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子供のいいところの見つけ方について考える

ついこの間、インスタのある投稿で“コメント欄で自分の子の自慢大会しましょう!”というものがあった。「うちの子なんて全然」など謙遜の言葉が多く使われがちな中、素敵な投稿だなと思ってコメント欄を見たが、そこに並ぶコメントに違和感があった。
【うちの子は2歳2ヶ月で箸が使えます❤️】
【8ヶ月で歩いて1歳でアルファベットを覚えました😂】
【よく寝てくれるし癇癪もなくてイヤイヤ期が無かった親孝行な子です!】
分かる。すごい。でもなんか違う。

違和感の正体は“できること”や“早さ”にフォーカスした自慢が多いこと。
これは大人で言えば【夫の自慢は、入社して2年で大昇格したところです】【妻は文句一つ言わず家事をしてくれて素敵です】【パートナーはバク転ができます】と言っているみたいなものだ。
真面目さやひたむきさ、思いやりの姿勢や努力する姿、私たちは自分の“過程”を認めて欲しがるのに、子供の結果ばかり気にしてしまう。私もそうだ。油断したらすぐ“できること”“周りと比べて早いこと”を嬉しく感じてしまう。

今、「娘の自慢できることは?」と聞かれてすぐに何が思いつくだろう、と考えた。
我が娘たちは、運動も言語も発達が本当に速くて、賢い。びっくりする。だからこそ、私もやっぱり娘たちの“できること”を挙げてしまいがち。

でも、私は何度でも気をつけて自分に言い聞かせなければならない。
何かをできるようになる速さより、自分で面白いことを見つけられる力が大事だ。
聞き分けの良さより、自分の気持ちを言葉にしようとする姿勢を育まなければ。
小さい頃に身につけなければならないことなどほとんどなくて、愛されている自信だけをたくわえればいい。

親として、2歳半にしてひらがなをすらすら読み書きして自分で絵本を読む娘の、ひらがなが読めることよりも“知りたい!読みたい!”の知的好奇心を認めること。
早く歩き始めたことよりも、這うより難しい歩くことを諦めなかった姿勢が素敵なこと。
おもちゃを貸したことよりも、どれを渡したら喜ぶか考えたその一瞬を褒めること。
ごめんなさいが言えるかどうかより、自分のしたこととどんな形であれ向き合う時間が大事なこと。

そしてなにより、ふわふわのからだと弾む声と何も疑わないキラキラの目、疲れ切って寝るまで全力な気持ち、そこにいてくれるだけでもう十分素晴らしいのだということを伝えたい。

と、いうわけで、今日の私の娘自慢
長女と一緒に作ったホットケーキをひっくり返した時の目の輝きが幸せそうだったこと。
次女がふわふわを見つけたらコテンとしてふわふわを堪能していたこと。
2人とも笑顔がとっても多くて朗らかなこと!

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