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映画「ザリガニの鳴くところ」

湿地に住む少女はなぜ青年を殺してしまったのか、その真相を見届けたくて観に行ったら、思いの外恋愛ものというか、湿地で生涯を終えた女性の人生を描いた作品だった。

物語の初めは、町の人気者である青年のチェイスが、湿地で死体となって発見されたところから始まる。チェイスの死体があった沼の近くには櫓があり、登ってみるとハシゴが外されたのか、穴を塞ぐ鉄網の床が外れていた。そこから転落死したのだろう。足跡も指紋も残されていない。誰が殺した?これは湿地に住むあの娘に違いない…。
警察が湿地に捜索に入り、容疑をかけられ、捕まってしまったカイア。彼女の裁判が行われる…。
カイアのチェイス殺害容疑のかかった裁判が進みつつ、カイアの過去が明らかになっていく構造。

幼い頃から自然が好き、家族が好きだったカイア
暴力的な父親に家庭を壊され、母が出て行き、ついで姉たち、ついには兄も出ていってしまう。
父としばらく暮らしたが、ついに父親も出ていってしまう家族に捨てられ、町へ出ても「湿地の娘」と、自分たちとは違う異質な者、と偏見の目で見られる。唯一の救いは雑貨屋さんやってる黒人夫婦だけ…奥さん優しいです

6歳で湿地で生き抜く強かさ
兄の友人であったテイトが湿地に現れ、カイアと親交を深めていく。文字の読めないカイアに文字の読み書きから教え、深い探究心から次々と生物学など、様々な知識を吸収し、博識になったカイア。元から可愛いから理想の娘という感じ。
いつもそばにいた湿地の生態系に関しては右に出るものはいない
次第に恋仲になっていくカイアとテイト
テイトはカイアのことを大事に扱ってくれる。

テイトは自分の理想を求め大学に進学、カイアにもこの湿地から出てみてもいいんじゃないか?と勧めるが、カイアにとって湿地が全て。

カイアの全てがあの湿地
なんとしても湿地から出て行こうとはしなかった
まぁあれだけ「湿地の娘」、「泥だらけ」「シラミがついてそう」とか、あらゆる人から蔑まれ笑われたら出ていけないよね、とも思いつつ
そんなカイアを1人の女性として観てくれたのがテイト

カイアは戻ってくると約束したテイトを、約束の場所で待ち続けるも…やはり来ない
捨てられたと悲しみに暮れるカイアを癒してくれるのもまた、湿地の自然たち

そして街に買い物に出た際にチェイスに目をつけられる
チェイスは女好きで家柄が良いクソ男
思い通りにならないと暴力に訴える

チェイスは家柄がいいから婚約者もいるのに、カイアは自分のものだと、手中に収めようとする

また裏切られたカイアが絶望と悲しみに暮れている時、再びテイトが現れて…

最終的に、チェイスがつけていた、カイアがプレゼントした貝の首飾りが無くなっていたから、犯人が持って行った、その証拠が出て来ず、物理的にカイアがチェイスを殺すことは不可能、実証できないと、無罪に

そして月日は流れ、テイトとカイアは結婚し、人生を終えるまで、あの湿地で過ごす

そしてカイアが亡くなったあと、テイトが彼女の書き連ねていたスケッチ等を見返すと…あるものが出てくるという

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まずノースカロライナの大自然がとても美しい。

大人になってからお兄さんが来てくれたのは嬉しかった…

カイアの言葉が意外と伏線というか、彼女はそれを自然から学び取った自然の摂理。生きるためのこと。

人生を通して、自分の好きな湿地を愛し続ける姿は素敵だと思った
好きなことを貫く姿勢

こんなの繰り返してたら人間信じられなくなるよね、湿地の自然、自分を受け入れてくれて慰めてくれる自然が1番、そうなるわ

鳥の羽、貝殻の首飾り、赤色のニットの帽子
カマキリはメスがオスを食べる
蛍には2種類の光がある
色々なキーアイテムがあって、それが紐づいたとき、面白くなる
まだ気付けてないものがあるんだろうな多分


鈍い私としては、ミステリー見に来たけど、途中からカイアの人生、恋愛、ヒューマンストーリーにすり替えられたなぁ…結局犯人だれ?って呑気に考えてたけど、、しっかり最後にはそこも回収してくれて
様々な要素をうまくまとめた作品だなという印象
好きですね

長くダラダラとまとまりのない文章ですが、ここまで読んでいただけた方に感謝します。

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