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第28回公式BC 感想戦

前回の予想を踏まえてジャパンカップ公式を振り返っていくぞ。

■総力戦

◎アマビエ 1着
直線で激しく跳ね回り不幸な結末を予感させるも、イン突きの名手岩田の手綱に導かれ内から鋭く伸びた。自馬が決勝でこんなレースしたらどうにかなりそう。首尾よく鬼謀が発動する天恵もあったようだがやはり強い。馬名もタイムリー。文句なしの優勝。

○ゲルニカ 4着
道中の位置取りが悪く、さらに直線でケツドンを繰り返す悪魔的展開から4着まで持って来たのはこの馬の底力。1着馬とは展開一つで着順が変わる拮抗した存在だと思う。狙って3番人気を確保し人気縛り才能を発動させたのはさすがチャンプの一言。圧倒的存在感…!

▲ランイラプション 8着
内田確保で期待できる印も道中の位置取りが余りに悪すぎた。ポジション争いは椅子取りゲームなので必ず割を食う存在が生じるわけだが、もろにその犠牲となってしまった印象。次回の宝塚ではランオブザキングでのリベンジに期待したい。

次点 セブンスアスカ 2着
何故かいつもしれっと好位にいる。捲って四角先頭はスタ128かのような動きで見せ場たっぷりの2着。未だにこの馬の能力は良く分からないけどやっぱり不思議に強い。

総力戦総評
直線での激しい攻防はバフ効果が入り乱れる総力戦らしい光景。アマビエとゲルニカの2頭が狭いところに入ったブロック崩しの玉のように跳ねまくる様はオーナーの心中を察して心が痛むような、でもその目まぐるしさが総力戦の魅力であるとも感じる。才能の発動タイミングが様々なため最後まで勝敗の行方が見えにくく、ダビマスの才能はかなり面白いバランスに仕上がってるんじゃないかと思える1戦であった。


■地力戦

◎タケセルダム 1着
外枠で主戦ノリさん確保かつゴリゴリの印、この時点で勝ちを確信した方も多いのではないだろうか。その通り軽快に逃げて直線突き放しての完勝。強い。
フレンドになってもらったので(公式の結果画面から申請できることを最近知った)早速印比べをしたところ、推定能力は128-126。128-127と予想してたので意外。このレベルになると素体は僅差でひしめいているので騎手一つで印も走りも大きく変わるということだろうか。もやしは安くてうまくて栄養もあるので最強食品の一角。

〇ダテデルフィニウム 16着
戸崎確保もまさかのイレ込み、気性も良さげなだけにこれはついてない。内枠だったので勝ち馬に迫れたかは怪しいところだが、万全な状態での戦いが見たかった。今後の地力戦でも頻繁に上位に顔を出しそうな1頭。

▲トドカニャイ 14着
1枠の差で無念の乗り替わり。ルメ確保ならもう少し前に迫る展開もあったか。道中は後方ままで全然届かにゃい。またどこかの地力戦で活躍を期待したい。

地力戦総評
タケセルダムの圧勝に終わったものの、見た目ほどの差はなく毎回結果が変わるほど力は拮抗していたように思う。メンバーの脚質構成も非常に重要で、今回は3頭だった追い込み馬がもっと多ければ2着スティルアライブの位置取りが押し上げられ際どい勝負になっていた可能性もある。今後の地力戦でも予選から逃げ馬有利の構図は変わらず、同型の数次第で追い込みも互角以上に台頭、逃げ多数だと〇ソ位置取りがほぼ確約されスピスタ補正も小さい先差は厳しい戦いになる傾向が続く、と筆者は予想している。

■調教戦

◎ダイヴ 2着
7番枠でルメ確保、出馬表の時点ではこの馬が勝つと思った。予想外だったのはハナを切れなかったことで、単騎逃げなら4角でロングスパートを決めて押し切っていたと思う。前回記事では珠玉+草薙と推定するも実際はさらに逃走も装備していた模様。それより前に行くレッドランブラーはいったいどうなっているのか。この辺りは相手関係の妙で絶対の正解はないと思うが、ご両名の勝負にいった才能選択に感服。

〇エーグルドゥース 12着
まさかの6番人気で人気縛り才能も雪崩式に無効化され、メンバー中最高の爆発力は影をひそめてしまった。乗り替わり先が上位騎手ならばまた違う未来もあったか。再戦すれば結果が全く違う馬候補No.1。騎手奪ったやつは誰や謝罪しろ私ですこの辺は運勝負とはいえ正直複雑なところではございますね…

▲ラジカルハイウェイ 1着
ほぼグリグリの印で不利な位置取りを覆しての勝利に、圧倒的な力量差で捻じ伏せた印象を持った方も中にはいるでのはないかと思う。既に賢者モードに入っている筆者はむしろ逆で、常時バフ才能を含めた僅かな能力の差がレースでの大きな動きに繋がったのではと推察している。この考えは地力戦に対しても共通している。

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前回書いた通り素体は129-123でメンバー中4-5番手がいいとこ、印の厚さは得意騎手+八千代コンボの恩恵が大きい。八千代はスタ+2と考えていたが3ありそう。スピももしかすると3あったりして。気性と根性もモリっと上がるので印フェチは8割に賭ける価値アリ。

クローザーのデバフは開闢か日輪のどちらかが付いていれば完全に防げる。その原理については以前書いたので良ければ参考にしてほしい。当牧場でMaxになっている1等才能は開闢のみ。有馬&JC共通かつ脚質不問に惹かれ気張って取っていたのが生きた。

短期間での公式BC3勝はさすがに恵まれ過ぎと恐縮する気持ちもあるが、一番人気で勝ち切れたのは大変に嬉しいことだ。本当によくやってくれた。

調教戦総評
予想以上に逃げが多く18頭中半分を占めた。脚質通りに位置取るとすると非逃げ馬の中で一番前に行ける先行馬でも10番手、これではさすがに逃げが有利で、仮に複数回走らせた場合に最も上位で安定するのはダイヴだと思う。クローザー対策を兼ねた直線バフが豊富に存在する現在では東京競馬場においても逃げは全く不利ではなく、展開によっては大物食いも果たしうるため、準決勝でも多くの逃げ馬が突破し決勝で護送船団を構成する結果となったのではないだろうか。


■番外編 単騎逃げはやっぱり強い?

本稿では単騎逃げという言葉が頻繁に登場するが、筆者はこれを他馬に併走されることなく2番手と1馬身以上の差が付いている状態の逃げと勝手に定義している。この態勢に持ち込めばスタミナボーナスが付与され仕掛けが早くなるのではと思い始めて早3年以上の月日が経ちその間に深田えいみは大喜利芸人として名を馳せました。またスタミナが高い馬ほどその恩恵が大きいと考えており、実力が拮抗した地力戦においてもハッキリとした差を付けたタケセルダムがその好例ではないだろうか。

単騎逃げの恩恵を受けられるのは逃げ馬だけではない。下の画像は先行馬による単騎逃げの状態を狙って作り出し、高素体フレンズの力を借りたタイムアタックの成功例であり、本来の実力以上の着差が付いていると見て取れる。ハマればその効果は強烈だ。

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