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サラールをみました〜人生で初めて買ったアクスタがインド人で無敵モードに突入した女~

・ただ単に勢いだけで綴っているから考察とかなにもないです



・インド映画だし、いつもの如くミニシアターでやるんだろうな~。7月公開っていっても2ヶ月くらい遅れるんだろうなぁ…(悲)まぁ地元のミニシアターのお姉さんとおしゃべりするのも楽しみだし、気長に待つか…と思ってたら、、、、、
いわゆる、地元の、シネコン?っていうの?で、7月5日に普通に公開しはじめたからえぇ!?????!ってビビった。なんで?他の都道府県のみなさまもシネコンで見るの?!あのプラバースさんを???!
ここ最近ミニシアターしか行ってなかったから、シネコンなんてさ…10億年ぶりくらいに行ったよ…だってRRRもK.G.Fもパターンもタイガーも、全部ミニシアターだったんだよ…?いきなりどうした…?だってシネコンに行くような人々ってプラバースさんもニール監督も知らんでしょ…大丈夫?(偏見)
という、頭の中が「?」でいっぱいの中での鑑賞。


・実はスクリーンでプラバースさんを拝むの、生まれて初めてでした。去年バーフバリ完全版を購入してからというもの、親の顔よりみてるもんでついうっかり、もう映画館で何十回も見てるものと勘違いしてた…
まぁ~~~~予想はしてたけれども本当にスクリーン映えするお方だ…
あとファンの方が言っているプラバースさんの「声」、どれだけ素敵なのかも改めてわかったよ。低くて、太くて、骨伝導的にびりびり響く、とても良いお声。良い音響でみるからこそ改めて魅力に気づく。

・最初のほう、プラバースさんインドの優しいパパってかんじのポロシャツ姿なのに、腕の筋肉ムッキムキパッツパツでめちゃめちゃカックイイよ……弘法筆を選ばず……(?)

・プラバースさんの煙草姿と二丁拳銃姿を大画面で見られるだけで元が取れるぞ!!!!!!!!!大丈夫?これ合法?合法でみて大丈夫なやつ?もれなくオタクが死ぬよ?
いつ出るんだろう~って散々焦らしておいて、満を持して登場するときばーーーーーーーんて「YOUNG REBEL STAR」って出るからふふって笑ってしまうぞ!!このシーンもう一回みるためだけに劇場に行ってもいい。
K.G.Fのヤシュニキが登場するシーンも最高に格好良かったし、プラバースさんも勿論格好良い!

・ネパールのクマリみたいな女の子のシーンがすごく印象に残る。赤い装束美しい。そんで阿修羅のごとく敵をバッタバッタなぎ倒していくプラバースさんとか最高じゃん?こんなんなんぼあってもいいですからね

・そもそも、暴力的な映画ってあまり得意じゃなかった。あのジョン・ウィックもハーレイ・クインもハンニバルも、「キアヌかっこええな〜」とか「マーゴットかわよ」とか「マッツ美」とか思いながら頑張って見てみるんだけれど、途中でドロップアウトしてしまってラストまで行けたことがなかった。申し訳ないけど面白い!って思ったこともあんまりない。
でもRRRやバーフバリを見てからは平気になった…というか、面白い!って思えるようになった。まぁ好みの問題だとは思うけど、インド映画ではただ単に血がほとばしるだけじゃなく「その先」がある、神話の世界に昇華されていく描写があるからだと思う。思わず手と手を合わせて拝みたくなる感じ。
神話やヒンドゥー教をうまく映画に落とし込んでて、それがまたインド映画産業との相性が抜群に良いし、最強のアイデンティティになってる。
日本にも古事記というクレイジーで深淵な最高の素材があるのだから、YouTube大学のあっちゃんみたく、全力の熱量で映画化したら最強に面白いだろうに…日本の軍資金じゃ難しいんだろうなぁ…
スサノオのヤマタノオロチ退治とかタケミナカタがタケミカヅチと大喧嘩するシーンとかさ、映像化したら絶対に迫力出て面白いよきっと。。むしろインド映画の監督さんに作ってもらいたいよ…我らの国にも何千年前からこんなに素敵なストーリーとカルチャーがあるんだよ!って世界の人に知ってもらえるやん…まぁ日本は国土も予算もないし、実写再現するのまず無理だから、いろんなアニメやら漫画が盛んなんだろうけどさ…そういう作品を作ってくれる人たちが過労死しませんように。。

