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郭店楚簡 忠信之道、釈文案

楚簡、忠信之道

郭店楚簡の忠信之道、杜胡三蔵(さすらいみちお)の独自研究による釈文です。原文に句読点などありませんが、適当と思われるところに施した。また、対句の対応関係がわかるように、配置しました。
2024/01/07 とりあえず、改訂作業を終了とする。

釈文
不譌不陶、忠之至也。
不惎弗智、信之至也。
忠侯鼎可罪也。
信侯鼎可信也。
忠信侯而民弗罪。信者未之有也。
至忠如土、蟡物而不肇。
至信如時、此至而不結。
忠人亡譌。
信人不背。
君子如此、故不皇生、不背死也。
大旧而不諭、忠之至也。
寶而者、尚信之至也。
至忠亡譌、至信不背、夫此之謂。
此大忠不説、大信不期。
不説而足養者、地也。
不期而可罪者、天也。
仰天地也者、忠信之謂此。
口恵而実弗従、君子弗言尓。
心疏而弗罪、君子弗申尓。
故行而鯖悦民、君子弗彩也。
三者、忠人弗作、信人弗為也。
忠之為道也、百工不故而人養虎君足。
信之為道也、群物皆成而百善虎君立君子。
其它(蛇・佗)也、忠。故轡罪尃也。
其言尓、信。故得而可受也。
忠仁之実也、信義之期也。
是故故之所以行乎開嘍者、如此也。

注)独自研究によるものなので、一般的に通行している釈文とは、一致しない部分が多い。一つの試み(案)として、参考になれば幸いです。(書かれている文字のそもそもの字体や義をあまりいじくりまわさないのが私の流儀です。過大にいじくり回すと、楚人の心から遠ざかる恐れがあると考えます)

楚系文字は、難解な字が多くあり、また、直接的に現在通用している漢字とは、結び付かない字を含んでいるので、釈文化するのは、誰がやっても、非常に難しいものがある。正解はないに等しい。竹簡の写真とにらめっこして、一応これぐらいではなかろうかという線を追究しています。

私も一浪士ですが、在野の研究諸氏のお役に立てれば、幸いです。

最終更新日:2024/01/07 21:28

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