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5月14日野生のしっそうを読み終える

昨日と今日の行きかえりの電車のなかで「野生のしっそう」を読み終える。

自分が今までに読んだことのない本だった気がする。

自分が誰かを分かったなんて思わないし、思えない。誰かは何かをしたときに、なんでそんなことをしているのか、をより色々と考えられるようになること。僕らは偶然に交わった線(インゴルド)であること。

自分にとって、友達になれる人ってなんなのかなあとこの本を読みながら考えていて、この本に書かれていた「しみじみ話せる」ということなのかなあ、という気がした。しみじみ話せる、そうだなあ、しみじみ話せる。

あと、この本で引用されていたレベッカ・ソルニットの「迷うことについて」も久々に読んでよかった。その迷いの中にいられる、ということは勇気がいる。

しかし、今ではそれこそが大切なんだ、と思う。僕は先日の金沢での散歩で、とにかく適当に歩いた。赴くままに、もしくは標識を見る程度に位置を確認して、景色を見ながら動いた。それでよかった。GPSの地図のなかには僕はいないで、僕はその街の中にいた。

「野生のしっそう」を読み終えたので、電車のなかでは、なぜか「海がきこえる」の小説を読み始めた。

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