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|Estella‘s Room|管理人の部屋

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サチス荘管理人、熊谷めぐみとミストレス・ノールの部屋。ディケンズやヴィクトリア朝文化にまつわるカジュアルなエッセイなどをお届けします。
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ESSAY|ホームズとディケンズ 二人のヴィクトリア朝アイコンの共通点を探る

Text & PhotoMegumi Kumagai  モーヴ街にヴィクトリア朝の風が吹いてきました。  あの名探偵、シャーロック・ホームズが事件の予感とともにモーヴ街を訪れているようです。  「サティス荘」からそっと覗く私もホームズの大ファン。  でも、ここはモーヴ街五番地のサティス荘、「チャールズ・ディケンズ&ヴィクトリア朝文化研究室」兼「時間旅行代理店」なので(自己紹介)、少しホームズとディケンズの共通点を探ってみたいと思います。 上写真|ベイカー・ストリート駅

ESSAY|ポーツマスに今も残るディケンズの生家

Text| Megumi Kumagai  イギリス南部ポーツマス。  後にヴィクトリア朝を代表する作家と言われることになるチャールズ・ディケンズは、1812年2月7日にこの港町で誕生しました。  ポーツマスに行けば、チャールズ・ディケンズ・バースプレイス・ミュージアムとして公開されているディケンズの生家を今でも見ることができます。  1809年にディケンズの父親ジョンは、仕事の関係で妻エリザベスとともにロンドンからポーツマスに引っ越してきました。  夫妻はこの家で暮ら

ESSAY|ディケンズへの招待

Text|Megumi Kumagai  イギリス文学は好きですか?  ヴィクトリア朝に興味はありますか?  ・・・チャールズ・ディケンズを知っていますか?  はじめまして。  このたび、霧とリボンのミストレス・ノールさまと共同で、ディケンズ&ヴィクトリア朝文化研究室兼時間旅行代理店である、SATIS HOUSE|サティス荘の管理人を務めることになりました、熊谷めぐみです。  嬉しいことに、近年日本ではヴィクトリア朝の人気が非常に高まっており、ヴィクトリア朝文学作品の人物