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死ぬほどやらかした結果、無能が集まる部署に飛ばされたが、そこは本当に暇な部署のため、毎日会社でゲームしたりマンガ読むことになった日記 #3
※この物語はフィクションです ■4/3 黒江さんは怖い人だ 「おはようございます」 3日目にして、ここに来るのも慣れてきた。 室内にはいつものように、杉本と柳がいて、榎田は当然のようにおらず、遅刻している。 そして、もう一人、見知らぬ顔の人が座っていた。 その女性は、仏頂面で、無機質なキーボードの音を響かせている。 長い黒髪の彼女は、睨みつけるような、とても悪い目つきで、モニターだけを注視してた。 僕は、そうか、と思い至った。 この人が、最後のQCR(クオリティ・コン
死ぬほどやらかした結果、無能が集まる部署に飛ばされたが、そこは本当に暇な部署のため、毎日会社でゲームしたりマンガ読むことになった日記 #2
※この物語はフィクションです ■4/2 パズドラを始めました 部屋に入ると、見知らぬおじさんが座っていた。 細い体の、眼鏡のおじさんは、カタカタカタ、と、単調なキーボードの音を響かせている。 「おはようございます…」 と、おそるおそる声をかけると、おじさんはこちらを向き、にこりと笑みを返した。 「ああ、どうも。おはようございます。新多くん、ですよね」 「あっ、はい。そうです」 「お話には聞いてましたよ。新しい人が増えるって。私は、柳と申します。どうぞ、これからよろしく
死ぬほどやらかした結果、無能が集まる部署に飛ばされたが、そこは本当に暇な部署のため、毎日会社でゲームしたりマンガ読むことになった日記 #1
※この物語はフィクションです ■4/1 新社会人の皆、僕みたいにならないでね。 「失礼します」 ノックしても返事がなかったため、もう一度ノックし、大きな声を張り上げたが、やはり結果は同じだった。 部屋を間違えたのか?と思い扉に張り付いているプレートの文字を再確認する。 『クオリティ・コントロール・ルーム』 間違えていない。間違えようがない。こんな、名前だけが仰々しい部署、他にあろうはずがない。 腕時計を見るともう8時55分。始業は9時。このまま返事を待って、遅刻になる