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小規模だからこそ戦略が必要!その為に【補完し得る仕組み】が必要!?

ヴェネツィア共和国は、中世の「エコノミック・アニマル」であった。だが、これら「エコノミック・アニマル」たちは、少しも、そうあることに劣等感をいだいてはいなかったようである。それは、おそらく、商売を効率良くやっていくには政治、外交、軍事のいずれの面でも、非常にきめの細かい技を駆使しなければならず、そのようなアルテ(技術)は、作品を残すアルテ(芸術)に比べて、才能としても、少しも劣るものでないことを知っていたからであろう。(「海の都の物語」 塩野七生)

現在、会社が小規模であればあるほど、「政治・外交・軍事のいずれの面でも、非常にきめの細かい技を駆使しなければならない」に類推適用されるような「トータル的な技」を要求される場面を感じたことがないかもしれません。

小企業は戦略を必要とする。小企業は限界的な存在にされてはならない。その危険は常にある。したがって、際立った存在となるための戦略を持たなければならない。ニッチを見つけなければならない。現実には、ほとんどの小企業が戦略を持たない。機会中心でなく問題中心である。問題に追われて日を送る。だからこそ小企業の多くが成功できない。(「マネジメント」P・F・ドラッカー)

本当は、小規模であればあるほど、この「トータル的な技」が必要であり、AI時代が始まるこれからこそ益々必要となると思います。

「トータル的な技」を1社で抱えることが難しい場合もあると思う。それはドラッカーも言っているように、普段は目の前の問題に追われている、からです。

私の個人的な意見ですが、小企業の集まり(場合によっては事業主団体も含め)は、この「トータル的な技」を【補完する仕組み】を持つべきである、と思っています。ヴェネツィア共和国のように!


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