・ヴァラダ役の俳優さんも格好良いなぁ~。ていうか兄弟同然で過ごしてきた、っていう描写がある時点でどうしても脳裏にバーフバリが過ってしまうけど、まぁ意図している部分も多分にあるだろうし、これはファンサみたいなもんだよね。エンディングの、登場人物の人形?みたいなやつで物語をおさらいしていく感じ?(説明が死ぬほどヘタクソ)とか、もろに王の凱旋のオープニングやん!と思ったし。

・正直、上映時間は長いし、登場人物が多すぎて1回見たきりじゃなにがなんだかわからんけども、これはK.G.Fのときもそうだったし、この監督さんを信じて楽しみに待ちたい。
なんだか村上さんがエッセイで言ってた「ジョン・アーヴィング」みたいだね。「本は長ければ長いほどいいんだ、なにか文句あっか」でおなじみのアーヴィングさん、プラシャーント・ニール監督も同類な気がする。
でも、ニール監督のK.G.Fは、長いけど全編通すとマジで良かったから、サラールも続きがめちゃめちゃ気になる。しかしまぁこんなに惜しみなくたっぷりとスター俳優の見せ場を作って、時間やお金の都合でカットすることもなく(真相は知らんけど)映画が作れるなんて、インドってやっぱり映画産業の国だよなぁ。

・なんか、この監督さんは、土の舞い上がり方や炎の使い方等の演出がすごく良いよね。カラカラに乾いてて殺伐とした空気がとても格好良い。あと、殴ったり撃ったり切ったりしたときの音がとにかくスカッとしてて聞いてて気持ちいい(物騒)。絶対この辺はこだわって作ってるんだと思う。

・そうそう、最近たまたま佐藤究の「テスカトリポカ」を読んでたので、世界観がなんとなく近くて個人的にニヤニヤしながらみてました。めちゃ長いけどもうすぐ読み終わります。読み終わったらなんか世界の見方が変わりそうなくらいの作品です。
テスカトリポカにも、腕っぷし強すぎてうっかり両親を絞めちゃうコシモくんという少年が出てくるのですが、なんとなくデーヴァを彷彿とさせます。プラバースさん演じるデーヴァも、「普段は巨木みたいなやつだけど実はとんでもなく強いから、力を封印しておかないと…」みたいな描写があって、そういうあらゆるものを超越した強さ、力こそパワーっていうやつ、みんな好きやん。
主人公のあまりの強さの前に「なんだこいつぁ…バケモンだ(褒め言葉)…………」ってポカーーンってするモブになりたい。
あとはそうそう、お母さんの存在がなにかと大きいよね、インド映画って。K.G.Fは言っちゃえば究極の「お母さん子」の映画だし、バーフバリも、サラールもある意味ではそう。そんでテスカトリポカは、一言で言うと究極の「ばあちゃん子」のお話です。恋人を守るだとかそんな甘っちょろいもんじゃなくて、もっと強烈な自分の「血」「ルーツ」「魂」「神」。オカンやオトンやばあちゃん、じいちゃんたち。これが命であり、鎖であり、全てである、というような…
ちなみに、次作の「幽玄F」では、なんと作中のとある場面で「バーフバリ」って単語がハッキリと出てきます。「佐藤先生、、さてはインド映画好きだな?」って勝手に思ってます。次の作品の舞台がインドだったら、オタクは喜びます。

