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Memories

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人はなぜ追憶を語るのだろうか。 ー北杜夫『幽霊』 私の過去の思い出をつづっています。
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#思い出

オンラインで祖父を偲ぶ

今日(4月30日)は祖父の十三回忌の命日です。 本当は法要に参加したいのですが、祖父の菩提寺は遠い場所にありこのような世情で行くことができません。そこで今回は祖父の思い出を少し書いてみようと思います。 祖父とは離れて暮らしていたので、全部で20回程度しか会っていなかったと思います。しかも、少々話しかけづらい威厳があったのと、普段一緒に暮らしていないので何だかはずかしくて、祖父母の家に行っても話をすることがあまりありませんでした。 ただ、運転免許を返納するまでは私を空港や駅ま

今はビル街になってしまった、自分が幼い頃に住んでいた街の地図を書いてみる

私はかつて、都心部の小さな商店の集まる街に住んでいました。幼稚園を卒園する前の年にその街から引っ越したのですが、ご近所の皆さんと過ごした楽しい思い出がたくさんあります。バブル期を境にその街はビル街に姿を変え、街の様子はすっかり変わってしまいました。 ここ数年、その街で長年営業を続けていた喫茶店のママさんと当時の街の思い出話をしていたことをきっかけに、私が住んでいたにぎやかだった頃の街の地図を作りたくなってきました。 なぜ地図にしたのか?私が地図好きだからです! 暇な時があ

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新橋にあった甘味処「華家」

昔々やっていたブログでもこのお店のことを書いたことがあるのですが、再びこのお店のことを書いてみようと思います。 華家さんは、新橋に会った甘味処です。場所はSLの裏、ヤマダ電機の横にある道あたりで、平成の始めぐらいまでお店はあったと思います。 あの頃の新橋駅前は華家の近くに銭湯があったりして、今みたいに飲み屋ばかりの街ではありませんでした。 このお店の大きな特徴は、「商品提供の時に、店員さんが商品にちなんだ歌舞伎や新派などのセリフを言う」というところでした。 例えば、席に着