推しエッセイ 今日の「今日のダーリン」

【「明日も生きたいと思わせてくれるもの」が、人をいちばん生かしてくれるというのは、たしかだ。それは、なんでもいいのだと思う。それがあるから明日がうれしいということのために、人は生きたいと思っている。】糸井重里・今日のダーリン5月29日
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「今日のダーリン」が好きで、仕事に疲れたときや仕事をしたくないときによく会社のパソコンでこっそり見ている。「ほぼ日」には好きな読み物が多すぎて、じっくり読んでいるといくらでも時間を吸い取られるから、たまにしか見ないことにしているんだけど。でも「今日のダーリン」だけなら、すぐに読めるしいいか、って感じで。そこだけ自分を許している。そうは言っても結局、一回アクセスしたらほかの記事も読んじゃうんだけどね。
今日の「今日のダーリン」は自分の中でとてもしっくりきて、まるでずっと前から着たおしているパジャマみたいに、私の体のかたちにすっきりとなじんだ。はじめて出会ったとは思えないくらいになじんでしまったから、手放すのが惜しくなって、思わずいつものメモ帳に書き写したくらいだ。
今日の「今日のダーリン」は、「趣味」について書かれていた。
何度も言っているけど、私はオタクの熱量が好きだ。好きという気持ちでいっぱいになって、周りが見えないまま突っ走ることのできる、そういうエネルギーを目撃することが大好きなのだ。でもそれは、ちょっと悪いものでもあるというか、「この心の支えがないとがんばれない」とか、「つらいことから逃げるためにのめり込む」とか、いつもの自分から目をそらすための現実逃避的な要素もあるように感じていた。私自身だって、自分の生活や仕事に夢中になれないから趣味の世界に逃げ込んでいるんだよなぁ、と思っていた。生活や仕事のほうに夢中になれたら、そういう人生のほうがまっとうで、世間の目も気にならなくて、よっぽどいいんだろうなと。
でも今日の「今日のダーリン」は、趣味の偉大さを教えてくれた。
【「明日も生きたいと思わせてくれるもの」が、人をいちばん生かしてくれるというのは、たしかだ。】
(ほかも全部引用したいところだけど……みんなURLからアクセスして読んで!)
その通りだよなぁ、と思う。人を生かしてくれるものっていうのはつまり、命に関わるものなんだから、逃げ道扱いするんじゃなくてもっともっと大事に、人生の欠かせないところに置いたっていいんだろうな。ときには衣食住よりも大事! って思うくらいのものなんだから。そんなに大事なものをないがしろにするのは、むしろ趣味に失礼じゃないか。
それに、「趣味」の定義は広い。べつに、オタク級に詳しくないと趣味って言っちゃいけない! なんてことはないんだろうな。ただそれがあるだけで明日がたのしみになるなら、それはすでに人を生かしているし、そう思えるだけでもう趣味だと言っていいし。そういう趣味たちをもっともっと増やして、ひとつひとつを今まで以上に大事にしていきたいなと思った。

おいしいものを食べます