1ミリも話せないくせに生意気なのは重々承知ですが英語が通じるからってなんなんだと思った話

先日、深夜に謎の腹痛に襲われ、寝て起きての繰り返しで一睡もできず、その勢いでベトナム行きの航空券を買ってしまいました。11月に行ってきます。
海外旅行したのはコロナ前、ハワイとかオーストラリアくらい、それなのにいきなりひとりでベトナムに行くという突拍子のなさ。
というのも、職場でクソ人類に散々な目に遭わされ寝ても覚めても考え事ばかり、なんだかもうどっかに行きたくて、もともと興味もあったし、「いつか」なんて永遠に来ないし、うおぉ~~~~~~~~~~~~~!!!という気持ちで予約には入れていたのですが、先日の腹痛でなにかの糸がぷつんと切れ、半ばヤケクソで確約してしまいました。
そういった意味ではきっかけを作ってくれた人類に感謝しなくちゃいけないのかもしれませんが。

準備するものはいろいろあって、仕事の脳と切り替えて準備することが楽しい今日この頃、なんか……英語ってなんなんだろう、とふと思い始めた。
英語が喋れて、英語が通じて、かりそめに世界がひとつになったとして、それがなんになるんだろう、と思うときがある。
こんなこと思うのは、インド映画にハマりまくってるからだろうけど。

ヒンディー語、タミル語、カンナダ語、テルグ語…インドというひとつの国の中だけでも沢山の言葉があって、なんて面白いんだろう!っていう新鮮な驚きと喜びがあった。それと同時に、自国の言語、日本語の良さにも気づいた。本当の「国語」で全教科を学び、古今東西の本を読めることがどれだけ幸運なことなのかと。
最近ではタイのドラマも見てみようかなぁって思ってる。

でも、当たり前だけれど、言語が生き残るには、話す人がいる、興味を持ってる人がいっぱいいることが大切なわけで。私なんて、映画をきっかけにその片鱗をみたに過ぎない。
ヒンディー語はまだしも、インドの他の言語なんて全世界希望でみたら話してる人ほんの一部だ。RRRやK.G.Fはあまりにも傑作だし、きっとテルグ語やカンナダ語は、長く継承されていくだろうから「大丈夫」としても、その他多くの、息も絶え絶えな言語に思いを馳せて切ない気持ちになってくる。やるせないなぁ…
興味を持ち続ける人がいないと、文化なんて跡形もなく消えて亡くなって、画一化されたつまらない世界になってしまうんだろうなぁと。
英語が喋れないくせに言うのもあれだし、確かにコミュニケーションが取れて有難いのだけれど、世界が英語で統一されたとして一体なんになる?と思ってしまった。
(ちなみに、あの村上春樹や星野道夫、不勉強ながら最近知った梅棹忠夫等々の各界偉人のみなさまも、表現は違えど似たようなニュアンスのことを本で言っててニヤけた。まぁ結局、何を言うかより誰が言うかなんよな…)

現に、アイヌ語も、琉球の言葉も、もう観光用のお飾りでしかなくなってしまっているわけだし。
沖縄でできた友達と、こんなこと話したのも思い出した。
「アスナイちゃんて、○○出身の割に普通に標準語だよね。○○の辺の人ってもっと訛ってるかと思った」
「うん、両親も標準語だったからね。そんなの言ったら○○くんだって沖縄の言葉全然喋らないよね。チバリヨ~!とか言わないの?」
「(爆笑しながら)なんで知ってんの?!もう方言はおじいおばあしか使わないよ。俺らスポーツ応援のときとか、チバレ~とかふざけてアレンジして使ったりはするけどそんくらいだよ」
とのこと。(ちなみに那覇生まれ那覇育ちの人です。これは実際に私が聞いた話、ひとつの例として使わせていただきましたけど、その他の地域の若者たちがどういう言葉を話すのかまでは知らん)

はぁ~~~~~~~あ。
子どもの頃は、じいちゃんばあちゃんが使う言葉はダサい、標準語が格好良いとか思ってたのは確かだ。正直、標準語の方が生活しやすい(差別的な目で見られない)し。
それでも、日本どこに行ってもほぼ同じイントネーションで話してることですら、どこか寂しい気持ちを感じるのだから、どこかの国の、どこかの民族の言語が完全に消滅するなんて、、考えるだけでも、うら寂しいなぁ人生…と思うのでありました。

だから、っていうわけでもないけれど、ベトナム語の本をわくわくしながら買ってきました。(でも、田舎だからか知らんけど、英語と韓国語以外の国の本、ポロポロッと、1、2冊くらいしか売ってない。売れないんだろうな。そこでもなんとなく世を厭うてしまう)
海外経験豊富でいっつもマウントをとってくる友達からは、「ハノイにたった3日しかいないんでしょ?そんなのいらないよ。英語で十分だよ」と笑われましたが、それでも、こっちがほんの少しでも、付け焼き刃でもいいからベトナムの単語を知っていれば、現地の方は、嬉しいんじゃないかなって。
日本で外国の方に道を尋ねられたときも、どんなにたどたどしくても日本語を使おうとしてくれると嬉しいもんな。

というわけでシンチャオ!タムビエット!カムオン!くらいは空で言えるように練習しておこうと思います。
そうそう、一番肝心な「ボットチョートイディー!」もね。
(気になる方はググってください。笑)


以上!

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