見出し画像

産んでくれてありがとうという言葉

私は臨月、旦那に宛てて手紙を書いた。その中で“頑張ってくれてありがとう、産んでくれてありがとうという言葉は、夫の貴方からしか私に伝えられないから、沢山言ってほしい”という内容を書きながら、なるほどたしかにと思った。(私はこういうアウトプット中に思いが言語化されることがよくある)
それを寝かしつけながら、ふと思いだした。

「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」と子供が親に言っている場面を、何らかで見たことがあるけれど、私は感謝して欲しくて産んだんじゃない。娘たちは、私が産みたくて産んだ。
ドラマで反抗期の子が「産んでと頼んだ覚えはない!」とかいうけど本当にそうだ。頼まれてない。私が産みたくて、母になりたくて、育ててみたくて、産んだ。
今だってもちろんしんどいこともあるけれど、頑張ることの多い毎日ではあるけれど、これも感謝されたいわけではなくて、家族がいて笑っていることが私にとって幸せだから頑張るのだ。(もちろん言われたらとても嬉しいと思うのだけど)

ではどんな言葉を成長した娘から聞けたら嬉しいのだろう?

私は、成長した子供が「生まれて来てよかったー!」と言ってくれたら、すごく満たされると思う。
「産んでくれてありがとう」よりも、カラッと気持ちよく嬉しいと思う。
世の中いいことばかりじゃないし、もちろん生きていてくれたらそれでいいとは思いつつ、娘たちの楽しそうに生きる姿を見られたらこれ以上の幸せはないな。

一方旦那には、2人の子をお腹で育て痛みに耐えて生み出した私に、一生かけて「産んでくれてありがとう」を伝え続けてほしいと思う。笑

私は母に産んでくれてありがとうと言ったことはない。
でも、生まれて来て本当によかった!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?