・ヴァラダのお父さん役の素敵なロマンスグレーの俳優さん、もしかしてランガスタラムのプレジデントじゃない?!!って思ったら、これは当たってた!やった!(程度の低い喜びですみません)めちゃめちゃ格好良い、素敵なおじさま。

・浮世離れしてしまってるもんで、世でどういうものをやってるか知らんかったけど、里に下りてきた獣の気持ちで久々のシネコン楽しみました。ポテトも買ったし、おっきいジュースも頼んでしまったよ。

・久しぶりにシネコンに来て、世には、沢山新しい俳優が出てきてて、いろんなアニメもやってるんだなぁ…と、なんだか別の国のことのようにぼんやりと眺めた。
でも特筆すべきはサラールのグッズがめっちゃ充実していたこと。こんなにいろいろ置いてくれてると思ってなかった。人生初めてです、アクスタなんて買うの。
正直、世の風潮に対し、「ふーーーーーんTシャツ…4,000円も出せるわけないだろが。アクキーとかいらんなぁ。アクスタねぇ…うわっ…高っ(ドン引き)こんなんなにに使うの?まぁ私はそっちの宗派じゃないんで」って斜に構えてました。(要は物価高に喘ぐ貧民というだけ)
でも今回、オタクたちの気持ちがちょっと分かり、晴れて「そっち」に仲間入りをしたので、これからはもっと、尊重と尊敬の気持ちを持って、いわゆる世間一般側にいるオタ友達とつるむことができそうです。
でもたったひとつ苦情を言わせて頂けるならば…アクスタのプラバースさんの写真が暗すぎて表情とか衣装の細かいところ、遠目からは全然見えないよ!!!!!彫りが深すぎてこち亀のハードボイルド刑事みたいになってるよ!!!(知ってる人は知っているネタ)

・しかしまぁあの映画館内にいた人のなかで、インド映画をわくわく待っている人がはたして何人いるのかと思う。こんなに面白いのに…もったいない…って思うけれど、わたしも向こうの世界でどんなアニメや邦画が人気なのかなんて一切知らんし、おあいこだよね。


★2024/07/23 2サラール目を見てきたので追記
・インド映画というかインド人て男性も女性も老いも若きもゴツいアクセサリーつけてるのめちゃめちゃよい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
負けじとお気に入りの指輪をつけて鑑賞。
しかも今回は腕輪とか鼻輪とかキーワードだから登場人物みなさま、なおさらジャラついてて大変によい。
(でも街なかで見かけるイキってピアスやらなんやら(あんま似合ってない)をつけまくってる人は正直好きじゃありません。やっぱ文化の違いやな…インドは宝石の国だから…)

・デーヴァがカンサールに入国するときに押す手形、家に飾りたいんでください。
・「あの男を探してる…」っていう台詞とともに、絶妙に顔が見えない構図で登場する写真(絶対デーヴァ)も、めちゃめちゃ格好良いんで売ってください。
・「あいつ(デーヴァ)は赤唐辛子入れないと食べないぞ」ってなにそれ、、かわい、、、、辛党なんだねデーヴァくん。。。(なんとなくプラバースさん自身は甘党なイメージあるけど…)だからアンマーも「もう!赤唐辛子の弁当箱忘れていった!」って怒ってたんだね……
終始バイオレンスで息つく暇もないけど、こういうほんのちょっとした人柄がみえるシーン、萌えるやん。オタクは喜びます。

・カテランマ女神様のシーンよすぎる…………………2回目だし、どんなシーンか知ってたのにゾッ……って鳥肌立った。あと、自ら生贄に立候補した女の子は主演女優賞。あまりにも良すぎる。只者じゃねぇ……なにその綺麗な涙……

・デーヴァ、シャウリャンガの末裔だったんだ…(今更)
バーフバリで言えばクンタラの残党にめちゃつよな戦士がいたっていう感じでしょ…
そんでデーヴァのパッパを殺したのはハイパーイケオジのジャガパティさんでしょ…でその息子がヴァラダでしょ…親友の……えっ………しんど。。。。

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