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(ダビマス初級者向け実践記録)ラヴレス配合で公式BC3回戦を突破する

当記事はダビマス第41回公式BCにおけるマイルCS非凡戦3回戦突破を目標に、実例を基にした具体的な配合構築の手順を実践的に紹介するものである。始めたての無課金牧場でも再現可能であることを前提に以下の条件を設けた。

1)5.5周年記念として付与される種付け権のみを使用する  
2)種牡馬の実績積みは一切行わず、数時間で1周できる程度に配合を簡略化する
3)アイテムは原則として使用しない
※記事作成の都合上、行動力に関しては制約を設けていない

なお当記事は公式ダビマス全書におけるスマイル式ダビマス攻略 vol.2 王道配合の型を参考に、その一部をアレンジ又は深堀りする形で構成している。未見の方はまずこちらを一読されることをお勧めしたい。

本文の構成としてはまず、完成図として配合の全体像を最初に提示し、使用する種牡馬と繁殖牝馬についても整理している。ゲーム内配合掲示板のチャートNo.を掲載しているのですぐに同じ配合を試してもらうことも可能だ。

次に配合構築の具体的な手順について、まっさらな状態から完成に至るまでの過程を、場面毎の思考を交えて詳細に解説していく。将来的にオリジナルのレシピを考案するためのハウツーとして役立ててもらうことが狙いだ。

また今回の内容にも関連する考察や生産に役立つ知識をまとめて、別記事とし追ってアップする予定である。1記事あたりのボリュームを抑えるため敢えて分けているが、合わせて読んでもらえればゲームへの理解がより深まるだろう。

当記事の舞台となるサブ牧場は、かつて公式BCにおける目標が上がり過ぎて少し苦しくなっていた頃、限られたリソースをやり繰りしつつ無邪気にダビマスを遊んでいた気持ちを取り戻したくて作った場所だった。私がこの記事を書きながら感じた楽しさが、少しでも読者諸氏に伝われば何よりの喜びである。

配合の全体図 

■配合チャート&血統表と使用する種牡馬一覧

配合掲示板チャートNo. #7405988992

ゲーム内と同形式のチャートによる配合の全体図
実際のゲーム画面における父と母の血統表
配合産駒の血統表及び成立する配合理論
画像はないが「相性も完璧だと思います」とコメントされる
今回の配合で使用する材料の一覧

ダンチヒ瞬走は同名の種牡馬(ダンチヒ1992orダンチヒ覇閃)でも代用可能なので、1枚限定の5.5th記念交換券を既に消費してしまっていても問題なく当記事の配合をなぞることができる。同様にトウショウボーイも複数種類存在するがどれを使ってもよい。

■実際に配合を進めるの上でのポイントと目安 

肌馬作成時に奇跡の配合が成立するので、どの段階においても繁殖牝馬の能力の厳選を行う必要はない。肌馬のスピードは必ずAになり、スタミナはDかCに収まるケースがほとんどになるが今回のマイルCS条件ではスタミナの重要度が低く(高いに越したことはないが)、3回戦突破という目標においては気にしなくて良いだろう。

以下は1回の周回で用意する自家製種牡馬と繁殖牝馬の頭数の目安である。アイテムを使用しない想定であり、無駄に種牡馬の数を作り過ぎないための目安に過ぎないので、ボリュームは必要に応じて各自調整してもらいたい。

<自家製種牡馬>
・自家製種牡馬A(父ラヴレス):12頭
・自家製種牡馬B(父シーキングザゴールド):4頭

<自家製繁殖牝馬>
・肌馬(父自家製種牡馬B):7頭
・肌馬の母(父ダンチヒ瞬走):2頭
・肌馬の母の母(父トウショウボーイ):1頭

上記の頭数でも数時間あれば1周できる(配合産駒の育成時間は考慮していない)。次回公式BCに向けて何か生産したいが当てがないという方にも気軽に試してもらえるだろう。

次章では配合の構築をパズルに見立てながら、ピースを1つ1つ埋めていく工程を紹介していく。ジクソーパズルであればまず要所となる4隅を埋めてから残りのピースを探していくだろう。そんなイメージを持って読んでもらうと理解しやすいと思う。

