「さよなら」 言葉ならべ

あなたのさよならは
 貴女が温めてきた言葉と同じ陽だまりの匂いがして
息をした花や葉や茎や根や空や虹や雲の一瞬が
あなたの切り取る世界が
 公園のベンチに残る木漏れ日みたいに残って
なんてことない毎日が通り過ぎながら
なんてことない毎日が通り過ぎるから
 きっと変わったものもあったんだろう
  たった一つがこんなに胸を突くんだろう
笑って手を振って
思い出せるようになったらまたいつか。

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