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ロッカーで眠りがちな○○を活用!楽しく学ぶ小学校社会の実践!

「喜連瓜破」「廿里町」「笋町」,全部読め・・・ませんよね,ググりましたか?(♯ヤケに今日は上からきやがるじゃねーか!)教育研究所Piste Storiesです。今日は小学校でもらう地図帳についてアレコレです。学校のロッカーや家に博物館の展示物レベル状態で保管されてませんか?させてませんか?

(♯そんなこともわからないのかワトソンくん,アレは使い所が非常によくわからんのだよ!)

🟦地図帳,いつ使うねん問題

 社会の授業で使ってますか?教科書に沿って授業を進めている場合,地名が出てきても,大体の場合,教科書や資料集に分かりやすい地図,載ってますよね?最近ではタブレットが配られているので,マップのアプリでも一撃です。(♯地図帳,絶滅危機!保護団体の設立も検討か!?)では,総合的な学習の時間の調べ学習的なやつで,上手く活用しよう!地図帳が輝く場所はそこしかない!

(♯いや,そこの市場はタブレットの独占状態ですやん!)

 社会の授業でも,その他の教科でも活躍の場所を失った結果,ロッカーの1番下で,家庭科や図工の教科書に踏みつけられながらも,誰にも迷惑をかけることなく,静かに眠り続ける健気な地図帳。ふと追い討ちをかけるように,「配ったからには形だけでも使っておかないと」という理不尽すぎる大人の都合により,時にその安眠さえ妨げられるという,不当な扱いを受け続けている地図帳。

 我々が彼らを救いましょう!

(♯そんな暗いトコで今すぐ出ておいで)(♯○波!?)

🟦地図帳の魅力を引き出してあげたい

 彼の魅力を小学生に伝えるのは,やはり大人の役目です。でも,どうやって?授業も進めないといけないし・・・,そんな余裕なんてないよー。そこで,私が現場で実践してきた地図帳の活用法をお伝えしまーす。(♯日本中の地図帳をロッカーの中から救うんだい!)

①とにかく地図帳を開く回数を増やして,子どもたちの身近に感じさせる。

②ただ開くだけではなくて,発見する喜びを子どもたちに経験させる。

③これらを習慣化してしまう。

の3点を軸にした実践方法です。(♯いつの間にか,ずっとそばにいる彼のコトを好きになっちゃった大作戦!)2つを紹介します。

A こ,こんなところまで!?隠れた地名を探せゲーム

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 簡単に言うと,地名探しゲームです。なんだ,そんなことかよ!💢とナメてはいけません。よ〜く考えてみてください。彼氏にする決め手ランキングの常連は,大体「話が合う」や「気が合う」,「一緒にいても疲れない,居心地が良い」的なやつですよね?これって,特別なことではなくて,当たり前の日常の中でどれだけ積み重ねるかが重要じゃないですか?つまり,当たり前を積み重ねる。「地名探しゲーム」をするだけでは足りなくて,ゲームにどれだけの工夫をぶち込んで,進化させながら続けるかに,大人がフルコミットしなければなりません。その工夫と進化の手順を,徹底して細部まで,惜しみなく公開しましょう!

必ず社会の授業の開始5分は,地図帳にフルコミットする!

流れそのままに突っ走りますよ。(♯細かい解説は,しません!)(♯ええええ)

序盤戦

 チャイムと同時に,タイマーを5分にセットして(これ,忘れないで!)今日のお題は「○○地方」と宣言します。ページ数を言わないのがミソです。子どもたちは,必死で探します。何人かが見つけたら,声に出してくれます。それを聞いてみんな続いていきます。見つけていない児童にはこっそり教えます。これを繰り返していくと,「○○地方は○○ページ」と知らない間に覚えていきます。

 大体みんながページを開いたら,「今日の地名を発表しまーす」と言って,注目させます。ここで,タメを作る。チョークを持って,画用紙か何かで黒板を隠して,地名を「ゆっくりとひらがなで」書きます。(まだ見せない)ひらがなで書くのがミソです。一体どんな漢字なのかを,想像させるためです。ごっつええ感じで焦らしたら,3,2,1,とカウントダウンをしてオープンにします。同時にタイマースタート!地図帳に子どもたちが一斉集中します。この時,誰の声も聞こえない,全員が集中している雰囲気が教室を支配していること,ここを大切にしましょう。♯これ,絶対です!手抜きはダメよ!

