iPhoneを久しぶりに変えた話

いつもさちうすを応援してくださっている皆様へ大切なお知らせ

平素よりさちうすを応援していただき、誠にありがとうございます。
この度、iPhoneの更新に向けた話し合いの中で、協議の結果、1月26日を持ちまして、「ホームボタン」の卒業ならびに「5G」の新規メンバー加入をお知らせします。2013年のiPhone導入から10年間に渡ってホームボタンを応援していただいた皆様に篤く御礼申し上げますと共に、今後とも変わらぬご愛顧をお願いします。

はじめに

ということで、iPhoneをついに更新した。ついに、というが2017年11月から使っていたiPhone 8なのでたった5年しか使っていない。ちなみに先日3Gの停波に伴いやむなく機種変更した別の「携帯電話」(購入当時はスマートフォンなぞなかったのでこの名称とする)は2007年から使っていたので実に15年間使っていたわけである。最後は電話しない時以外は電源off、充電器挿しっぱなしの固定電話状態であったがほとんどの期間携帯可能な電話機であった事を思えば、昨今のスマートフォンの寿命は残念ながら短くなったと言わざるを得ないだろう。
今回はそんなiPhone 8→iPhone 14の更新の中で起こった様々なトラブルをお伝えすることで、これから久しぶりにiPhoneの更新を検討している諸氏に参考にしていただこうと思う。

トラブル1:iPhoneのバックアップ問題

昨今のiOSの進化は素晴らしく、調べてみると2台のiPhoneを同じネットワークにつなぐことでデータをそっくり移植できる方法があるらしい(詳しくは「クイックスタート」を検索してほしい)。しかし、何が起こるかわからないのが世の常であるため、バックアップは作っておいて損はない。
さちうす家のメインPCはすでにこちらも老朽化著しく、起動するのに30分かかる有様である。iCloudは有料契約しておらず、当然のように容量が不足している。そんな状況でもやはりAppleは優秀である。21日間という期間限定ではあるものの、データ移行用にそっくりまるごとバックアップしてくれるのである。ということで意気揚々とバックアップを開始したのだが、途中でいきなり0%に戻り、進まなくなった。最終的に表示されたのが「前回のバックアップが正常に完了しませんでした」(大意)というようなメッセージである。このメッセージを受けて再度バックアップを開始したものの、メッセージの表示は変わらず。再起動やAppstoreのログアウト・ログインを行ったが変わらずでやむなくそのまま就寝した。
翌朝確認するとバックアップ完了のメッセージが出ており安心したのだが、購入前にバックアップを行う際は(特に古く動作が重くなっている機種では)表示の不具合がバックアッププロセスにエラーが生じる可能性を常に考慮しておく必要がありそうだ。

トラブル2:商品配送遅延の可能性


昨今の通信業界は偉大である。店舗に行かなくともオンラインストアで契約変更から発送までが完遂できる。無事契約を完了し、アクセサリ(ケース、フィルム)をAmazonで購入した。どちらも2日後に届くというメールが来た。携帯会社の方は翌朝発送メールがあったが、Amazonの発送メールが来ない。夕方にやっと来た発送メールにはなんと4日後の到着がアナウンスされていた。注文時と発送時で数字が食い違うことが最近のAmazonではよくあるのだが、これによりフィルムを貼るまで触りたくない自分としては機種変更が2日遅延するということで少々凹んだ。
ちなみに、翌日にはAmazonアプリで「今日届く」としれっと変わっており、無事携帯とアクセサリが同日に届いたのであった。
携帯のアクセサリを購入と同時に使いたい場合は日数に余裕を持って注文しておくと良いだろう。

トラブル3:契約変更手続き

さて、本体が来たからと言ってすぐに使えるわけではない。私の使用キャリアの場合(au)、SIMを差し替えるだけではなく、変更手続きが必要となる(他のキャリアの方はわからない)。そこで、オンラインストアから設定しようとしたが、どうやら時間制限があるらしい。その時間を避けて申請しようとしたのだが、その日「臨時メンテナンス」があり、結局その日は更新できなかった。忙しい身としてはモヤモヤするのだがインフラを回している人々に感謝しなくてはならない。諦めて翌日にトライすることにした。ちなみにその日、別の社会インフラが対応を誤り炎上していた。
オンラインストアにおいては定期メンテナンスが組まれていることも多いため、メンテナンスの日程はしっかりと確認して手続きができる日、できない日を確認しておくと良いと感じた。

