いい香り度100点満点のアレ
皆さんはご存じだろうか。
紅茶好きの方なら一度は聞いたことがあるであろう、超が就くほどの有名紅茶
その名も
「マリアージュフレール マルコポーロ」
うわー！言っちゃった！
ドがつくほどの定番フレーバーティーをのんだことがないなんて、日頃「紅茶を淹れる過程が人生を豊かにする」なんて大声で騒いでる私にあってはならないスキャンダル
撃たれるよ
今まで私の戯言に付き合わされてきた人間たちに
あ～よかった。日本が銃社会じゃなくてさ。
ありがと！世の中！
話がズレました。戻ります。
何となくお金を出し渋っていたけれど、私の敬愛するぼる塾・田辺さんが美味しい！って事あるごとにお勧めしてるんだもん。
それに、私は「普段はドケチのくせに私利私欲のためなら金を出し惜しみしない」ところしかいいところがないんだから、ここで使わないでどうする 明日が人生の最後かもしれないってのに
そう思い、勢いで購入ボタンを押しました。
届くのは１週間後
明日が人生最後の日なら死んでるじゃん
ーーーーー
…なんとか１週間を乗り越えて(山も谷もない平凡な日々でした)、ついに…！我が家に！
「マリアージュフレール マルコポーロ」が！
意気揚々とハサミを取りに行き、ダンボールに手をかけたところでふと思う
…でもちょっと待って…今じゃなくない？
出た、私の悪いクセ。
その名も「何でもない日に自分を甘やかせない病」
治らないよね、こればっかりは。しょうがない。
こうして一人納得し、おもむろに段ボールを持ち上げて、近くの戸棚へ…
マリアージュフレール 待ってろよ
今成し遂げてくるからな 何か
3日後
「そういえば、この間の荷物なんだったの？」
テレビの前を陣取ってプリキュアを楽しく鑑賞中の私に母が聞いてきた。
…忘れてた。
しまったしまった、何かを成し遂げようとすらしてないよ こりゃ一生飲まん
今飲みに行くよ。
なんとか重い腰を上げて段ボールを取りに行く。
段ボール開けて、もうすでに漂う「只者じゃない感」
箱だけで品格漂わせるなんて流石フレーバーティー界の王様
箱が傷つかないように丁寧に開けて…缶を取り出し…蓋をはがして…
遂に…ご対面！
「うわー！すごい香りだ！あまー－－－－い！」
失礼、ハンバーグ師匠が出てしまいました。
缶開けて一気に花開く甘くて爛漫な香りたち
外気に飛び出したくてうずうずしてたんだろうなぁ
この香りたちを閉じ込めてたなんてなんだか申し訳ないね。
ま、過ぎたことは仕方ありません。
とりあえずリビングにいた人間手あたり次第ににおいをかがせまくり、一通り興奮を落ち着かせてから、いざ！実飲！
「一旦湯でカップを温めな」
すぐにでも飲みたい私の中で紅茶ソムリエぶってる私が騒いでくる。
うるさい！黙れ！
今日ばっかりは全部フル無視…なぞできるはずもなく、
今にも茶葉を食べてしまいそうな危険な思考を押さえつけながら湯を沸かし、注ぎ、捨て、もう一回注いで、
茶葉投入～！！！
長かった…
もし私が滑って転んで天国に召されてたらこの紅茶どうなっちゃうんだろ？などと考えてたら最後の蒸らしタイムはあっという間に過ぎました。
あ～あ～できちゃった！ついに！
小躍りしながら蒸らし蓋をオープン！
…ん？この香りは…
初めはちょっとの違和感だったんです、初めは
ちょっと…この香りは…なんか…なんだろ…
なんとなくデジャブ感じながら香りを吸い込んで、一気に息を吐く
きもちぃ～～～～！
まるでサウナーが整った状態になるこの瞬間がたまらないよね。
さて、いざ、一口
「…(噛みしめてる)」
「どう？おいしい？」
弟(マザコン)が母から離れて寄ってきた
うるさいな 飲んでんだから 邪魔すんな
日頃自分がやってるちょっかいっていざ自分がやられると本当に腹立つんだよね。誰が何を言ってんだって感じだけど
ま～た話がズレました。戻ります。
味はとにかく上品！
「香りも一緒に飲む」っていうキャッチコピーが世界一似合うね
フレーバーティーではあるけれど味自体は控えめで、豊かな甘い香りを鼻に通しながら飲むことが大事
鼻炎なら治るまで我慢した方がいい 治って飲んだ時の感情 想像を絶するね。
と、弟をフル無視しながらあれこれ考えてきましたが…
正直なこと言うと…
この香りがどっかで嗅いだことある気がして尋常じゃなくもやもやする…
と、最後まで飲み終えてもなお難しい顔で空のカップを見つめていた
そのとき！神の啓示が舞い降りた！
「これ、子どもの頃の歯磨き粉の匂いだ！！」
私、小さい頃からこの香りを嗜んでたってわけ？
センス良すぎなんですけど！
…もうレビューやめちまえって思いましたね？
本当にその通りなのでこれで終わります。
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