中盤戦

 しーんとした雰囲気の中,刻々と時間が過ぎていきます。そのうち,教室に

「あったぁぁー!」

という一番乗りの声が響きます。1番乗りー!と大いに称えてあげてください。そのうち,数人が続いて声を上げていくので,どんどん称えてあげましょう。このあと,まだ見つけていない子が,見つけた子がどの辺りを見ているかを気にし始めます。それでOKです。半分くらいの児童が見つけたら,すぐに次の地名にいきます。答えを言わないのがポイントです。ヒントは出したり出さなかったりでかまいません。(♯○○県・・ではないよねーみたいなやつ,効果的!)(♯すでに見つけた児童は,ニヤニヤしながらウンウンと頷きます)この感じで,2問目,3問目くらいまで進めます。分からなくても,違う地名を探しているうちに,前の問題の答えに出会うこともあります。面白い地名や難しい地名とか,○○さんの名前があるー,と言った発言がどんどん出てきます。その中でいろんな発見をさせましょう!

終盤戦

 大体3問目くらいで,少し勢いが落ちてきます。「全部見つけた人ー?」と聞くと,様々な返答が返ってくるので,いろいろと返してあげます。そのうち,5分のタイマーが鳴ります。ここで,すぐに切り替えます。「もっとやりたい!」とか「まだ見つかってない!」と言い倒してくるので,有無を言わさず1分のタイマーをスタートさせ,ノートを開かせて今日の課題を書かせます。タイマーがなる前に,準備万端の子どもを褒め倒してください。達成感や悔しい気持ちを残すことが,すでに次回への準備!

おまけのアレコレ

 流れの中で伝えきれなかったポイントを追記しておきます。

 出題の地名に関しての工夫。ある程度続けていると,先生がどの辺りの地名をピックアップするかを予想して先回りしようとする,素敵な子供が出てきます。つまり,地図帳の隅から隅まで目を配って,社会の授業が始まる前から地図帳を開いて予習するようになります。そこにブーストをかけるのが,出題の仕方に技の名前をつけいくというもの。例えば,

・四隅・境界攻め(地図帳の四隅や境目の見えにくい場所を狙う)

・密集地帯狙い(大都市で文字がめっちゃごちゃごちゃしている場所を狙う)

・予想外漢字攻撃(その漢字,ひらがなからでは想像出来ない地名を狙う)

・重ね隠し(川や県境などの線と重なって,読みにくい地名を狙う)

 ネーミングセンスは置いておいて,これらがクラスの言葉に浸透していくと,このゲームがもっと楽しくなります。いろんなページを1年かけてコンプリートしていきましょう!気がつけば,彼のこと好きになってますよ笑


B トップ3はどこだ!都道府県ランキング当てクイズ!

 これは,学期に何回か学活の時間やちょっとした空き時間にオススメの実践です。実は,地図帳の最後の方に,都道府県別のさまざまなランキングが掲載されています。1位から47位まで数値と一緒にわかるようになっているんです。面積の大きい都道府県や漁業生産額の多い都道府県から,一人当たりのゴミ排出量や消費電力,重要文化財の数といったものまで,超豪華ラインナップです。こちらがお題を選んで,グループに分けて,それぞれトップ3の都道府県を予想してポイントを競います。

 ピタリ賞(順位も正解)が5点!順位は外したけど,トップ3に入っているものを当てたら3点,1位から3位を完璧に当てたらボーナスでプラス5点。みたいな感じです。まぁまぁ,よくある感じのクイズですよね。でも,この記事を読んで勉強している時点でみなさんは,かなり貪欲でストイックな方ですよね?(♯一言,そういうの大好きです!笑)そんなみなさんには,さらに子どもたちが深く学べる工夫をご紹介します。それは,

ワースト3を選んでも,得点ゲット!方式

 これを聞いて,なるほど!と感じましたか。それとも,なんで?と感じましたか?ゲームを楽しんで地図帳を好きになってもらうことも大事ですが,それだけでは足りないんです。子どもたちの学びに繋げるという意識を常にもつ。かっこよくないですか?笑

 理由は2つ。一つ,ワースト3,つまり正解と真逆を知ることで,比較対象が生まれ,比べることができるからです。なんで○○県が1位で○○県が最下位なの?何が違うの?何でなの?という切り口ができて,考えるきっかけにできるんです。そんな学びのきっかけをクラスのみんなに与えてくれた,ありがとうポイントです。二つ,グループで考える際に,1位はよく分からないけど,逆にワースト1はきっとあの県じゃないかな,という思考が生まれるからです。正解は分からないけど,この県はありえないよね的な,消去法で考える機会を与えているんです。

🟦明日,地図帳を子どもたちと開いてみませんか?

 2つの実践例を紹介しましたが,他にも地図帳にはたくさんの情報が眠っています。彼らの魅力をどんどん子どもたちに伝えてあげてくださいね。そうやって,地図帳と過ごした時間が社会の授業中,意外なところで子どもたちの背中を押してくれる場面に遭遇します。ありがとう,地図帳!日頃から種を撒いて育てているからこそ出会える学びがあるはずです。ぜひ試してみてください。

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