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【三章】求刑死刑、無期などの少年事件

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求刑死刑や無期懲役、その他気になる少年事件をまとめています。
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2022年6月の記事一覧

8人を殺傷した連続強盗犯T(17)は冤罪少年?

少年事件には冤罪が多いと感じる。幸浦事件、二俣事件、財田川事件、木間ケ瀬事件と無罪が確定した事件の他に古川兄弟、古谷惣吉の共犯の坂本登など確定後に執行された冤罪濃厚の二件も含めて死刑事件だけでもこれだけある。今回は17歳から成人を跨ぎ強盗殺人を含めた強盗や窃盗など19件で起訴され(新聞紙上では16件や21件などバラバラ)死刑相当と判断されたTの事件を取り上げる。 一連の事件の概要①昭和22年6月2日千葉県市川市のSさん方に国本某、安本某と共謀の上で侵入し居住していた8人を襲

人定質問は大事という話(成人と偽った少年)

裁判の流れで最初に被告人に人定質問があり『氏名、生年月日、本籍、住所、職業』などが質問されコロナ禍ではマスクを取って顔を見せるケースもあるのが一連の流れとなっているが、これは刑事訴訟規則196条に定められていること。 被告人の情報として傍聴人には大事な儀式のようなものだが、昔~の昭和時代には替え玉を使ったり偽名や年齢を偽り前科を隠し服役する者が結構いた。その中には死刑囚などもいて、「いい加減なもんだな~」と昔の資料を見ていて思ったが、そんな中でもレアなケースを紹介したい。 ※