私が文章を書くときに心がけていること7つ

マシュマロなどで質問していただくことがたびたびあるので、自分なりにちょっと整理してみました。自分自身で編み出したやり方というよりは、今までに人や本から学んだことの集約みたいなものです。
私がめざしているのは「わかりやすく読みやすく、最後まで読んでもらえる文章」なので、「おもしろくて笑える文章」とか「誰かの心に深く刺さる文章」とかをめざしている人には向かないかもしれません。

・言いたいことをひとつに絞る
伝えたいことがありすぎてひとつの記事にあれやこれやとテーマを詰め込んでしまうと、結局どのテーマも中途半端になって伝わらない、ということになりかねません。勇気を出してひとつに絞る、言いたいことがたくさんあるときはテーマごとに記事を分ける、というのを意識しています。
書き始める前に「そもそもこの文章で何を伝えたいのか」を1行で表せるようにしておくと、最初から最後までブレずに書くことができます。ちなみに今回のテーマを1行で表すと「私が文章を書くときに心がけていること7つ」。タイトルそのまま。そう、これを設定しておくことでタイトル付けが楽になるんです。

・書きたいことを箇条書きにしてみる
最初からいきなり文章の形にしようとすると、途中で行き詰まったり、流れがわかりづらくなったりしませんか? しない人はどうぞそのまま書いてください。私はそんなに器用ではないので、書きたいことをまず箇条書きにして、それから書く順番を考えたり、内容を絞ったりします。あらかじめ文章の骨組みをつくっておくことで、そのあとの工程で肉付けがしやすくなるのです。今回のnoteでいうと、まず文章を書くときに心がけていることを箇条書きでばーっと書き出してみて、その中から特に書きたいものをピックアップしたり、項目同士を合体させたりしてから、どういう順番で書くかを考えました。

・短く書く
2000字のブログと1万字のブログ、どっちが最後まで読んでもらえる可能性が高いかというと間違いなく前者です。もちろん長い文章をしっかり読ませる人もいますが、それは読みやすくおもしろい文章が書ける人に限った話。文章力に自信がない人ほど短く書いたほうが、単純な話、勝率が上がります。私は勝ちたい。最後まで読んでほしい。だからなるべくよけいなことは書かずに、短く簡潔にまとめます。

・自分が本当に伝えたいことを表現できているか? を考える
文章を書くときって、「どこかで読んだかっこいい表現」とか「よく聞く慣用句」とか、ありがちな表現を使ってしまいがちです。それ自体は悪いことではありませんが、どこかで見た表現ばかりだとちょっと物足りないので、「私が伝えたいことはこの表現で本当に伝わるのかな?」と考えながら言葉を選ぶようにしています。たとえば、「感動で胸がいっぱいになった」よりも「感動が胸にぐうっとこみ上げてきて涙が出そうになった」のほうが、そのときの感動がより伝わるような気がしませんか? こういう例文を上げるのが得意じゃないので適切な例かどうかはわかりません。とにかく自分にとって納得のいく表現であること、それが大事。

・尖らせすぎず、丸めすぎない
私に文章の書き方を教えてくれたある人が、「文章を書くということは誰かを傷つけることだ」と言っていました。たとえば「私はアボカドが大好き!」という、書いた本人にとってはネガティブ要素が一切ないような文章を書いたとしても、アボカドが嫌いな人にとってその文章は苦痛で仕方がないものかもしれません。誰も傷つけない文章というのはおそらく存在しないんです。できることなら誰も傷つけたくないけど、開き直って「誰が何と言おうと私はアボカドが好きなんじゃ!」と言い切る勇気もある程度は必要な気がしています。誰も傷つけたくないあまり立ち位置が中途半端になってしまって、アボカドが好きな人にすらそっぽを向かれたら悲しいですしね。

・時間を空けて読み返し、推敲する
この記事も一度書き終えてから数時間空けて読み返したのち投稿しています。時間を空けると頭がリセットされるので、自分の書いた文章も少し客観的に読むことができるんです。すると、書いているときには気づかなかった間違いや、「ここ、なんか読みづらいな」と引っかかるところに気づけたりします。一番いいのは、ひと晩空けること。でもそんなに時間に余裕がなかったり、「書き終わった! 今すぐ誰かに読んでほしい!」という熱量を大事にしたいときもあるので、そういうときは30分でも、せめて数分でも空けてもう一度読んでみることにしています。

・勢いも大事
いろいろ言ったけど、勢いが大事なときもある。勢いと情熱だけで人を動かせるときもある。そういうときは何も考えずに、ただパッションを文字にぶつければいいんです。それはそれできっといい文章になります。だって、「この文章を書いた人、書いてて楽しかったんだろうな」って伝わるような文章、すばらしいじゃないですか。

以上、7つ挙げてみました。他にも細かいテクニックなんかはいろいろありますが、おおまかにはこんな感じです。えらそうに言いましたが私もまだまだ勉強中の身ですので、これからも精進したいと思います!

おいしいものを食べます