sato_memories

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初めてと初めて

「空き、会い、祝い、抱き、続く」の続き 彼女と一旦別れて個室の漫画喫茶で仮眠。 時間まで寝たおかげで寝不足はなかった。 「カラオケ行って健全デートする?」 「  さんが行きたいならいいけど、ホテルでイチャイチャしたいな」 とりあえずランチを食べて決めることに。 前から行きたいって言ってたイタリアン。 店員さんはなんか、うん、居酒屋みたい。 パスタランチを頼む。 ナポリタンがナポリタンぽくないね。 そんな話をしながら楽しい時間は過ぎていく。 テーブルの上で指を絡ませなが

    • 空き、会い、祝い、抱き、続く

      2週間ぶりの彼女との夜。 私用で宮城に行ったので、念のため2週間会わずに待機。 前回お祝いできなかった誕生日。 遅くなったけどケーキを作り、お土産のチョコレートを手に待ち合わせ場所へ。 いつもの場所で合流。 「やっと会えたね」 って話しかけても俯いて恥ずかしそうにしている彼女。 久しぶりに会って緊張していたらしい。 「初めて会った時みたいだね」 そんなことを言いながら手をにぎにぎして話す。 ホテルに行く前にコメダで飲み物を買おうかと話していたが、あいにくその日は早め

      • 2人の獣

        「生理になった」 会う約束をしていた前日に彼女からラインが来た。 少し残念だけど仕方ない。 「えっちしなくてもいいから会ってくっつこー」 「今日ならできるけど」 彼女からのアピール。 誕生日が近いのでケーキを用意して会いたかったけど、せっかくのアピールに答えたい。 「今日会いに行った方がいい?」 「流石に負担じゃない?」 「  さんが大丈夫ならいいよ」 「今日なら中でもいいよ」 そこまで言わせたら行かないなんて選択肢はない。 薬局で精力剤まで買って彼女の元へ

        • 白に映える黒

          「線の内側」の続き 抱き合っていると、彼女が思い出したように体を起こし、バッグから黒いテープを取り出し、にこやかな笑顔で言う。 「ねぇ、手前に出して」 「えー」 苦笑いをしながら答える。 彼女があまりにもいい笑顔で言うので、拒否することはできないが、即答するのも憚られ、返答に迷う。 「お願い」 「しょうがないなー」 あまりごねて彼女との時間が減るのは避けたい。 しょうがないので大人しく手を出す。 さらに口元を緩ませ、嬉々として手首にテープを巻く彼女。 後でやり返

          線の内側

          ある日彼女が教えてくれた。 彼女のうちに秘めた不安を。 少しばかり間接的な方法で。 彼女にはパートナーがいて、こちらにもいずれできる。 自分はそれまでの代用品で、本気になりそうなのが怖い。 会うのを控えた方がいいかな、と。 その時は、「  さんに時間とってもらってる立場だから、強く言えないけど、でも、会いたいな」としか言えなかった。 その時、彼女と会ってちゃんと話をしたい、そう思った。 翌日には、いつもの彼女に戻っていた。 本来、会おうと約束していた日は3日後。 だけど、

          ただ、ただ、...

          「星の見えない夜に」の続き 急に車が来てビックリしたので、彼女は後部座席のまま車を走らせる。 手を後ろに回して手を繋ぐ。 ブラのホックが外れたままだとぼやいていた。 コンビニで炭酸水と、彼女はプロテインを買う。 助手席に座ってくれたので、手を繋いでホテルに向かう。 チェックインしたあと、飲み物を少し飲んで立ったまま一度抱き合ってキスをする。 場所を移動するのに少し間が空いたが、お互いの昂ったものは続いている。 触れるだけのキスがすぐに舌を絡める濃厚なものに変わる。 服を

          ただ、ただ、...

          星の見えない夜に

          彼女が体調を崩した。 病院に行き、診断の結果、しばらく会えないとのこと。 2週間連続で夜に会って寝不足が続いたからかも知れない。 大事はなくて良かったが、寂しさが募る。 まだ連絡を取り合って1ヶ月くらい。 彼女との毎日のやりとりが日常になり、いつ会えるかを楽しみにしてる自分がいる。 少しのめり込み過ぎだろうか。 会えない間もLINEは途切れない。 次会ったらしたいことが次から次に湧いてくる。 時には、 「風邪の時もキスしたいから、マスク越しでしてみる?」 「じゃあ、今

