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やっぱり昨日はしっかり寝られたみたいで、今日いちにち随分とアタマがシャッキリしてた。そんでめちゃめちゃに仕事をこなした。
しかし企業がやらなければならない行政手続きとはどうしてこんなに複雑でややこしいのか。いつになったら、簡略化の天才がすべて簡略化してくれるのか。いや民間の電子申請ソフトなどが、だいぶ頑張ってくれてはいるけど…
(最近そういうソフトを導入したけれども、まあなんと便利なことか。しかも主要ないくつかの届出を出すだけなら無料だった)
頭の良い人、ありがとう。


最近「怪談」が好きだ。昔は怖がりで、夜はオバケが出てくることを想像したらなかなか眠れず、一人暮らしなんかしだしたらどうなっちゃうんだろうと思っていたのに。怪談やホラー映画なんて絶対に見るものか、何がいいんだあんなのはと思っていたのに。

やはりきっかけは最近もう、すごい勢いで大大大人気の「梨さん」。彼の、今までに出会ったことのない、何か得体のしれない不気味な「含み」を持たせたホラー(「依談」とのこと)に出会ってしまい、どっぷりハマってしまった。

場所やものにじっとりと染み込んだ、人の思いか、呪いか、神か、鬼か。明確には語られないそれらが、「生きている人」や「生きている社会」をじわじわと冒していく。その人は、社会は、まるでなんでもないかのように、または幸せな夢でもみるかのように、または粛々と仕事をこなすように、確実に「あちら側」になっていく。でも一度冒され始めたら、それはもう、取り返しがつかない。

誰かがそれと派手に戦って倒したり、愛の力でその人を救い出したり、そんなことはない。それは来たのではなく、襲うのではなく、ただ在り、居るのだから。

きっかけは何でもないことで、肝試しのような悪戯心とかではない(たまにそういう話もあるけど)、ただいつもの日常を送る中で、一歩だけ見えない線を踏み越えてしまった、何かに指先が少しだけ触れてしまった、何かの視界に入ってしまった。

普通の日常、明るい部屋、賑やかな街、いつもの友人、楽しい時間、流行りの動画。

静かに、にこやかに、穏やかに、「ああ、あれね」と人々に言われるくらい自然に、優しく、霧のように、冒されて、二度と戻らない。

そういう取り返しのつかなさが好きです



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