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亀田製菓『無限エビ』パッケージデザインについて。【勝手にコンサルティング㊶】

スーパーで山積みされていた亀田製菓の『無限エビ』を試してみました。

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お味は、エビの殻のようなツルっとした触感が新しく、えびせんべいとしては濃厚な味わいです。そしてエビの香りがしっかりついていて、口に入れる前から美味しく感じます。

キャッチコピーにある「サクサク」とした感じも、乾き過ぎず、しっとりしすぎず、ほどよく崩れる感じがとても食べやすいです。

塩加減もしょっぱすぎず、もう少し塩気があってもいいかな?という微妙な塩加減がいい塩梅です。

これはヒットだと思いました。

そこで、ネットを調べますと、

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亀田製菓が2月22日に全国発売した「83g 無限エビ」が、発売から1週間で100万袋を突破した。4月21日に発表したもの。過去5年間の新商品で最速の記録だという

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という記事が見つかりました。やはりヒットしていたのですね。


さて、いつもながら超辛口の勝手にコンサルティングです。

パッケージが少し残念な感じだと思います。

スーパーで山積みされているのを見た時、正直、

「『無限エビ』って何?」
「『サクサク とまらない!』って、かっぱえびせんの真似?」
「パッケージのお色目が古い感じがする~。」
「『五島灘の塩使用』ということは、長崎の物産展で長崎県のお菓子屋さんの商品?」
「やはり地方のお菓子屋さんはパッケージ訴求力が弱いな~。」

と、思いました。(亀田製菓の担当者様ごめんなさい!!)

「まあ、長崎のお菓子屋さんが頑張っているのだから、ちょっと試しに買ってみよう。」と思って買ってみました。

そして、封を開けるときに初めて、左上の『亀田製菓』の文字が目に入ってきました。

亀田製菓と言えば、もっとパンチのあるパッケージで、店頭でも『亀田製菓』のロゴがはっきりと目に飛び込んできますが、これはバックのデザインに同化して気が付きませんでした。『亀田製菓』のロゴがはっきりと目に飛び込んで来たら、いろいろ悩まずにすぐに買うことにしたと思います。

ネーミングの『無限エビ』と言われても、どんな美味しさなのか想像がつきにくいです。ちなみに、『無限エビ』のネーミングの由来は、「無限に食べられる」だそうです。パッケージの文字情報を見る限りでは、「やめられない、とまらない かっぱえびせん」に近い感じがしました。

殻のつるッとした触感、殻ごと粉砕したエビを記事に練りこむことで実現した濃厚な美味しさ、まろやかな味わいの五島灘の塩がエビの美味しさを引き立てている点など、製品コンセプトが一つも伝わってこないのがとても残念です。

エビのイラストも、かっぱえびせんですよね。殻を練りこんだ香ばしさを伝える工夫が欲しいです。

また、サクサクという触感をキャッチにするのではなく、中身の写真でサクサクとほぐれる感じを表現したらよかったかもしれません。これが一番の売りではないので。

まとめると、

ネーミングとキャチコピーはコンセプトを反映するようにします。また、カテゴリー名称が正面パッケージにありませんが、これは今までにない新しいエビせんべいとしてカテゴリー名称を付けるといいですね。「殻も練りこんだ濃厚えびせん」とかなんとか・・・。

パッケージのお色目は、同じエビ色でも新しい感じがするお色目がいいです。

「新!」はいつまでも使えないと思いますので、取ってしまってもバランスが取れているデザインだといつまでも定番のデザインになりそうです。

以上、かなり辛口評価でした。


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