見出し画像

箱根駅伝が10倍面白くなる+α視点 教えちゃいます

東京箱根間往復大学駅伝競走(通称“箱根駅伝”)は、1920年より毎年1月2日と3日に開催される関東圏内の大学生限定の駅伝競走大会である。

駅伝ファン・陸上ファンはもちろんのこと、陸上の駅伝という競技に興味が無い人でもお正月にテレビで見るほど名が知られている有名な駅伝大会であろう。

今日は、箱根駅伝ファン歴10年以上の筆者である私が、箱根駅伝が10倍面白くなる+α視点を一挙大公開。普通に駅伝競走を見ているだけでは無いだろう視点も合わさると、読者の方がいつも見ている箱根駅伝がさらに面白くなるだろう。

またそれに合わせて、箱根駅伝を一度も見たことがない人ならどこをみるべきか等も併せて記述していく。

箱根駅伝で注目すべき独自視点ランキング

※最初に断っておくが、このランキングはどの記事にも書いていないであろう視点のみを取り上げたランキングとなっている。もちろん、王道となる視点もあれば面白くなるが、今回はあまり取り上げないこととする。

[第1位]選手の厚底シューズによる好記録連発

2020年より陸上長距離界でシューズ革命が起こった。厚底シューズ革命である。従来の長距離選手の試合用シューズは薄型タイプのものが主流で、できるだけ軽くて薄いタイプのものを履く傾向にあった。

しかし、大手スポーツメーカーのNIKEが長距離選手用厚底シューズを開発し、ブームが起こったのが2019年の中頃から。その直後の箱根駅伝でもご覧の通り全選手の85%が厚底シューズを履いてレースに挑んだ。

厚底シューズを履くと何が起こるのか。自分の力以上のタイムが出るのだ。

2020年大会はどの選手も同じ厚底シューズを履いてレースに挑む光景が見えた

厚底シューズ革命が起こった2020年(第96回大会)以降、1・8・9区以外の全ての区間で区間新記録が更新されている。区間新記録更新とまではいかなくても、区間記録に迫る好記録が近年連発されるようになった。

陸上界を代表するような歴代のランナー達が作り上げた記録を超えるような超高速レースが期待される今回も、箱根駅伝の見どころであろう。

[第2位]38台の大会関係車両

往路107.5km、復路109.6kmの道を通行止めにして行われる競技のため、数多くの大会関係車両が関わっており、それをテレビ画面でも確認して楽しむことができる。

使用車両:34 台、オートバイ:4 台
① 競技関係車両:27台
大会本部車 2 台、運営管理車 21 台、緊急対応車1・2・3各 1 台、 医務車1台
② 報道関係車両:7台、オートバイ:4台
テレビ中継車 2 台、ラジオ放送車 1 台、共同カメラ車(小型トラック)1 台、 報道車 3 台(読売新聞社 2 台、報知新聞社 1 台)、テレビオートバイ 4 台
大会要項より

大会本部車・・・審判長車と最後尾車のことを指すと考えられる
運営管理車・・・出場大学20校分の監督車+関東学生連合1チームの監督車
緊急対応車・・・緊急な出来事が起こった時に対応にあたる車
医務車  ・・・医者が乗務している車。山間部を登ることが醍醐味でもある箱根駅伝は医務車出動の機会も多い。

テレビ中継車・・・1号車と3号車のテレビ中継用に使用される。見た目は大きなキャンピングカーの後ろにカメラとアンテナがついているようなイメージ
共同カメラ車・・・1号車のすぐ後ろにピタリとくっついて走るトラック

画面右下のボックスタイプの車両がテレビ中継車、そのすぐ後ろのトラックが共同カメラ車


テレビオートバイ・・・2号車と4号車(テレビ中継では“バイク”と表記される)に使用される。

[第3位]大学の広告効果

各大学の宣伝方法にも注目してみると面白い。
2021年大会(前回の第97回大会)の復路の視聴率がなんと33.7%だったそうだ。
単純に考えて、テレビが3台あったとしたら、1台は必ず箱根駅伝が見られているという状況。箱根駅伝に出場を決めると大学の知名度向上やブランド力向上につながるため、最高の広告効果が期待される。

箱根駅伝に力を入れる大学の目的としては、出場することによって大学の宣伝ができるからという大学の方がほとんどだろう。選手が走っている横では大学名が書かれたのぼりが何本も沿道を埋め尽くしており、これも箱根駅伝ならではでなかろうか。

例えば青山学院大学。筆者である私は、青学が箱根駅伝で有名にある前(大学受験も経験する前)は、全く聞いたことの無い大学だった。しかし、大学受験世代になった時に「MARCH」という言葉のAだということを知り、その時に「箱根駅伝で有名なところだ!」と認識に、理解が早かったのが記憶に残る。

受験生世代でない中学生にでも大学の広告ができるのも最強だ。

箱根駅伝初心者はまず5区と6区だけでも見よ!

箱根駅伝初心者の読者の方もいるだろうから、最低限見ておくべき箇所を1点だけ記述しておく。それは、箱根駅伝の醍醐味とも言われる山登りと山下りだ。
標高差 847mの山を約20kmかけて登るという過酷な区間があるのも全国で箱根駅伝くらいだろう。低体温症で途中リタイアや失速する選手も数年に1度いるほどだ。

そんな過酷な山をスイスイ登っていくランナーが毎年1人は必ずいる。箱根駅伝初心者の方には、その大逆転劇を見るのがいつばん面白いところだろう。選手の調子、山への適性、山に適応したフォーム、全てが大切となってくる区間なだけに、見どころもたくさんある。

山登りの5区は1月2日の12時〜13時半頃。
山下りの6区は1月3日の8時〜9時頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?