目標に沿った配合構築の手順

■基本方針

今回はマイルCSの舞台で戦うため、スピードに優れたラヴレス非凡持ち産駒を生産することが目標だ。非凡継承の王道的な手法として元記事では「配合の型② 母父または父父配合」の項で解説されており、当記事では以下の理由により父父ラヴレスを選択した。

1)父父ラヴレスの方がスピードアップクロス(速&短)を組み込みやすく、スピードに抜きんでた産駒が誕生する確率を高めることができる。

2)肌馬作成時に奇跡の配合を成立させることにより、スピードAの肌馬を安定して量産できる。肌馬のスピードはその産駒にも大きく影響する。

これらの基本方針に沿って具体的な配合構築へと進んでいこう。

■父父にラヴレスを配置する

父父ラヴレス配合とは「ラヴレスを父に持つ自家製種牡馬を使用する配合」を意味し、「ラヴレス1回薄め配合」という風にも呼称される。まずは1回薄めると父の血統は産駒の血統にどのように反映されるのかを把握するため、ゲーム内の実際の画像で確認してみよう。

肌馬の情報(血統表の下半分)は不要なので伏せている

ラヴレスの4つの面白い配合系統のうち、赤色の「①父」と「③母父」は産駒の面白い配合系統として引き継がれる。一方で水色の「②父母父」と「④母母父」は産駒の見事な配合系統へと変化した。

続いてこの変化を別の形式で表すと下図の通りとなる。

この図は現実の競馬業界で用いられる血統表に近いものであり、代を重ねていくとどの種牡馬が次の代の血統表から消える/残るかが視覚的に分かりやすいメリットがある。また今回のように一から配合を構築する過程においては、いわばジクソーパズルの枠のような役割を果たし、進捗を可視化しつつ残りのピースに必要な条件を把握しやすくなる。

下図は配合産駒の父と母の血統表を示すものであり、「父父ラヴレス」という最も重要なピースだけが埋まった状態だ。

右のチャートの拡大図が左と考えると良いだろう

※当記事では先述の利点を加味して筆者自作の血統表を使用するが、要所でゲーム内の実際の画面も並列して掲載するので理解を急ぐ必要はない。また表中ではスペースの都合上、配合理論の成立に関わる親系統を以下の通り略称で表示している。


■奇跡の配合で使用する種牡馬を決定する

次に2番目に重要なピースである、奇跡の配合のキーとなる種牡馬を決定しよう。ここで1枚限りの切り札である「5.5th記念W究極凄馬交換券」を消費してダンチヒ瞬走を入手し肌馬側に使用する。種牡馬側には「5.5th記念超凄馬限定種付け権利書」で利用できるダンチヒ1992を奇跡の配合が成立する箇所に配置した。ダンチヒ瞬走はマイルCSでの特化非凡を持つため、確率は低いが配合産駒に継承される可能性も加味している。

ダンチヒの4x3クロスが発生している 

奇跡の配合の成立条件について:
完璧な配合が成立していることが前提条件。さらに種牡馬側の4代目(任意の箇所)×肌馬側の3代目(母母父限定)で同一種牡馬のクロスを発生させる必要がある。今回の配合ではダンチヒを4x3クロスの対象として選択した。

■肌馬の血統構成を決定する

次に、基本方針の1つである「肌馬作成時にも奇跡の配合を成立させ、スピードAの肌馬を安定確保する」に基づいて肌馬及びその父である自家製種牡馬Bの血統を構築していく。結論から述べると奇跡配合のキーとして選択したのはトウショウボーイ1977 で、まずは同馬のみが決定した状態の肌馬の父と母の血統表を確認してみよう。

右のチャートの拡大図が左と考えると良いだろう
トウショウボーイの4x3クロスが発生している

続いて上の画像に既に決定していた種牡馬ダンチヒを反映させ、さらに配合産駒の父と母の血統表を連結すると下の通りとなる。

奇跡の配合を2代連続で成立させる狙いだ

続いてトウショウボーイを選択した理由と経緯について説明していく。

1)奇跡の配合は完璧な配合の成立が前提となり、種牡馬の面白い配合系統4つ(画像の赤丸箇所)と肌馬の面白い配合系統4つ(緑丸の箇所)の合わせて8つのうち、7種類以上になることが条件だ。両側にダンチヒを配置しているので既にNe系が重複しており、よって残りはRoSwNe以外の系統から選択する必要がある。

