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BA事例における男女の差について考える

タイトル通りです

発端

皆さんは「バトルアックス」という武器をご存じでしょうか?
古くは青銅器時代の古代エジプトで使われていたとも言われる、武器の一つです。
筋力さえあればうまく扱うことができたため、中世ヨーロッパでは好んで使う兵士が多かったとか。

さて、本題に入りましょう。
皆さんも今までの人生で一度は「バトルアックスが似合うのは男戦士か女戦士か」という問いに向き合ったことがあると思います。
しかし今回考えていきたいのはそんな表層の事ではありません。
今日の社会で私、いえ私達が考えていかなければならないのは、

「バトルアックス(BA)を作っていてかっこいいのは男鍛冶屋か女鍛冶屋か」という事です。

フィクション世界における鍛冶屋

そもそも鍛冶屋についての話をしましょう。
作品媒体を問わず登場することの多い鍛冶屋という職業ですが、そこに従事している人の性別はさまざまです。
例えばPSで発売されている「侍道」シリーズにも、男性の鍛冶屋として堂島軍二というキャラクターが登場しています。
作品によって彼の容姿は異なっているが、彼の年齢はおおむね30~40代の中年男性となっています。
最近の作品では「小説家になろう」で連載されていた「追放されたおっさん鍛冶師、なぜか伝説の大名工になる〜昔おもちゃの武器を造ってあげた子供たちが全員英雄になっていた〜」では鍛冶屋のリーテンが主人公として登場する。彼は「おっさん鍛冶師」というタイトルの通り、40歳の男性です。
このように男性鍛冶屋が登場する作品は非常に多く、特に「30~50代の筋骨隆々な男鍛冶屋」のキャラクターはかなりの数存在してるように感じます。

しかし女性の鍛冶屋が登場する作品が少ないという訳ではありません。
宮崎駿監督作品「もののけ姫」ではたたら場の鍛冶屋として大量の女性鍛冶屋が登場します。
ゲーム「ガーディアンテイルズ」に登場し、武器の強化をしてくれる鍛冶屋のNPCも女性ですし、最近のゲームでは女性鍛冶屋もよく見かけます。
あとそもそもの話、MicrosoftBingで「鍛冶屋 キャラ」で画像検索をかけた時、一番上に女性鍛冶屋が来ます。

このようにフィクションにおいてはどちらの性別の鍛冶屋も多く登場しています。
ただどちらの性別であっても、「寡黙で職人気質である」もしくは「快活で明るく、豪快である」というキャラクター性を持っていることが非常に多いことも分かりました。

現実世界の鍛冶屋

現実世界の鍛冶屋は圧倒的に男性の方が多かったです。
なんならそもそもほとんどの鍛冶屋は女性禁制なんですよね。
これらの原因として「鍛冶は肉体労働であり、筋力の強い男性の方が従事しやすかったこと」「鍛冶屋は古代から存在する伝統的な職業であるため、男女平等の観念が浸透しなかったこと」が考えられます。
ただもちろん、現代社会には女性鍛冶屋も少数でありますが存在しています。
例えば日本では村下(むらげ)という刀の原料である玉鋼を製造する仕事に勤めている女性がいますし、スウェーデンにも伝統的な斧(!)を作る女性鍛冶屋がいらっしゃいます。

本題

ここまで現実世界の鍛冶屋と、フィクションにおける鍛冶屋について話をしてきました。
結局、どちらがバトルアックスを作っていて欲しいのでしょうか?

※現実世界でバトルアックスを作ることはまずないと思うので今回はフィクション世界に限って話をします。というか現実世界でバトルアックス作ってる人がいたら誰であってもかっこいいですしね。

パッとイメージされるのはやっぱり白髪で髭を撫でてるおじいちゃん鍛冶屋ではありますよね。
「斧か...専門ではないが、やってみよう」って感じの返事してくれるやつ。
それかめちゃくちゃゴツいヒゲの生やしたオヤジ鍛冶屋。
「戦斧か!おもしれぇ!作ってやるよ!」みたいな。
この人達に斧作ってもらえたら「絶対活躍しよう」って戦場に赴けますね。
あれ?もしかしてこれ死亡フラグか?
ただ女鍛冶屋が作ってても良いんですよね〜。
「斧...ね!よし分かった!とびきりのを作ってあげるよ!」みたいな。良くないですか?
そんなこと言われたら本当に大事に斧使いますし、「この人に戦果を報告したいなぁ」と思いますしね。
あれ?やっぱ俺死なない?

まぁそれはそれとして。
個人的にはバトルアックスは女鍛冶屋に作って欲しいですね。これはなんでか説明できないんですが。「はっはっはっ!我ながらいいのが出来たよ!」って斧を渡されたいですね。

刀とかだったらお爺さん鍛冶屋に作って欲しいんですけどね。「この刀、生かすも殺すもお前次第だ」って渾身の一振りを貰えたらそれだけでしばらくは幸せな気持ちになれますもの。
日記に書いちゃう。そんなことがあったら。

ただ、今回考えて実感したのは「どっちもいいじゃん」って事です。

ゴツいおっさんが「いいだろう!とびっきり頑丈なやつを作ってやるよ!」って作ってても、おじいちゃんが「ふむ...乱雑に見えるが...繊細さも兼ね備えている...」って作ってても、ゴツい女性が「あたしに頼むとは、いい目してるね!」って作っててもカッコいいです。
違いこそあれど、そこに差なんてないのかも知れませんね。
とりあえず私はバトルアックスを振り回せるようになるために、筋トレをしてこようと思います。
お疲れ様でした。

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