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【四章】少女の事件簿

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ここでは戦後の気になる少女や若年女性の重大事件を無期懲役事件を中心にまとめています
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2021年4月の記事一覧

無理心中装い家族4人毒殺 R子(19)

事件「母と弟三人が毒を飲んで一家心中したの」 昭和31年3月9日夜8時40分頃に東京都江戸川区の小松川署管轄の駐在所に届け出がありYさん方に署員が駆け付けた所、母(46)と三男(8)は既に亡くなっており、長男(17)と次男(12)も虫の息で近くの病院に運ばれたがまもなく亡くなった。 現場の状況に不自然な点が多く、任意で取り調べをした所、この家の長女で届け出たR子(19)が日付が変わった深夜1時頃にあっさりと自分がジュースに毒を入れた事を自供し少女が家族4人を殺害する大事件とな

米兵との歪愛 最年少死刑判決 S子(20)

S子仙台市原ノ町若竹。ここは敗戦後に進駐軍が駐屯し、宮城県内だけでも最大で1万5千人の米軍兵がいたが、昭和27年の講和条約発行後も駐留軍と名を変えて昭和32年11月に返還されるまで、米軍基地として残っていた。 S子の家庭は当時としては裕福な方で不自由なく生活していた。高校卒業後は洋裁学校にまで通わせてもらっていたが、昭和29年11月頃には通わなくなり家出し、同年末頃から仙台市内で米兵相手の売春婦として生計を立てていた。 【刑資203】 米兵ブーンとの出会い昭和30年7月に一