推しエッセイ 川村壱馬の王国

川村壱馬が治める国の国民になりたい。
宮殿には巨大な旗が翻る。夜には炎が灯される。きっと治安がよく平和な王国だ。もしも他国とのいさかいが起こりそうになったら、王は全力をつくして国民を守ってくれるだろう。どんな国にも勝てる圧倒的な戦力を持っているけど、悲しい争いにその戦力を投じることはない。国民に悲しい思いをさせることに、他の誰よりも王自身が心を痛めるからだ。とはいえ、屈強な戦士たちをただ温存しているだけでは宝の持ちぐされだから、抽象的かつ華やかな形で国民の目に触れさせてくれる。戦士たちの夢を叶え、国民の心のよりどころとするために。
川村壱馬が治める国は強い。その強さは芸術になる。

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