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同志皆、あの人達のことが大好きだから

今週末、台風2号の上陸により、半年前からあたためていた沖縄逃亡計画が全部パーになりました。
飛行機は欠航。海で遊ぼうと思っていた計画もまさに水の泡。

かといってせっかく取れた休みに何をしないのも忍びなく、無計画で東京に繰り出してきた、その備忘録を記します。

今日は、実に4年ぶりに神保町に遊びに来ました。
大雨だったけどこんなにも沢山の本屋さんがあるとやはり心が踊りますねぇ。(後先考えずハードカバーも嬉々として買ってしまう豪雨の中の奇行)

そして当然ながら東京のまんまの宮本・エレカシの足跡も辿ってしまうわけですが。

4年前来たときは今ほどハードロックにお熱じゃなかったから、スルーしてしまった?と思われるこちらのお店での出来事。


お邪魔すると、MUSICAやロッキンオンジャパンのバックナンバーも大量にあり、ファンは垂涎もの。

しかしながら、、、エレカシ・宮本関連が高い…!とてつもなく高い!!!

どのくらいかというと、
ふんふんこのバンド特集は1,000円ね、
はいはいこの人の巻頭インタビューは2,000円、はい、
おっ10年ぶりの再結成かぁ、こりゃそれなりにまあ2,500円か
せっかくならエレカシ買いたい、おっ、あるある
どれどれ…(ずずずっと背表紙を引っ張って)800円、、、、は?、!、8,000円?!は?
あっ宮本ソロの音楽と人あった!結構最近のやつ
1,000円……じゃない!10,000円!手も足も出ねぇ!!!!
(脳内をほぼ完全再現)

これは決して自分の色眼鏡で見ているのではなく、嘘偽りなく、このままでした…
エレカシ非ファンの人が見たら、逆に興味持ってくれるんじゃないかレベルでべらぼうに高い。

メジャーどころからそうじゃないバンドまで、古今東西のアーティストが取り上げられていて、この中でエレカシが一番ポピュラーとは、どんなに頑張っても言えない。
かといって、そこまでニッチなバンドでもないから、希少価値があるというほどでもない。
もしかして35周年だから?、、いや、でもそんな周年バンドなんて他にもいくらでもある。

なぜ……?という疑問が拭えなかったので、自分の予算で買える範囲の2冊の本をレジに出しつつ、店主さんに聞いてみました。

「エレカシはね、昔からずっと高いんですよ~。宮本さん素敵よね。雑誌の発行部数自体は多いんだけど昔からのファンの方が全然手放さなくって。他のアーティストと違うんだなってすぐ分かかりますよ。売ってくれる人がほんの僅かだし、ここに出てる分もすぐ売れちゃうと思うよ」
とのこと。

話を聞く限り、店主さんがとりわけ贔屓してるということでもないらしく、古書店の経営者としての素直な感想、という印象でした。(そういえばブックオフでもエレカシってほぼ見かけたことない)

いやぁ…この価格高騰の様子は他のエレカシファンの方にも是非とも見ていただきたい…!

宮本さんが願ってやまない、「ブランドになりたい」が間違いなく具現化している場所でした。
買えもしないのにめっちゃニヤニヤしちゃった。
(親切な店主さん、素敵な時間をありがとうございました)

あと行きました!ラドリオ!


ナポリタンうまっ!
こんなにうまかったっけ。。

方向音痴を発揮しながら結構な距離を歩いて、身体も濡れて知らず知らず体力も減っていたからなのか、塩分が身体に染み渡ります。
(今までに食べたナポリタンの中で一番美味)

なんのセンスもない写真ですみません。ありのまま見てた光景


居心地良かった〜
平日で雨だったから混むこともなく、つい長居してしまいました…

宮本さんが座った席は分からなかったけれど、店員さんともお話できて楽しかったなぁ。

今日は飛行機は飛ばないし、防水バッグのはずなのに完全に水没するし、(せっかくの本もちょっと濡れちゃったし)帰り道くるぶしまで雨水に浸かるし、せめて気分だけでもと沖縄そばのカップ麺買ってさっさとホテルで休もうと思ったら割り箸なくて食べられないし散々だったけど、
それを補ってあまりある、大収穫の一日でした。
そう、全てはココロのままに!


ここにはいない、これからすれ違うこともない誰かさん。
たしかに同志がいて、みんなエレカシのことをとても真剣に、大切にしているんだなぁと思ったり。彼らのように、いろいろ考えて苦しみながら生きてるんだろうなぁと思いを巡らせたりして。なんだか勇気付けられました。
そういうバンドを好きになれた自分も悪くないなと思えたし。
おたがいさま。
みんなどうかご無事で!


追記2023/09/26
先日ブンケンロックサイドに3ヶ月ぶりに再訪しました。なんと平沢進が大音量で流れるというニッチっぷり。都会って凄い…そんな店ほかにありますか平沢ですよ…?インストゥルメンタルでなく歌が入ってるやつですよ。。キマってしまいますよこんなん。ご馳走様です。。。ありが…(遺言)


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