2月11日 長年忘れていた蕎麦屋を思い出した日

今日は日曜なのに6時過ぎに起床。
家族でスポッチャに行く日で、朝8時までに行けば割安のプランで遊べるため、皆で頑張って7時過ぎに出発する。

何とか8時前にスポッチャに滑り込むことができた。大人2人、中学生1人、小学生2人、合計5人で8,000円弱。結構な金額だ。それでも子どもたちは午前中に様々な遊びをして、充実していそうだった。僕自身はずっと子供誰かの付添いになるので、好きなことはあまりできず。それでもバスケットボールのシュートを何回か打てたりしたので、それは良かったか。次女が中1くらいになったときには、妻や僕にももっと休日の時間が訪れるのだろう。それを期待しながら生きていく日々だ。それを「子育てが一段落した時期」と呼ぶのだろうが、それはあと5年後。逆にいうと、子育てが一段落しない時期は、長女が生まれてから20年もかかることになる。子供がいな人とか、子育てにあまり関わらない男性に「子供かわいいよね」とか「子育て楽しいでしょ」とか言われるが、20年間も自分のために土日が使えない日々を想像してほしい、といつも恨み節を言いそうになるが、いつもぐっと堪える。

次女がスポッチャのアスレチックに夢中になっているときに、少しスマートフォンをいじる。そこでGoogleのニュースフィードのなかで「埼玉のそば名店ベスト3」みたいな記事を見つけ、習慣的にチェックする。習慣的に、というのは恐らく20年位前に親友たちと秩父の蕎麦屋に行ったのだが、そこがすごく美味しくて、また行きたいねーと言っているのに誰もその蕎麦屋のお店の名も場所も覚えておらず、その謎の蕎麦屋をずっと突き止めたいと思いながら生きている。
とはいえ、何年もそういった蕎麦に関する記事を読んでも確実に「絶対にここだ!」と思えるようなお店が出てこず、今回も期待はなくて、ただ習慣として記事を見ていただけだったのだが、なんと、「あ!絶対ここだ!」と思えるお店が紹介されていたので、思わずグループラインに「あの時の蕎麦屋、ここじゃない?」と送る。決め手となったのは、蕎麦屋の近くに金網のフェンスがあった情景を僕が覚えていて、今回の紹介されていたお店が中学校のそばにある蕎麦屋だったからだ。絶対ここだ、いつかまた行きたい。

大学生のときだったか、それとも社会人になってからだったのかは覚えていないのだけど、親友たちと「巨大なものを見に行くツアー」というのをやっていて、牛久の大仏とか渡良瀬川の方の寝大仏とか、巨大なものではないけど、榛名山に行く途中にある数百個の風車が回っている水子地蔵とか何だかそういうものを色々見に行った記憶があるが、確かその中で行った秩父で食べた蕎麦だったか。

同じことをしていたはずなのに、その時のことを話してもそれぞれの言い分や思い出が微妙に噛み合わない、なんてことは結構ある。それを答え合わせしていくのが結構好きだったりする。

12時にスポッチャを出て、クレーンゲームをしたりなんやかんやして帰路につく。会社で飲み会なんてやらずに、スポッチャで職場の人とコミュニケーションを取ったほうが楽しそうだよね、と帰りの車のなかで妻と話す。職場の飲み会はいつも、いつまでたっても苦手で楽しかったことなど多分ないので、本当にそういうアトラクション的なものを挟んでほしい。そもそも自分には職場の人に話せることがないし(そうなると仕事の話ばかりになるからさらにつまらない)、誰かの話をずっと聞いているのもつまらない。コミュニケーションとやらは、誰かを馬鹿にしたりいじったりして発生する場面が多く、もしくは男性の場合には下ネタで盛り上がるのが常で、それは僕には気持ち悪い。誰がお金を出すのか、みたいな空気も嫌。誰かを馬鹿にしたり、いじってできたコミュニケーションの場に自分がいて、しかも自分がそれをしていたら、帰りの電車で嫌だったなあと反芻してしまう。

ただ単に、だらだら話していればいいのに、そうもならない。先日始まったテレビ東京のドラマ「ブラックガールズトーク」というのがあるけど、ああいうふうにただダラダラ話せばいいのに、職場の人とのコミュニケーションとやらはそうはならない。いちいち、硬い会話のボールを投げて、しかもそれをすぐ返して、すぐ返せない人がいたらそれをいじって、みたいなところがあって、しかもそうやってやる人が会話をリードしていく。

スポッチャからの帰りに、2月下旬に閉店するブックオフに立ち寄ってみると、なんと!本は100円か50円、CDも1枚50円というおかしな状況になった。このブックオフは、哲学書とか社会学の本がわりかし充実していて、プルデューのディクタンクシオンとかアタリとかガタリとか、エマニュエル・トッドとか、そういうフランスの本が多くて、そういうもがあるかなあと期待したが、売れてしまったのか、どこかの店舗に連れて行かれたのか、とにかくめぼしい本はあまりなかった。子どもたちはジョジョを10冊くらいかって、僕は岸見一郎の本とNHKの哲学初学者向けの本を買った。ちなみにその哲学初学者向けの本は、ハイデガーなのだが、家に帰るとその本はすでに書棚にあった。こういうのはよくある話で、安いもののなかから良さげなものを買うことが、所帯じみてしまった自分には快楽になっているから、とにかく安いものを見る。5月のDJに向けて、色々CDも買わないといけないなあと思い始めていて、そのブックオフで10枚くらいかった。ポール・ウェラーのits written in the starsはかけたいと思っていて、それを買えたのが良かった。

家に帰ると次女が体調を崩し、寝込む。昨日今日とたくさん遊んだので疲れた様子。

子どもたちが寝た後、ディスクユニオンのオンラインで色々とCDを買ってしまった。

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