そこでできることは全てやってこい
これは私が母親からずっと言われてきたことだ。家の家事のプロ・単純作業のプロ・物事の同時進行のプロとも言われる母親がいうのだから説得力がある。
私の母はとにかく効率を意識した行動をする。
他の家庭のお母さんと比較したことはないので一概には言えないが、とにかく効率化を考えて日常生活を送っているように感じる。
よく言われていたのが、
「そこでできることは全てやってこい」
この言葉、考えれば考えるほど奥が深い。
作業効率向上を小さい頃から教え込まれていた
例えば朝、歯を磨くために洗面所に行くとする。洗面所でできることといえば、洗顔、寝癖を直す、スキンケア、(女性なら)化粧をする、(洗面所に行くついでに)洗濯物を持っていくetc…
朝の忙しい時間に家のリビングと洗面所の廊下を何往復もするといったことが無いようにこのように言われていたのだろう。
確かに、母親の朝支度は早い。身支度の量でいえば女性である母親の方が圧倒的に多いのに、男性である私の方が遅いことが多かった。
「ついでに〇〇してきて」「ついでに〇〇買ってきて」
が母親の口癖だった。それを言われるたびに、さすがだなあと感じていたw
そのせいもあってか、私も作業効率向上を意識して生活するようにはしてきた。成果が出ているかは分からないが、母親の影響は間違いなく大きい。
“そこでできることは全てやってこい”の奥深さ
この「そこでできることは全てやってこい」は非常に奥が深い。先ほどの章で朝支度の例を出したが、これは日ごろの単純作業の領域だけでは無いだろう。
例えば大学。「大学で学べることは全て学んでこい」とまでは言わないが、「大学で経験できることは全て経験してこい」とでも言い換えが可能ではないか。
アルバイトもそう。飲食店のアルバイトなのだったら、「飲食アルバイトで学べることは全て学んでこい」と言い換えられる。
単純作業だけだと思っていたこの言葉の範疇だったが、もう少し視野を拡大してみると自分の人生の行動に無駄がなくなるのでは無いかと考える。
人生の二度手間をいかに減らせるか
この記事を読んでいる読者の方はどのような方か。学生、社会人etc…様々だろう。学校なら学校、会社なら会社、その場所でできること・得られることは全てやってくる・学んでくる、くらいの心持ちをしている方が、人生に無駄がなくなるのではなかろうか。
筆者である私は死ぬ前に、「俺、この人生やりきったわ。もう何もやることはない」という状態で死にたい。不完全燃焼は嫌だ、完全燃焼が良い。だから今日もこの人生を最大限に楽しむ」
こう考えさせてくれた母親の“そこでできることは全てやってこい”という言葉は偉大である。
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