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親は子どもにしょうもない嘘をつく


母親は「自分は二十歳だ」と噓をついた

当時の私8歳


今ならわかる

もしそれが本当なら私は母が12歳の時に生まれた子だ

3つ離れた兄もいるので

兄においては9歳のときに生まれた子だ

んなわけあるかい!!


そう今ならわかるのだ


しかし齢8歳の子どもにはわかるはずもなく

習い事の先生に指摘されるまで嘘だと気づかなかった


母よ

なぜそんなしょーもない嘘をつく



それくらいの歳のころ

元父に山に捨てられそうになった事があった


夕飯に出されたものが苦手で食べなかったから


今なら即警察通報案件

言うことを聞かない子どもを家の外に出すことは

しつけの一部と容認されていた時代


肩に抱えられて

無理やり車の荷台に乗せられ

山に向かって車を走らせる元父に

泣きながら詫び

どうにか家に連れて帰ってもらった


数年後

その話が元父の会社の人たちの集まりの中で

私は山に置いてきぼりにされ

泥だらけになりながら

一人家に帰ってきた話にすり替わっていた


んなわけあるかい!

と思いつつ、まだ中学生の私は

元父の話に合わせて頷くよりほかなかった


元父よ

その嘘は何のためについたのだ


嘘をつくなとは言わない

しかし何気なくついた嘘は

時に子どもに傷を残すこともある



心して嘘をつかなければ




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