推しエッセイ 熱量だけを可視化する

何かを始めるときに必ずコンセプトの説明から入ってしまうのは私のくせなんだけど、今回もそのくせを思う存分発揮させたいと思う。
オタクは何にでも推しという言葉を使う。たとえば職場の近所の薬局には私の推し薬剤師がいるし、家の冷凍庫にはアイス界の推しが箱ごと入っている。もちろん応援したいアイドルや、大好きなアーティストのことも推しと呼ぶ。好きとか、どうしようもなく惹かれてしまうとか、情が移ってしまったとか、愛くるしくてたまらないとか、そういういろいろな感情が混在した「推し」というものについて、「推し」として抽象化したまま熱量だけを綴ってみたらどうなるだろう、と興味が湧いた。以前からオタクの熱量には興味があって、熱量を可視化するために手書きで文字を書いたりオタクにインタビューをしたりしていたけど、いっそのこと熱量だけを文章にしてみたら何か浮き出てくるものがありそうじゃないか。オタクの推しはオタクの数だけ、いやそれ以上にいるけど、熱量だけはすべてのオタクに通ずるものだといえるんじゃないか。そう仮定した。
という話に加えて、5月に入って年始に立てた目標を見直したときに「全然アウトプットできてねーじゃん!」となったので、何か続けられそうなテーマで毎日文章を書くっていうのをやろうと思ったわけです。推しならネタが尽きないよ。推しの話ならいくらでもできるもん。それに今、noteという場所がなんだか楽しそうなので、ここで何か書いてみたいなと思ったのもある。
そういうわけで、私の「推し」の話をはじめます。

おいしいものを食べます