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”マヌサモア”のちょっとほっこりエピソード

「週末はラグビー観戦を楽しみにしていたのに、コロナウィルス対策による開催延期で少し寂しい思いをしている…」(私もその一人です…)

そんなあなたに届けたい、ラグビーワールドカップ2019™日本大会(以下、RWC2019)におけるサモア代表のほっこりエピソードです!

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日本代表の活躍もあり、大盛況となったRWC2019。
メディアの注目が日本代表や優勝したスプリングボックス(=南アフリカ代表)、3連覇をかけて大会に臨んでいたオールブラックス(=ニュージーランド代表)に集まっておりましたが、出場した20か国それぞれに、まだまだ知られていない心温まるエピソードがあったことは想像に難くないと思います。

今回は、チーム帯同させていただいた身だからこそ知りうる、私の知る限りメディアで取り上げられてはいない、サモア代表選手たちのファンを大切にする気持ちが伝わる立ち振いを紹介します。


※私が担当させて頂いた【チームリエゾンオフィサー】のお仕事については、(長くなってしまうので)また改めて記事にしようと思いますが、先日サモア代表チーム通訳を務めたCOCO(@cocoderasta1112が、各チームリエゾン経験者のTwitterアカウントをまとめてくれたツイートがあるので、共有します!

そしてちゃっかり東京新聞さんに取材していただいた自分のインタビュー記事も載せますわ


(※ここからがほっこりエピソードです↓↓)


RWC2019は全国12会場で行われており、予選プール4試合はすべて異なる会場での試合であったため、各チームは公式キャンプ地から各試合会場に向けて、少なくとも4回の国内移動を強いられました。

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北海道から九州まで全国各地で開催されたため、移動手段として飛行機や新幹線を使うことが多く、
(※サモアの場合、新幹線1回、飛行機移動2回、バス移動1回)
荷物量と積載量の関係から必然的に人と荷物は別移動となります。
そのため、移動日は練習せず(出来ず)に移動+リカバリーに当てるチームがほとんどだったのではと思います。

サモア代表も移動日のチーム練習は無しとして、移動完了後の活動は個々人に委ねられていましたが、選手によっては
「長時間座っていて固まった身体をほぐしたい」
「軽くパス練習をしてボールの感覚が鈍らないようにしたい」
と宿泊先周辺で軽めの運動を選択する選手も多くいました。

しかしながら、滞在先によってはホテル内・周辺に身体を動かせる施設がなく、選手やコーチ達から練習場所について問い合わせを受けることもしばしば…

(ホテルや自治体担当者の方に確認したのち、)
一旦は、『残念ながらホテル周辺で練習場所はない』
と回答したものの、コンディション調整のために体を動かしたいサモア代表の選手たちが、宿泊先隣接のあまり車の停まっていなかった駐車場でパス練習を始めてしまったことがありました。

(もちろん、ホテルの方からクレームを受けたのですぐに中止となりましたが…)

このように急遽始まった選手数名による練習を、たまたま通り掛かって見学していた親子がいました。

お母さんと手をつないでいる小学校低学年を思われる男の子の手にはラグビーボール(RWC2019関連グッズと思われる)。
サインをもらいたい様子が伝わってくるものの、練習中の選手たちに声を掛けられずにいました。


(モジモジ…)

そんな様子を見かねた選手の一人が、その場に居合わせた日本人スタッフのもとに歩み寄り、親子向けた伝言を依頼しました。

『練習が終わったらサインしてあげるから、帰らないでもう少し待っていてほしい』

なんと、選手側から偶然居合わせたファンに対してファンサービスの申し出が行われたのです!

実際に選手からサインをもらえた子供の嬉しそうな表情は、周りの大人たちも幸せにする素敵な笑顔でした。
(※残念ながらこのシーンの写真はありません。下記イメージ画像はまた別のシーンです…)

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今大会のサモア代表は、コーチ・マネジメント側の意向により、(チームとして)練習の一般公開や市民交流イベントにあまり積極的ではありませんでしたが、選手たちは本当にフレンドリーで、こうしたファンや市民との交流を選手自身も楽しんでおり、実際に選手と接した日本の方々はみなサモア代表のファンとなってくれました。

滞在したそれぞれの都市で、本当に多くの方々から、
『サモア応援します!』
と声を掛けて頂いたこと、特に日本代表と対戦後に訪れた福岡市で、
『日本戦の戦いぶりを観てサモアを好きになった!』
と言っていただけたこと、自分のことのようにうれしかったです!

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改めて、サモア代表への応援ありがとうございました!


最後まで読んでくれたあなたに、
2019-2020シーズン、

【日本で観れるRWC2019サモア代表選手】

をご紹介します。

①ジャック・ラム選手(NECグリーンロケッツ)

われらがマヌサモアのキャプテンです!
大会期間中は腰のケガのため、痛み止めの注射を打たないと歩くのもキツい状態でありながらキャプテンとして常に先頭に立ち、予選リーグ3試合に魂のフル出場!
いやー痺れました(涙)

②トゥシ・ピシ選手(豊田自動織機)

サモア代表最年長選手!
スーパーラグビーのサンウルブズでもプレーした経験を持つため、日本での人気No.1の選手でした。
ちなみにトゥシはめちゃくちゃ良い香水の匂いがします(笑)

③スティーブ・ジャクソン監督(清水建設ブルーシャークス)+コーチ数名

最後に紹介するのは、選手ではありませんが、サモア代表の監督を務めたスティーブ・ジャクソン監督と、同じくコンディショニングコーチを務めたジョン・ライアンコーチが2020年3月~ブルーシャークスで指揮をとります。
強面の外見と話しぶりがあまりソフトでないので少し関わりにくい印象を持たれがちですが、冗談にも飲みコールにも応じてくれる心優しいおじちゃんです。(笑)
チーム内での愛称は、”ジャコー”
みなさまジャコーとジョンをよろしくお願いいたします!


以上、みなさま応援よろしくお願いいたします!!

(※使用写真はすべてMANU SAMOA メディアマネージャーより頂いたものを使用しています。)

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