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『スタバ25年、不変の不文律』の記事から、徹底的なブランド管理は成功の元ということを学ぶ。【sato流 戦略実行講座Ⅲ⑤】

本日(2021年6月7日)の日本経済新聞「経営の視点」にタイトルのような記事が出ていました。

記事には、スタバが1号店をオープンして50年、日本に進出してから25年になり、今では約1600店とダントツのコーヒーチェーンになった理由が書かれていました。

その理由とは、

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1.店内が従来の喫茶店が男性客向けだったものを、女性の社会進出に伴い、お一人でも入りやすい店内丸見えで全面禁煙にしたこと。また従来はドリップコーヒーが中心だったものをエスプレッソにしたこと。これによって新たな顧客層を創造した。

2.働く環境にこだわったこと。接客マニュアルはなく、スタッフ一人ひとりがオーナーシップをもって自分で考えて動くという風土。

3.経営は、商品(機能・デザイン・価格)に軸を置くのではなく、無形のブランドに価値を置いた。

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というもの。

なるほど!と思いながら読んでいました。

1つ目の、女性客やタバコが苦手な男性客の未開拓分野を開拓していったことは大きな要因ですね。

2つ目の働く環境を型にはめずに、コンセプトの「第三の居場所」を実現していることも大きな要因だと思います。スタッフの方が型にはまっていたら心底くつろぐことはできないと思います。また、自ら考え行動することで、躍動感を感じます。エネルギーを頂いている感じです。

3つ目の商品よりもブランドに価値を置いた点もいいですね。ブランドコンセプトに従って商品があるという考え方です。スタバの食品も飲料も独創的でとても魅力的で、いつもどれにするのか迷ってしまいますが、決してブランドコンセプトからはみ出すことはなく、「スタバ」なのです。

近所にスタバが初めてできたとき、お値段はちょっと高めでしたが、エグゼクティブ扱いされる空間と接客にかなり満足していきつけのお店となりました。ゆったりソファーでくつろぎながら、書類に目を通したり、本を読んだりと、気分良く過ごしてきました。飲み物も食べ物も、いつもこの時空にふさわしく、裏切られたことがありません。

また、記事にはなかったのですが、出店場所もこだわってブランド管理されている点も繁栄の要因だと思います。

オフィス街のみならず、蔦屋書店内の出店は便利というだけでなく、知的なビジネスマンイメージがあってかっこいい感じがします。

最初からしっかりとブランド管理されていることが成功の要因だと思います。



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