2)奇跡の配合は産駒の能力を大きく底上げする効果があり、その効果は4x3クロスの対象となる種牡馬自身の因子種類に影響される。スピードを高めたい場合は速or短因子を持つ種牡馬を選択する必要がある。

3)1と2の条件を基にゲーム内の種牡馬リストから絞り込み検索を行った。先述の3系統を除外し、「因子持ち順」のオプションを追加して決定後、配布種のみがまとめられている「限定」タブから条件に合う種牡馬を探していく。

種牡馬リストでの検索の様子

4)検索の結果、Ns系のトウショウボーイ&セクレタリアト、及びミスタープロスペクターとその後継を中心としたNa系の種牡馬がヒットした。セクレタリアトは難因子を含み気性悪化のデメリットがあるので除外とし、Ns系トウショウボーイとNa系種牡馬の2択まで絞る。

5)Na系のミスタープロスペクターの血を近い代に持つ種牡馬は多く存在し、またセール牝馬のラブスイーツは同馬が父であるためクロスを発生させることは比較的容易だろう。対してトウショウボーイの血を持つ馬は少なく、クロスさせるには同馬自身を使用して種側に配置する必要がありそうだ。以上から自由度の低いトウショウボーイをここで先に固定した方が残りが組みやすくなると判断した。

※上記5についてはある程度のリアル競馬の知識またはダビマスのプレイ歴がなければ自然と判断することは難しいと思う。こういった感覚(どの因子がクロスさせやすいか)がなくても、後半の「■有効なクロスを組み込みつつ空白を埋めていく」で紹介する配合ツールを活用すれば条件に合う種牡馬を探す手がかりとなるはずだ。

■肌馬の父(自家製種牡馬B)の父を決定する

続いて肌馬を作成する際に使用する自家製種牡馬Bの父を選んでいく。結論は冒頭で示した通りシーキングザゴールドになるのだが、ここではその過程についても詳しく説明していこう。まずは先ほども貼った肌馬の父と母の血統表で条件を整理する。

完璧な配合を成立させるため、肌馬の面白い配合系統と種牡馬側の見事な配合系統(画像中の緑色セル)が一致する必要がある。よって自家製種牡馬Bの父は「1回薄めた際の見事な配合系統がNeTeNsのいずれかを含む」ことが条件だ。「■父父にラヴレスを配置する」の項で図解した血統の移動について復習すると、「ある種牡馬の父母父&母母父の面白系統はその産駒の見事系統になる」のであった。また先述の通り使いやすいNa系を消費せず取っておいたので、ひとまず父の親系統がNa系の種牡馬を探してみることとする。

ここでふじろん牧場さん作成のダビマス検索ツールを活用して条件に該当する種牡馬を探してみよう。インストール不要のWebアプリで非常に使いやすく、現在筆者が最も愛用している検索ツールだ。

同ツールの機能の一部である種牡馬の面白系統を指定しての検索(父、父母父、母父、母母父の4つをそれぞれ指定可能)を行っていこう。父母父&母母父にはNeNsTeの3系統を、父の系統にはNaを指定して検索した。

※実際にはNeNsTeの3系統のうち1つでも合致していれば自家製種牡馬Bの父の条件に合う可能性があるので、「父母父」と「母父父」の片方ずつにNeNsTeを入力して検索しても良い。ここで一気に2系統合致すれば残りの構築の自由度が上がるのでまず2箇所同時指定を試している。

ツールでの検索画面の様子

指定の系統に合致する種牡馬は何頭かヒットしたが、その中で親系統の重複がなく(完璧な配合を成立させるための必要条件)、かつ5.5th周年記念の権利書に含まれている種牡馬はガルチとシーキンザゴールドだ。血統的にはどちらでも問題ないが権利書が555枚配布でより気兼ねなく使用できる後者を選択した。