          星の見えない夜に

          もしも願いが叶うなら

          「溶けて、やがて一つに」の続き 「ちょっと休憩しよ」 彼女の言葉で、行為は一旦の終わりを迎える。 お互い汗かきなので、密着した肌とシーツはしっとりと湿りを帯びている。 汗を拭いて、水分補給を。 炭酸水が好きな彼女がお茶を口に運ぶ。 珍しい。 一呼吸おいて、体を密着させながら何気ない会話に花を咲かせる。 最中はあんなに積極的な彼女が、見つめ合うと恥ずかしそうに顔を落とすのがいじらしい。 まだ緊張してしまうようだ。 「だって、好きな顔立ちだから…」 そう言ってくれる彼女

          もしも願いが叶うなら

          溶けて、いずれ一つに

          「柔らかく、優しく、穏やか」の続き 続きをする為にベットに戻った彼女と僕。 彼女の雰囲気は食事の時と完全に変る。 それはまさに「豹変」と言うに相応しい。 柔らかい、穏やかで、清楚な彼女の顔が妖艶で、色香漂う扇情的になる。 僕のものを触れる前に手を舐める仕草、その微笑み、目を閉じて喉奥まで呑み込む顔、口元から余韻の様に伸びる糸。 普段の彼女からは想像もできない姿。 あまりのかわり様に、思わず背筋が震える。 もっと彼女の淫らな姿が見たい。 自分しか知らない顔を見たい。 幼稚

          溶けて、いずれ一つに

          柔らかく、優しく、穏やか

          「甘くて、甘くて、甘い」の続き 蕩ける様な甘い行為を一旦終え、昼食に移る。 焦らしていたのにすっかり食事モードの彼女。 先程の艶やか雰囲気はどこへやら、今は可愛らしい女性に戻ってる。 曰く、切り替えが得意らしい。 確かにその様だ。 一緒に選んだサラダ、4種のチーズが入ったくるみパン、クロワッサン、カレーパン、茹で卵を机の上に並べる。 彼女と一緒にサラダ、茹で卵の順で食べ進める。 「タンパク質を取ると肌の調子がいいの」 ホテルに行く前のお決まりの彼女のセリフ。 彼女の肌

          柔らかく、優しく、穏やか

          甘くて、甘くて、甘い

          「羞恥と柔らかい空気」の続き 浴室に移って落ち着くどころか、更に深く求め合う。 会う前から芽生えた火種が、先程の彼女の責めで大きく燃え上がる。 それは彼女も同じ様で、深く、深く、唇を重ね、舌を絡める。 軽くシャワーを浴びて、湯船に身を沈める。 初めは後ろから抱き締める体勢。 キスがしやすい様にすぐに向き合う姿勢に。 後ろから包み込む様に触れる胸の感触もが名残惜しいが、向き合うことで密着感が増し、彼女の艶やかな肌触りをより楽しむことができる。 まだ繋がっていないが、お互い

          甘くて、甘くて、甘い

          羞恥と柔らかい空気

          今日は彼女と1日過ごせる日。 待ち合わせは10:00。 真夏の日差し。 茹だるような暑さの中で合流。 「3日前に会ったばかりなのに会いすぎだよね」 お互いそんなことを言いながら昼食を買いに行く。 夕方まで一緒だから、どこかで食べることも考えたけど、 「テイクアウトして、ホテルでいっぱいくっつきたい」 彼女のその言葉で即決。 本当は同じ気持ちだった。 こちらの気持ちを押し付けたくなかっただけ。 同じことを考えていたことに頬が緩む。 手を繋いで昼食選び。 食べ物の好み

          羞恥と柔らかい空気

          終わらない線香花火

          彼女と別れ、帰宅する。 時刻は朝5時。 仕事もあるのによくやるものだ、と我ながら呆れる。 でもしょうがない、それほどの魅力が彼女にはある。 彼女に会うのに車で一時間。 もちろん帰るのにも同じ時間がかかる。 車から降りる前に、運転中にとどいた彼女からのLINEに目を落とす。 凄く気になったが、理性で家に着くまで見なかった。 彼女からは 「楽しかった」 「幸せだった」 「気をつけて帰ってほしい」 とのメッセージ。 よかった。 今日も楽しんでくれていた。 彼女はもう寝

          終わらない線香花火

          甘い囁き

          あの人から急に今晩会いたいとLINE。 明日仕事なのに誘ってくれたことに対して、嬉しさが込み上げる。 答えは決まってる。もちろんYES。 ただ女の子の日が終わってすぐだったので、我慢しようという話になり、歌いに行くことに。 ただ、会えたことがつい嬉しくて、唇を重ね、首筋に唇を這わせてしまう。 彼女の揺れる体、耳に届く声に止まらなくなる。 気がついたら2時間経っていて、お互い完全に火がついてしまい、結局そのまま移動。 ホテルに着いてすぐにシャワーを浴びる。 けれど彼女の熱が