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ウクライナ 東部 5月 鉄道の拠点リマン

 ウクライナ東部

 ドンバス地方、すなわち東部二州、ルハンスク、ドネツクの完全掌握を目論むロシア軍は5月以降、集中攻撃で攻勢をかけてきたとされる。そのため特にルハンスク州の主要都市、セベロドネツクの市街戦の状況はニュース時間ごとに報道されている。
 ウクライナ第二の都市ハルキウとの位置関係を見ると次のようになる。実線は国境線。2022年5月8日。左上にハルキウ。セベロドネツク、スラビャンスク、クラマトルスク、ルハンスクなどの都市がわかる。ズームアップ。

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 右にセベロドネツク。

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 データ処理してみよう。

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 左にリマン、右はヤンピリという町の周辺。

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 ここが鉄道の拠点ドネツク州リマン。ロシア軍にとっては補給路の重要な地点である。線路は東のセベロドネツクへも通じている。左の川はドネツ川。

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 リマン

 ロシア国防省は5月28日、交通の要衝リマンを制圧した、またセベロドネツクを包囲したと発表した。一方、ウクライナの国防次官は、戦闘は続いていると主張した。
 参考衛星画像は2020年8月5日。ズームアップ。

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 駅構内、操車場を四分割で見ていただこう。

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 5月の戦闘

 リマンとその周辺の戦闘の推移を見てみよう。
 5月1日。リマンは右。

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 3日。リマンは左上。右のウクライナ軍の拠点ヤンピリはこの日陥落したとされる。

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 6日。リマンは右上。

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 8日。リマンは左端。

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 11日。リマンは中央下。

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 13日。リマンは左。

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 16日。リマンは右。

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 23日。リマンは下。

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 26日。リマンは右。

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 31日。リマンは右。

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 6月5日、ウクライナ軍はセベロドネツクの大部分を奪還したとの報道。

 正直なところ、ロシア軍の自滅、敗走そしてプーチンの失脚を願ってやまない。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用するEOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.参考衛星画像は、Esriが運用するWorld Imagery Waybackからスクリーンショットしたものを使用しています。

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