ダイナカプリ (Family#1-t)

血統

1987 Dyna Capri


父 1980 South Atlantic ⁃ IRE 
 父父 1968 Mill Reef ⁃ USA 
 父母 1969 Arkadina ⁃ USA 
母 1981 Dyna Gift 
 母父 1959 El Centauro ⁃ ARG 
 母母 1966 Royal Sash ⁃ GB 


Nasrullah 4*5×4
Nearco 5×5・5
Princequillo 4*5
Prince Rose 5×5
Full Sail = Blue Peter 5*5

父系

父 South Atlantic[サウスアトランテイツク]。重賞馬ではありますが、ずば抜けた戦績を持っている訳ではありません。ただ牝系を辿ると彼が来る以前から現在に至るまで活躍馬を多く出しています。

Natashka

古くは Frizette の流れを汲み、近親としては姪にヘヴンリーロマンス。母母の Natashka からは Elusive Quality (タワーオブロンドンの父父)と Rossini(サトノクラウンの母父)の兄弟やシルクプリマドンナが出ています。関連現役馬ではウインマイティーやウインピクシスなどもこの牝系です。

Natashka
Arkadina
|Forlene
||1991 サージュウェルズ ⁃ IRE
|1980 * South Atlantic ⁃ IRE
|First Act
| 2000 ヘヴンリーロマンス
|  2013 * ラニ ⁃ USA
Ivory Wand
|Touch of Greatness
| 1993 * Elusive Quality ⁃ USA
| 1997 * Rossini ⁃ USA
Truly Bound
 Bound to Dance
  1997 シルクプリマドンナ
  2005 アイルビーバウンド
   2012 パフォーマプロミス

Valkyr

少し遡ると五代母 Valkyr から彼がやってくるまでにあった日本との縁が垣間見えます。1982年のジャパンカップを勝ち、翌年も訪れ四着と馬場適性を見せた Half Iced。種牡馬としてやってきた Baldric[ボールドリツク]。オークス馬シヤダイターキンや後にサクラチトセオーなど活躍馬を輩出する Clare Bridge のラインなどなど。

Valkyr
Vicaress
|Vashti
| Vase
|  Clear and Cold
|   Winter Memory
|    1979 * Half Iced ⁃ USA
Valse
|Vienna
| Two Cities
|  1961 * Baldric ⁃ USA
Valkara
|Falkar
| ブラックターキン
|  1964 ハクセンシヨウ
|  1966 シヤダイターキン
Vagrancy
 Vulcania
 |Abeyance Lass
 | 1967 Clare Bridge
 Natasha
  Natashka
   Arkadina
    1980 * South Atlantic ⁃ IRE

Nasrullah + Princequillo

South Atlantic は母が持っていた〈Pharos + Papyrus〉のクロスを新たに〈Nasrullah + Princequillo〉として引き継ぐかたちで強調。また父方の Djeddah が持つ《Durban = Heldifann》は Frizette 牝系クロス、彼から見ると遠い代ではありますが9*8×7になっています。

South Atlantic × Dyna Gift

ダイナギフトとの組み合わせでは Royal Sash との関係性において〈Nasrullah + Princequillo〉を更に増幅しています。母父 El Centauro だけがこの血を持ちません。一方 South Atlantic の血統表では異系だった Tenerani は、父 Apelle の6×7クロスでそっと活用されています。

Dyna Capri (1987)

早来 社台フアーム
株式会社日本ダイナースクラブ
美浦 矢野進

ダイナカプリはたった一戦しかもダート1400という条件を最下位で終えて抹消となり、ここまで見てきた血統感の答え合わせを全く出来ない結果となりました。直仔たちがほぼほぼマイル以下を主戦場としていることから長距離感が伝わってなさそうなことだけは伺えます。ヘヴンリーロマンスの仔たちがダート適性の高さをみせていることを考えると、Arkadina が伝えるパワーに支配されていたのかもしれません。

彼女が残した後継のうちトウケイヒメのラインはサマーチェリーが中国へと渡り仔を残しています。さらに桜花賞五着と健闘したマイネカプリースがスノードラゴンを産んだことによって、牝系の中で異色なラインを構築してきたダイナギフトとダイナカプリにも光が当たる時代を迎えました。

Progeny

1991 門別 牡 黒鹿 サンキョウロード
Sankyo Lord by Allez Milord ⁃ USA
NAR-23[6-4-4-9] 477.8

1993 門別 牝 鹿毛 アポロリュース
Apollolius by King Glorious ⁃ USA
JRA-18[1-3-1-13] NAR-1[0-1-0-0] 1876.5

1995 門別 牝 栗毛 トウケイヒメ
Tokei Hime by Tight Spot ⁃ USA
JRA-25[3-3-3-16] 3392.0

1996 門別 牝 鹿毛 ワタシハッピー
Watashi Happy by Thrill Show ⁃ USA
NAR-17[0-3-3-11] 181.0

1998 門別 牝 鹿毛 マイネカプリース
Meine Caprice by Tayasu Tsuyoshi
JRA-21[3-1-3-14] 5402.6

1999 門別 牡 黒鹿 トウケイチトセ
Tokei Chitose by Sakura Chitose O
JRA-15[1-1-1-12] NAR-4[0-1-1-2] 1378.4

2001 門別 牝 鹿毛 ハッピーカプリース
Happy Caprice by Arazi ⁃ USA
NAR-26[1-5-2-18] 123.2

2002 門別 牡 栃栗 マッキーゴッテス
Macky Gottes by Bubble Gum Fellow
JRA-5[1-0-0-4] NAR-6[0-0-0-6] 500.0

2003 門別 牝 鹿毛 ツギタテフォッサ
Tsugitate Fossa by Tayasu Tsuyoshi
NAR-47[9-8-2-28] 267.2

2005 門別 牡 栗毛 ビービーナエトル
B B Naetle by Bubble Gum Fellow
JRA-18[1-0-0-17] NAR-26[3-2-0-21] 1972.0

いちいち調べながら試行錯誤して書いていることが多いです。 新たに気が付くこともあるので加筆修正はわりとすると思います。 どこまで続けられるかは気力と体力と時間次第です。