トラブル4:データ移行が進まない

翌日、満を持してデータ移行を開始することに。パンフレットとクイックスタートの手順に従って手続きを進めていくのだが…途中でループしてしまい、どうしても進まない。やむなくバックアップからデータ移行を試みたが、購入したiPhone 14のOSよりバックアップのOSのバージョンが新しかったため、引き継ぎできない、となってしまった。仕方なく、一度データ移行を断念。ほぼまっさらなiPhoneのまま手続きを進行し、回線切り替えが完了。どうやらココが肝だったようで、この状態でiPhone 14のデータをリセット。再度クイックスタートを行った結果、無事にデータを移行することができた。どうやら最初に起動するとクイックスタートと回線切り替えの処理が同時に走っていてその途中で処理がうまく回らないところが出てくるようである。古いiPhoneのデータを消さなければクイックスタートがやり直せるのでどうしてもうまくいかない時は一度データの引き継ぎをせずに回線切り替え処理を優先して終わらせたほうが良いかもしれない。
ちなみに、クイックスタート(成功時)の手順を進めていくとiOSのアップデートを求められることがある。常に最新にしている人は問題ないが、最新にしないままバックアップやクイックスタート処理をした人は不安になると思う。自分もドキドキしながら許可したがデータは無事に引き継がれ、iOSも最新のものとなっていた。
ちなみに少し調べればわかるのだが、LINEやモバイルSuicaなど一部アプリは追加で事前・事後に処理が必要な事があるため、確認しておくとよい。

トラブル5:Apple pay

最後にapple payの設定をしていくのだがここで困ったことが発生した。私は少し前まで強烈なQRコード決済アンチ(現在はマイルドなアンチとなった)であり、au payをアプリではなくQuickpayから使用していた。そこでそちらの引き継ぎを行おうとしたところ、物理カードのPINコードの入力を求められたのである。今の若者は知らないかもしれないが、au payはかつてはau Walletとよばれており、プリペイドカード(物理)が存在していた。しかし、当然タッチ決済が導入されたiPhone 8を使うようになってからは持ち歩いておらず所在も不明であった。やっとこさ引っ張り出したカードの有効期限は切れていたのだが、自分自身新しいカードが送られてきた記憶はない。そこで翌日、問い合わせをしたところ衝撃の事実が発覚した(というか、言われて思い出した)。前回の更新時に物理カードの送付の希望の有無が問われており、もう使用しないと思った私は物理カード送付を希望しなかったのである。再発行の手続きをお願いし、解決するようだが現時点でまだタッチ決済でau payを使用できない状態である。
今どきQR決済をわざわざQuick payに設定し、そのカードの更新がされていない変人などいるわけ無いとは思うのだが、apple payに登録されているカードの引き継ぎには物理カードが必ず必要になることは覚えておかないといけない(クレジットカードなども)。

おわりに

以上長々と書いては見たものの、私はiPhone 14を快適に使用している。驚いたのはこの5年の間にauでは本体の通信量の制限が撤廃され、テザリングオプションが無料になり、テザリングの通信量も30GBになっていたことである(ちなみにこの通信量ですら少ないと他キャリアユーザーに鼻で笑われた)。iPhoneも画面が無駄にデカくなり、便利だったホームボタンは廃止され、指紋認証が極めて使いにくい顔認証になった。ウィジェット配置やカメラのクオリティアップ、立体音響など面白い機能もついている。自分はネットとメール、いくつかのゲームアプリとTwitter、youtube・Podcast、カレンダー、地図くらいしか使わないライトユーザーなのでこんなにハイスペックなマシンがいるかと言われれば疑問符がつく。ただ、10年分の写真や3万曲近い曲を引き継ぐためになるべく大きなストレージ容量を選択しており、今回、256GBでは足りなかったため苦渋の決断であった(というかiPhone SEに512GBがあれば迷わずそちらを買っている)。今後ますますappleはハイスペックでオシャンティなiPhoneを開発していくだろう。それが次第にユーザーのニーズと乖離していったとしても。それでも売れるに違いない、そう、iPhoneならね。
一方で、携帯キャリア界も変革し、大手キャリア以外の格安キャリアも登場してきた。一方で携帯料金値下げに向けたメスが入ったりもした(が、総理大臣が次の代の無能になってからとんと話を聞かない。検討中なのだろう)。5年後にはまたきっと想像のつかない状況になっていると思う。そしてそれでもトラブルはなくならないだろう。だがしかし、だからこそ、言いたい。
「まずは自分で調べろ。お前のトラブルは決して特別じゃない。だいたいみんな通ってきた。」

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