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私の敬愛する創作料理作家?さんによるトマト60%のカレー、これが美味いんだってば!!

トマト60%のカレーです。
これは実にインパクトある美味しさでしたね!!

朝トマトカレーとでも例えるべきその爽快なる瑞々しさは(朝の提供ありませんよ)、これまでのカレーに感じられた「重々しさ」といったものを必要以上に感じさせず、リズミカルなコクや軽やかなスパイス感を楽しませてくれます。

――新しいですね。たった一口で、このカレーがスペシャルな存在であることが証明されます。


口当たりからトマトの瑞々しい味わいが口いっぱいにぎゅっと広がり、もぎたてトマトそのものにかぶりついたような軽やかながらも躍動感溢れる爽快な味わいが楽しめます。

トマトの色彩を華やかに感じさせながら、一方ではカレー然とした表情を崩すことはありません。
カレーならではのコクが舌を打ち、同時に風味の華やかさを散漫にさせない重心の定まった旨味が感じられます。

カレーとしては明らかに酸味寄りの性格ではありますが、そのバランスがむしろカレーの正解であったと思えるほどに風味の色気、華やかさ、コク、重厚感といった要素が綺麗な調和で構成されており、このお店らしいフードコートレベルを超越した作家性や創造性、何よりも料理としてのクオリティーの高さを覚えさせられます。

カレーにはそれほどの辛さはなく、柔らかな甘味を感じさせもします。
しかし酸味によって辛味やスパイス感が端正な艶を帯びて引き出され、辛味の要素を控えながらも辛味の美しさが主題の一つとなる演出が成されています。

――この巧さ、この巧さこそが、このフードクリエイターさんの作品の魅力なのでしょう!!

手をかけ過ぎた斬新さではなく、鋭い感性と視点でスパッと正解を導きだしたような・・・、味わった時に「ハッ!!」とさせられる未体験の美味しさ・・・そんな魅力がこのトマト60%カレーには凝縮されていました。

トッピングのトマトも美しく、そして美味。
このカレーの表情をより肉感たっぷりに印象付け、この作品の主題を食べる者の心にダイレクトに響かせます。

――トマトという素材を楽しむ喜びに満たされたカレーでありました。そして使用されているトマトの銘柄までもが気になるカレーには、初めて出会いました。

最近、御当地グルメやB級グルメといったものが流行しています。この地域でもいくつかの名物が登場しています。
しかし個人的にはこのカレーもまた、御当地グルメとして相応しい魅力を兼ね備えているように思えます。

トマトの産地を連ねたトマトカレーの名称で、地域のトマトの美味しさをカレーとして楽しませることができたら、どんなに素晴らしいだろうかと思えます。

トマト60%のカレーという名作の素晴らしさをお伝えしたいと思いレビューしているわけですが、同時にこのレシピが多くのお店、そしてカレー業界へと広く影響を与えていくことを期待してしまうほどにこの作品は魅力的でありました。

この作品はいずれ歴史的名作となるかもしれません!!
けっしてフードコートのカレーだと侮ってはいけない作品です!!
これこそ衝撃的な一杯と表現すべき、素晴らしき美食の一つだと言えましょう!!

新しい美味しさに飢えている食道楽さんに是非お勧めしたい一杯でした。
ファーストインパクト万々歳!!!!
ここに新しいカレーの世界があるかもしれませんよ!!!!

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