしてくれた。あの楽しい人のところへ行きたい、行きたい、行きたい。あ、楽しい人が逃げた、待って。待って、楽しい、楽しい人が逃げて楽しい。

あ、何か落ちてる。食べよう。

食べた。味がしないけどまぁいいや。

あれ、母ちゃんがいない!!!!

あ、母ちゃんが向こうの部屋に行っちゃう。まずい、泣きそうだ。母ちゃんさえいれば、母ちゃんに着いて行けば大丈夫、安心なんだ。母ちゃんがいないのは、まずい。泣いちゃう、泣いた。泣いた。待って、母ちゃん。母ちゃん、泣いた、母ちゃん母ちゃん…。

抱っこされた!!!!

母ちゃん、抱っこしてくれる。あったかい。楽しい。母ちゃんの抱っこ楽しい。母ちゃんの顔の真ん中のやつ掴みたい。掴んだ、母ちゃんが変な顔した、楽しい、また掴みたい、掴んだ。母ちゃんがまた面白い顔した、笑っちゃう。母ちゃん、笑っちゃう。

あ、お風呂だ。

お風呂、お風呂入りたい。お風呂好き、お風呂に入りたい。母ちゃんが、ダメみたいなことを言ってる、いやだ、お風呂入りたい、お風呂、お風呂。泣きそうだ、泣きそうだ、泣いた。泣いた。



「父の視点」
日曜の夜、1歳の息子がお腹がすいたとグズるので、コーンフレークを奥さんがあげた。カリカリとコーンフレークを食べている。こぼしまくってるけど、でも上手に食べている。笑っててかわいい。

水を飲ませる。すごい勢いで飲んだ。喉かわいてたようだ。…と思ったら、うがいし始めた。最近、僕が洗面所でうがいしているのを真似して、ご飯のときのお茶で、うがい遊びをして困っている。全部口からダラーっと出しちゃう。奥さんが、息子をしかる。怒られたことが分かったのか、泣いた。奥さんが仕方なく抱っこした。すぐ泣き止んだ。かわいい。奥さんが、息子を逆さにしてあやす。大喜びで、キャッキャ言っている。

まだお腹空いてるようなので、そのままベビーチェアに座らせて、コーンフレークの続きを食べさせる。と思ったら、机に散らかしたコーンフレークを、全部机の下に落とし始めた。仕方なく拾ってると、息子が爆笑してる。コーンフレークを落とすのが、遊びだと思ってる様子。

小2の長男がソファでニンテンドースイッチを始める。1歳の息子が反応してる。椅子から下ろすと、すごい勢いで、長男のもとへハイハイして行く。長男がスイッチを触られることを恐れて逃げる。大笑いしながら追いかける次男。かわいい。あ、今また落ちてるホコリ食べたぞ、、なんでも口にする子だ…

奥さんが廊下に出ていくと1歳児が大泣き。追いかけていく。後追いがひどい時期で、すぐに泣いてしまう。抱っこされて泣き止む。と、風呂場近くに来たので、また風呂に入りたいサインをし始める。もう今日は風呂に入ったのに。風呂が好きすぎて、すぐに入りたがる。

あ、また泣いた…

子供はほんと、目の前のことだけに100%集中してて、泣いてもすぐ忘れるし、面白い。その集中力、僕にも欲しい。




赤ちゃんって、本当に一瞬で泣いて、一瞬で笑って。すぐ忘れて、その瞬間瞬間を生きてるんだろうなと思う。だから悩むなんてことはないし、未来を考えて不安になることもない。

赤ちゃんだった頃、母ちゃんはどんな存在だったか長男(小2)に聞くと、

「とにかくこの人について行けば大丈夫。視界から消えると、まずい!やばい!って思える存在だった」

と言ってて、すごいリアルだなと思った笑。母ちゃん大好きとか、愛してるみたいな感情はなくて、もっと切実に離れられない存在だったらしい。

まだ赤ちゃんの次男と夕飯食べてて、ふと、一連の彼の思考を文字にしたら、どんな感じになるのかなと思ってまとめてみました。





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