検索結果は五十音順で表示される

次に進む前に、自家製種牡馬Bの父シーキングザゴールドの決定を反映した肌馬の父と母の血統表を確認しておこう。余白も残り少なくなりいよいよ大詰めである。


■有効なクロスを組み込みつつ空白を埋めていく

ここで改めて残りのピースに必要な条件を確認しよう。

波線の赤枠に注目

ラヴレス1回薄めで残った自家製種牡馬Aの見事系統のうち、Heがまだ一致していないことが分かる。肌馬の面白系統4つのうち既に3つは埋まっており、よって残りの1つ(波線の赤枠部分)は必ずHe系でなければならない。ここは母父がNe系のトウカイテイオーが適任だ。

トウカイテイオーを反映させた

次に上の表中の赤丸の箇所を埋めていく。肌馬の父と母で既に使用しているNaTomHeNsNeTe系以外であれば何系を置いても完璧な配合が成立することが分かるだろう。ここでは相性値を意識し、ヘイルトゥリーズン系と相性の良いヒムヤー系(Hi)を選択する。これにより配合産駒の配合時点では「相性も完璧だと思います」とコメントされるまで相性値を高めることが出来る。ここではHi系セール牝馬のエンブレイスマインとトエルフェスカを下図の通り配置した。

いよいよ残りは自家製種牡馬Aを構成する上図の緑色の枠と赤色の枠の2つだけとなった。クロスさせたいミスタープロスペクターとトウショウボーイのうち、先述の通り後者はトウショウボーイ自身を使って繁殖牝馬を作成する必要がありそうだ。よってここは仮に赤枠で使用するものとする。

緑枠に適した条件は、「父の親系統が既に消費しているRoSwnNeNaHeNs系以外」でかつ、「母父にミスタープロスぺクターの血を持つ」種牡馬である。そんな都合の良い種牡馬がいるのかどうか、先ほども紹介したダビマス検索ツールの因子検索機能を活用して探してみよう。

因子検索の実行画面

検索の手順は画像中に記載しているが、見事に緑枠の条件に該当する種牡馬サーハリールイスを発見することができた。残りの枠は自動的にトウショウボーイに決定し、これで全ての血統表が完成したことになる。

完成!ようやく全てのピースが埋まった

※自家製種牡馬A作りの起点となるトウショウボーイを付ける繁殖牝馬は、どの系統を選んでも配合理論に影響しないので問題ない。今回はダンチヒ1992時点でよくできた配合が成立するようにラフオーシャンを選択しているがお好みで大丈夫だ。

■補足

当記事では種牡馬を選定する流れをほぼ一直線で説明しているが、実際には条件と照らし合わせつつ行ったり来たりを繰り返す場合の方が多い。また選択肢は1つではなく手持ちの種牡馬によっても変わるので、あくまで1つの参考例として捉えてもらいたい。それほど配合構築は自由度が高いのだ。

また配合が完成した後は実践に移る前に、想定した配合理論が成立するかの再確認を行うことをお勧めする。特にありがちなのは種牡馬の見事系統と繁殖牝馬の面白系統が完全には一致せず「よくできた配合」となることで、筆者も何回かやらかしているのでこの辺りは念入りに確認したいところだ。

生産の結果

筆者はこの配合を2周、合計約150頭を生産して目標の非凡持ちかつスピードに優れた産駒を4頭確保することができた。必ずしも成果を保証できるものではないが、十分にトライする価値のある配合だと判断して当記事の題材に採用した。公式BCで上位を目指すことばかりがダビマスの楽しみではないと筆者は考えているが、当記事が読者諸氏に合った遊び方を発見する1つのきっかけとなれば幸いである。それでは最後は生産馬の簡単な紹介で閉めつつ、また次回の記事でお会いしよう。

生産馬の中でスピード一番手のラヴレス非凡付き牝馬。解析コメントの「空を飛ぶような脚力」は一定以上のスピードを持つことを示している。「レスバトルガール」は妹に名付けてしまったため論戦にはやや弱そうだ。

こちらは運良くダンチヒ瞬走の非凡を継承した。肌馬が持つ非凡の継承の確率を高める梅紫色の絵馬は今回全く使用しなかったが、アイテムに余裕のある方は積極的に狙っても良いかもしれない。




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